大阪のIT企業・SIer一覧【系統別8社】|関西でSESの営業先・パートナーを探す方法と東京との違い

公開日:2026年9月30日更新日:2026年9月30日

大阪・関西のIT業界の特徴

大阪・関西のIT業界は、東京に次ぐ規模があり、地元の大企業を親に持つIT子会社が多いのが特徴です。 SES営業にとっては、関西の大企業のシステムを担う会社群が、主な営業先になります。

規模を数字で見ると、IT企業は東京に大きく集中しています。「令和3年経済センサス‐活動調査」では、情報通信業の売上の66.1%が東京都でした。大阪府は、全産業の民営事業所数で全国2位(全国の8.0%)です。

つまり、大阪は「会社の数は多いが、IT業界の中心は東京」という位置です。関西の営業では、次の3つを前提にすると動きやすくなります。

特徴中身営業への影響
ユーザー系が強い電力・ガス・鉄道・銀行などのIT子会社が多い親会社の業界の案件が多い
東京本社の大手の関西拠点NTTデータ・富士通・日立などの関西の拠点・子会社協力会社経由で入ることが多い
つながりで取引が決まる紹介・交流会から取引が始まりやすい1社との関係が次の紹介を生む

SIerとは、企業から情報システムの企画・開発・運用をまとめて請け負う会社のことです。

大阪・関西の主なIT企業・SIer一覧【系統別8社】

大阪・神戸に本社を置く主なIT企業・SIerは、次の8社です。 本社所在地・親会社・売上は、2026年9月30日に各社の公式サイトで確認しました。

ユーザー系SIerとは、電力会社や銀行など、ITを使う側の大企業の情報システム部門から独立した会社のことです。 独立系SIerとは、特定の親会社を持たずに、さまざまな顧客から仕事を受ける会社のことです。

ユーザー系(電力・ガス・製造・銀行)

企業名本社親会社・主要株主特徴
株式会社関電システムズ大阪市北区中之島関西電力(100%出資)関西電力・関西電力送配電のシステム。売上528億円(2025年度)
株式会社オージス総研大阪市西区千代崎大阪ガス(100%出資)大阪ガスグループのIT。売上514億円(2025年度・単体)
住友電工情報システム株式会社大阪市(新大阪)住友電工グループ文書管理・検索などの自社パッケージとクラウド
株式会社さくらケーシーエス神戸市中央区(東京本社もあり)三井住友銀行ほか(東証スタンダード上場)金融・公共のシステム構築・運用。売上237億円(2026年3月期・連結)

NTT系

企業名本社親会社・主要株主特徴
株式会社NTTデータ関西大阪市北区堂島NTTデータ(100%)公共・金融・ヘルスケアのシステム。売上467億円(2025年度)

独立系・パッケージ・クラウド

企業名本社上場など特徴
日本システム技術株式会社大阪市北区中之島(東京本社もあり)東証プライム受託開発と自社パッケージ。大阪・東京の2本社
株式会社ソフトウェア・サービス大阪市淀川区東証上場電子カルテなど医療情報システムの開発・販売
さくらインターネット株式会社大阪市北区大深町東証プライムクラウドサービスとデータセンター

※ 2026年9月30日確認。親会社・売上・拠点は変わることがあるため、連絡の前に公式サイトで最新の情報を確かめてください。

一覧の読み方:どこから入るか

一覧の会社は、SES営業にとって「直接の取引先」ではなく「案件の出どころ」として見るのが基本です。 ユーザー系のSIerは、親会社のシステムを長く担当しています。そのため、決まった協力会社(一次請け)に仕事を出すことが多いです。

営業先としての優先順位は、次のように考えます。

  1. 一次請けの協力会社:一覧の会社から直接仕事を受けている、関西の中堅・中小のIT企業

  2. パッケージ・クラウドの会社:導入や運用の人手を外から集めることがある

  3. 一覧の会社そのもの:協力会社の登録(取引口座の開設)が必要で、ハードルが高い

一次請けの会社の見つけ方は、一次請け・二次請けSIer一覧|商流を上げる営業先の探し方で解説しています。協力会社登録の準備はSIerの協力会社登録の条件と流れ|審査で見られる7項目で確かめましょう。

東京本社の大手SIerの関西拠点

東京に本社がある大手SIerの多くは、大阪に支社や地域子会社を置いています。 関西の大型案件は、こうした拠点から出てくることも多いです。

探すときは、各社の公式サイトの「事業所一覧」「拠点一覧」「グループ会社」のページを見ます。ページには、次のような形で載っています。

  • 本体の「関西支社」「西日本支社」

  • 「〇〇関西」「〇〇西日本」という名前の地域子会社

  • 業界別の子会社の大阪事業所

地域子会社も、多くは協力会社を通して人を集めます。狙いは「その協力会社」に置くのが近道です。

東京との違い:単価・リモート・商流

関西の案件は、東京と比べて単価・働き方・商流の3点で違いがあります。 提案の前にこの3点を確かめると、条件の食い違いで断られることが減ります。

比べる点関西の案件でよくある傾向営業が確かめること
単価東京より低めと言われることが多い同じスキルの東京案件との差
リモート常駐が多く、フルリモートは少なめ出社の頻度と勤務地
商流ユーザー系子会社→協力会社の流れが固定されやすい自社が何次請けになるか

地域別の単価を比べた公的な統計はありません。そのため「関西は何万円安い」と決めつけず、自社の過去の案件で確かめるのが確実です。

計算例:大阪の案件と東京の案件を比べる

次の数字は、比べ方を示すための例です。実際の相場ではありません。

  • 東京の案件:単価80万円、フルリモート

  • 大阪の案件:単価72万円、週5日の常駐

  • 技術者への支払い:どちらも60万円

東京の案件の粗利は20万円、大阪の案件は12万円です。ただし、技術者が大阪に住んでいて出社を望むなら、大阪の案件のほうが長く続くこともあります。単価だけでなく、続きやすさも含めて選ぶのがコツです。

フルリモートの東京案件に関西の技術者を出すとき

フルリモートの東京の案件には、関西に住む技術者も提案できます。 ただし、次の3点を契約前に決めておきます。

  1. 月に何回出社するか、出社の交通費はだれが払うか

  2. 出社が必要になったときの勤務地

  3. リモートでの作業の報告のしかた

準委任契約で客先から細かい指示を受けると、偽装請負になるおそれがあります。リモートでも同じなので、報告は自社の責任者を通す形にします。

関西でSESの営業先・パートナーを開拓する6つの手順

関西の開拓は、狙う会社を決めてから、紹介と交流会で入口を作る順番が効率的です。 飛び込みの問い合わせだけでは、返事が来にくい地域です。

  1. 狙う系統を決める:自社の技術者の経験に合う業界(電力・金融・製造など)を1つ選ぶ

  2. 一覧で候補を出す:その業界のユーザー系SIerと、関西拠点を持つ大手を書き出す

  3. 公式サイトで拠点を確かめる:「事業所一覧」「協力会社募集」「パートナー募集」のページを見る

  4. 法人番号で会社を確かめる:国税庁の法人番号公表サイトで、社名と所在地が正しいか確かめる

  5. 既存の取引先に紹介を頼む:関西に拠点がある取引先に「協力会社を探している会社はないか」と聞く

  6. 関西の交流会に出る:梅田・本町などの会で、名刺交換から情報交換の約束につなげる

交流会の探し方は、SES交流会 東京・大阪・名古屋ほかエリア別の探し方|参加前チェック付きにまとめています。

手順5で既存の取引先に紹介を頼むときは、次のように具体的に聞くと返事がもらいやすくなります。

いつもありがとうございます。弊社は来期、関西の案件を増やしたいと考えています。
関西で協力会社を探している会社をご存じでしたら、ご紹介いただけないでしょうか。
大阪在住のJavaエンジニアが3名、11月から動けます。紹介先に送る資料は弊社で用意します。

初回連絡のメール例文

問い合わせフォームやメールで最初に連絡するときの例文です。社名・人数・スキルは自社に合わせて変えてください。

例文・テンプレート
件名:協力会社としてのお取引のご相談(株式会社〇〇)

株式会社△△
ご担当者様

突然のご連絡失礼いたします。
株式会社〇〇(大阪市)で営業を担当している□□と申します。

弊社はJavaとインフラ構築を中心に、
関西在住のエンジニアが15名在籍しております。

貴社の協力会社として、お力添えできればと考え、
ご連絡いたしました。
2026年10月中に、15分ほどオンラインでお話しできる日はございますでしょうか。

会社概要とスキル一覧を添付いたします。
ご検討のほど、よろしくお願いいたします。

ポイントは、関西在住の人数と得意な技術を最初に書くことです。関西の会社は、地元に住む技術者を探していることが多いからです。

大阪でSES企業(パートナー)を探す方法

大阪のSES企業は、交流会・パートナー募集ページ・チョータツの3つで探せます。 SES企業同士は、案件と人材を紹介し合うパートナー(BP)になれます。

BP(ビジネスパートナー)とは、案件や人材を紹介し合う取引先の会社のことです。 関西のBPが増えると、関西の案件に地元の技術者を出しやすくなります。

探し方やること向いている場面
交流会大阪の会に出て名刺交換する顔を合わせて信頼を作りたい
パートナー募集ページ「SES パートナー募集 大阪」で検索する相手の求めるスキルを先に知りたい
チョータツ連携した会社の営業中案件・人材を見る情報を毎日受け取りたい

取引を始める前に、支払い条件や商流を確かめましょう。探し方の全体像はSESパートナー募集企業の一覧と探し方7選|BP開拓のコツにまとめています。Slackなどのオンラインの営業コミュニティも入口になります。使い方はSES営業コミュニティの活用法|Slack等で案件・人材を回すコツを参考にしてください。

ほかの地域でSIerを探すときも同じ手順

福岡など関西以外の地域でも、探し方の手順は大阪と同じです。 「地元の大企業のIT子会社」と「東京の大手の地域拠点」の2つから候補を出します。九州の会社の一覧は福岡のIT企業・SIer一覧7社|九州でSESの営業先を探す方法にまとめています。

本社所在地は、有価証券報告書や公式サイトの会社概要で必ず確かめます。求人サイトの情報は古いことがあるため、最後は一次情報で確かめましょう。

関西の案件・人材探しをチョータツで楽にする

関西の取引先から届く案件・人材の情報は、チョータツでまとめると探す手間が減ります。 先に、自分でやる方法を紹介します。

自分でやる方法

  1. 取引先から届く案件メールを、「関西」「大阪」などのフォルダに分ける

  2. 案件をExcelに書き写し、勤務地・単価・リモート可否の列を作る

  3. 自社の技術者の住まい(関西・東京)と照らし合わせる

この方法でも回せますが、取引先が増えるとメールが埋もれがちです。

チョータツでもっと楽にする

チョータツは、SES営業の案件・人材の管理・共有ツールです。関西の開拓で役立つのは、次の3つです。

  • 他社と連携すると、他社の営業中案件・営業中人材をデータベース化できる:関西の取引先の情報を、まとめて探せる

  • パートナーへのメール配信機能がある:関西の取引先に、自社の技術者の情報を一度に届けられる

  • AIが入力を手伝う:案件・人材の登録の手間を減らせる

関西で新しいBPをさらに増やしたいときは、チョータツブーストも使えます。チョータツブーストとは、チョータツの中で新しいパートナー企業を開拓できる機能のことです。

チョータツは3,000社以上が利用しており、無料で始められます。関西の取引先が1社増えるたびに連携しておくと、案件の出どころが自然に増えていきます。

よくある質問

Q. 大阪のIT企業で、SESの営業先として最初に狙うべきはどこですか?
ユーザー系SIerや大手の関西拠点から仕事を受けている、一次請けの協力会社です。一覧の大企業そのものは、協力会社の登録のハードルが高いからです。
Q. 関西のIT企業の一覧は、どこで確かめられますか?
各社の公式サイトの会社概要と、上場企業なら有価証券報告書で確かめます。会社の実在と所在地は、国税庁の法人番号公表サイトでも確かめられます。
Q. 大阪の案件は東京より単価が安いですか?
低めと言われることが多いですが、地域別の単価を比べた公的な統計はありません。自社の過去の案件で、同じスキルの東京案件と比べて確かめましょう。
Q. 関西在住の技術者を、東京の案件に出せますか?
フルリモートの案件なら出せます。出社の回数・交通費の負担・勤務地を、契約の前に決めておきましょう。
Q. 大阪でSES企業のパートナーを探すには?
大阪の交流会、各社のパートナー募集ページ、チョータツの3つが主な方法です。取引を始める前に、支払い条件と商流を確かめます。
Q. 大阪のSIerと福岡のSIerで、探し方は違いますか?
手順は同じです。地元の大企業のIT子会社と、東京の大手の地域拠点の2つから候補を出します。

まとめ

  • 大阪・関西のIT業界は、電力・ガス・銀行などを親に持つユーザー系が強い

  • 大阪・神戸に本社を置く主なIT企業・SIerとして、系統別に8社を確認した

  • 営業先は、一覧の大企業そのものより、そこから仕事を受ける一次請けの協力会社を先に狙う

  • 関西の案件は、単価・リモート・商流の3点を提案前に確かめる

  • 開拓は6つの手順で進め、紹介と交流会で入口を作る

  • 取引先が増えたら、チョータツの連携で案件・人材をまとめて探す

運営:チョータツSES研究所(株式会社DrivenX)|編集方針|公開日:2026年9月30日|更新日:2026年9月30日

参考資料(2026年9月30日確認)

関連する記事