大手SIer一覧と売上ランキング【上場企業20社】|連結売上高・系統の比較表と大手案件への近づき方
公開日:2026年9月29日更新日:2026年9月29日
大手SIerとは
大手SIerとは、企業や官公庁のシステムを大きな規模でまとめて請け負う、売上の大きいSIerのことです。この記事では、上場している会社のうち、連結売上高が大きい会社を大手としています。
SIer(エスアイヤー)とは、お客さんのシステムを企画から開発・運用までまとめて請け負う会社のことです。システムインテグレーター(System Integrator)の略です。
連結売上高とは、親会社と子会社をひとつのグループとみなして合計した売上のことです。国際会計基準を使う会社は「売上収益」と呼びます。
大手SIerは、生まれた経緯でメーカー系・ユーザー系・独立系・外資系に分けて呼ばれます。系統ごとの特徴はSIerの種類別一覧で詳しく解説しています。
大手SIer一覧と売上ランキング【上場20社】
上場している大手SIerを、直近の通期決算の連結売上高で並べると次のとおりです。
| # | 企業名(系統) | 連結売上高(決算期) | 市場 |
|---|---|---|---|
| 1 | 日立製作所(メーカー系) | 10兆5,867億円(2026年3月期) | プライム |
| 2 | NEC(メーカー系) | 3兆5,827億円(2026年3月期) | プライム |
| 3 | 富士通(メーカー系) | 3兆5,029億円(2026年3月期) | プライム |
| 4 | 大塚商会(独立系) | 1兆3,227億円(2025年12月期) | プライム |
| 5 | 野村総合研究所(ユーザー系) | 8,147億円(2026年3月期) | プライム |
| 6 | キヤノンマーケティングジャパン(メーカー系) | 6,797億円(2025年12月期) | プライム |
| 7 | TISI(独立系) | 5,964億円(2026年3月期) | プライム |
| 8 | BIPROGY(独立系) | 4,336億円(2026年3月期) | プライム |
| 9 | 日鉄ソリューションズ(ユーザー系) | 3,813億円(2026年3月期) | プライム |
| 10 | インターネットイニシアティブ(ネットワーク系) | 3,453億円(2026年3月期) | プライム |
| 11 | 日本ビジネスシステムズ(独立系) | 1,725億円(2025年9月期) | プライム |
| 12 | 電通総研(ユーザー系) | 1,648億円(2025年12月期) | プライム |
| 13 | DTS(独立系) | 1,352億円(2026年3月期) | プライム |
| 14 | オービック(独立系) | 1,352億円(2026年3月期) | プライム |
| 15 | SHIFT(独立系) | 1,298億円(2025年8月期) | プライム |
| 16 | 三菱総合研究所(シンクタンク系) | 1,214億円(2025年9月期) | プライム |
| 17 | NSD(独立系) | 1,178億円(2026年3月期) | プライム |
| 18 | システナ(独立系) | 944億円(2026年3月期) | プライム |
| 19 | JBCCホールディングス(独立系) | 760億円(2026年3月期) | プライム |
| 20 | フューチャー(独立系) | 759億円(2025年12月期) | プライム |
※ 売上高は、各社が公表した決算短信の数値です(2026年9月28日確認)。百万円単位を億円にし、1億円未満は切り捨てています。
※ 日立製作所・NEC・富士通は、IT以外の事業も含む会社全体の売上です。
※ DTS(1,352億13百万円)とオービック(1,352億9百万円)はほぼ同じで、DTSがわずかに上回ります。
※ 系統は、主な株主と成り立ちから編集部が分けたものです。BIPROGYは、大日本印刷が議決権の21.46%を持っています(2026年3月31日時点)。ただし一般に独立系として扱われることが多いため、独立系としました。
上場していない大手SIer
売上が大きくても、上場をやめた大手SIerは表に入れていません。取引先としては今も重要な会社です。
| 企業名 | 状況 | 親会社 |
|---|---|---|
| NTTデータグループ | 2025年9月26日に上場廃止 | NTT |
| SCSK | 住友商事グループのTOB(株式の買い付け)が2025年12月に終わり、非上場化 | 住友商事 |
| 伊藤忠テクノソリューションズ | 伊藤忠商事のTOBにより2023年に上場廃止 | 伊藤忠商事 |
NTTデータグループの2026年3月期の売上高は5兆46億円です。上場していれば、国内のIT専業で最も大きい会社です。
外資系SIerが表にない理由
日本IBMやアクセンチュアなどの外資系SIerも、日本では上場していないため表に入れていません。外資系SIerとは、海外に本社がある会社の日本法人のことです。
外資系SIerの案件は規模が大きいので、取引先候補として系統別に見ておきます。詳しくはSIerの種類別一覧で解説しています。
売上ランキングから読み取れる3つのこと
大手SIerの売上ランキングからは、次の3つが読み取れます。「メーカー系が大きい」「IT専業の上位は大塚商会と野村総合研究所」「業界再編が続いている」です。
1. メーカー系3社の規模が飛び抜けている
日立製作所・NEC・富士通は、どれも売上3兆円を超えます。ただし3社ともITだけの会社ではありません。IT部門の案件は、グループのSIer子会社を通して協力会社に流れることが多いです。
2. IT専業の上位は大塚商会と野村総合研究所
大塚商会は中小企業向けに強く、野村総合研究所は金融・流通向けに強い会社です。同じ大手でも、得意なお客さんがまったく違います。
3. 業界の再編が続いている
2025年から2026年にかけて、NTTデータグループとSCSKが親会社の完全子会社になりました。TISは2026年7月1日にインテックと合併し、社名をTISIに変えています。取引先リストの社名は、年に1回は見直しましょう。
大手SIerの売上が伸びている背景
大手SIerの売上は、国内企業のIT投資が堅調なことを背景に伸びています。業界紙の週刊BCNは、主要SIerの2026年3月期決算を「堅調な国内IT需要で好業績」とまとめています。
| 企業名 | 2026年3月期の売上高 | 前期比 |
|---|---|---|
| NTTデータグループ | 5兆46億円 | 7.9%増 |
| 野村総合研究所 | 8,147億円 | 6.5%増 |
| TIS(現TISI) | 5,964億円 | 4.3%増 |
野村総合研究所は、国内の売上高が7,059億円(8.2%増)と伸びました。国内の案件が増えれば、協力会社への発注も増えやすくなります。SES営業にとっては、大手SIerの国内売上の伸びが案件の多さを見る手がかりになります。
SES営業が大手SIer案件にたどり着くまでの商流の典型
SES営業が大手SIerの案件に入る典型は、エンド → 大手SIer(元請け) → 一次請け → 自社の流れです。大手SIerと直接契約できる会社は限られるため、多くのSES企業は一次請けの下に入ります。
商流とは、システムの仕事がエンド(発注元)から、いくつもの会社を通って流れてくる経路のことです。
元請けとは、エンドから直接仕事を受ける会社のことです。大手SIerは多くの場合、元請けの位置にいます。
エンド(銀行・メーカー・官公庁など) ↓ 請負・準委任 大手SIer(元請け) ↓ 準委任が多い 一次請け(大手SIerの協力会社・中堅SIer) ↓ 二次請け(SES企業) ↓ 三次請け以降
公正取引委員会は2022年6月の報告書で、ソフトウェア業の会社を「元請」「中間下請」「最終下請」に分けて調べました。対象は資本金3億円以下の会社で、この設問には4,589社が答えています。割合は元請40.4%・中間下請38.2%・最終下請21.3%でした。
中小のソフトウェア会社でも、4割は元請けの仕事を持っていることになります。一方で、6割近くは下請けとして仕事を受けています。
→ 一次請けと二次請けの単価の違いはSESの一次請け・二次請けの違いで解説しています。
大手SIerの案件に近づく5つの手順
大手SIerの案件に近づくには、大手と直接取引している一次請け企業を見つけ、そこから信頼を積むのが現実的な順番です。
狙う大手SIerを決める:表の中から、自社のエンジニアのスキルと合う業界に強い会社を選びます。
その大手の一次請けを調べる:中堅SIerの有価証券報告書で「主要な顧客」欄を見ます。狙う大手の名前がある会社が一次請けの候補です。
一次請けと取引を始める:パートナー募集ページや交流会から連絡します。最初は小さな案件でも1件決めることを優先します。
現場で実績を積む:自社エンジニアの評価が上がると、同じ大手の別案件にも声がかかりやすくなります。
大手SIerの協力会社登録を目指す:実績と体制が整ったら、大手SIerの協力会社の窓口に申し込みます。
編集部としては、手順2を飛ばさないことをおすすめします。大手SIerに直接申し込んでも、実績がないうちは審査が通りにくいためです。
→ 一次請け候補の探し方は一次請け・二次請けSIer一覧にまとめています。
→ エンド直の開拓はSESのエンド開拓のやり方で解説しています。
→ SES事業を持つ上場企業はSESの上場企業一覧と大手ランキングにまとめています。
大手SIerの案件で確認しておきたいこと
大手SIerの案件に入るときは、商流の深さと契約の形を最初に確認します。大手の案件でも、何社も間に入ると単価が下がり、指示の出し方も複雑になります。
| 確認すること | 見るポイント |
|---|---|
| 商流の深さ | 自社が大手SIerから数えて何社目か |
| 契約の形 | 準委任か請負か派遣か |
| 再委託の可否 | 自社の下にさらに会社を入れてよいか |
| 指揮命令 | 誰がエンジニアに指示を出すか |
特に指揮命令は大切です。準委任契約なのに、客先の社員が自社のエンジニアに直接指示を出すと、偽装請負になるおそれがあります。
→ 判断の目安は偽装請負の判断基準|SES営業が避けたいNG行為10選で確認できます。
※ この章は一般的な情報で、法的助言ではありません。個別の契約は弁護士などの専門家にご確認ください。
チョータツで大手SIer案件の情報を整理する
大手SIerの案件は、一次請けを通して何社からも同じような形で届きます。自分で管理するなら、メールを読み、案件ごとに商流と条件をExcelに書き写す必要があります。チョータツを使うと、この作業をまとめて進められます。
| 場面 | 自分でやる場合 | チョータツを使う場合 |
|---|---|---|
| 届く案件を管理する | メールを読んでExcelに転記 | 案件・人材の情報を1か所で管理・共有 |
| 取引先の案件を集める | 1社ずつメールを確認 | 他社と連携すると、営業中案件・営業中人材をデータベース化 |
| 自社の人材を届ける | BCCで一斉送信 | パートナーへのメール配信機能で送る |
| 入力の手間 | すべて手入力 | AIが入力を手伝う |
チョータツは3,000社以上が使うSES営業向けのツールで、無料で始められます。取引先ごとの案件を並べて見られるので、同じ大手SIerの案件を複数の会社から受け取っても整理しやすくなります。
よくある質問
- Q. SIerの大手はどこですか?
- 上場企業の売上で見ると、日立製作所・NEC・富士通のメーカー系3社が上位です。IT専業では大塚商会、野村総合研究所、TISIが大きい会社です。非上場ではNTTデータグループが最大級です。
- Q. SIerの上場企業ランキングは、何の数字で比べるのがよいですか?
- 規模を比べるなら連結売上高が基本です。ただしメーカー系はIT以外の売上も含みます。IT部門だけを見たいときは、有価証券報告書のセグメント情報を確認しましょう。
- Q. NTTデータやSCSKが一覧にないのはなぜですか?
- どちらも親会社の完全子会社になり、上場をやめたためです。NTTデータグループは2025年9月26日に上場廃止になりました。取引先としては今も大手です。
- Q. 小さなSES企業でも、大手SIerと直接取引できますか?
- 可能ですが、実績や会社の体制を問われることが多いです。まずは大手と取引している一次請けと組み、現場での評価を積んでから申し込むのが近道です。
- Q. 大手SIerの売上ランキングは毎年変わりますか?
- 変わります。決算は年1回まとまるので、決算発表後に見直しましょう。合併や非上場化で社名や順位が変わることもあります。
まとめ
上場している大手SIer20社を、連結売上高の順に一覧にした(2026年9月28日確認)
上位は日立製作所・NEC・富士通。IT専業では大塚商会と野村総合研究所が大きい
NTTデータグループ・SCSK・伊藤忠テクノソリューションズは非上場。TISはTISIに社名変更
SES営業が大手SIer案件に入る典型は、大手SIer → 一次請け → 自社の流れ
大手に近づく近道は、大手と直接取引している一次請け企業と組むこと
運営:チョータツ(株式会社DrivenX)|編集方針|公開日:2026年9月29日|更新日:2026年9月29日
参考資料(2026年9月28日確認)
公正取引委員会「ソフトウェア業の下請取引等に関する実態調査報告書について」(2022年6月29日)
公正取引委員会「同報告書(本文PDF)」(14ページ:元請・下請の定義と割合)
金融庁「EDINET」(各社の有価証券報告書)
日本取引所グループ「上場会社検索」
NTTデータグループ「当社株式の上場廃止のお知らせ」
日本取引所グループ「上場廃止等の決定:伊藤忠テクノソリューションズ」(2023年11月14日)
TISI「TISとインテックの合併完了および商号変更に関するお知らせ」(2026年7月1日)
週刊BCN+「主要SIerの2026年3月期決算 堅調な国内IT需要で好業績」(2026年6月1日)
日本取引所グループ「適時開示情報閲覧サービス(TDnet)」(各社の決算短信)
BIPROGY「支配株主等に関する事項について」(2026年6月25日:大日本印刷の議決権所有割合)