SESの上場企業一覧【20社】と大手ランキング|売上高・市場区分と取引先として見る注目点5つ

公開日:2026年9月29日更新日:2026年9月29日

SES事業を持つ上場企業とは

SES事業を持つ上場企業とは、エンジニアを客先に提供する事業を持ち、株式を証券取引所に上場している会社のことです。社名に「SES」が入っていなくても、技術者派遣や開発の常駐支援でSESと同じ働き方をしている会社は多くあります。

SES(システムエンジニアリングサービス)とは、エンジニアの技術や作業を客先に提供する事業のことです。対価は、成果物ではなく作業に対して受け取ります。契約は多くの場合、準委任契約で結びます。

上場企業とは、株式を証券取引所で売り買いできるようにしている会社のことです。上場企業は、決算の中身を有価証券報告書などで公開する義務があります。

市場区分の見方

市場区分とは、東京証券取引所が会社の規模や基準で分けている3つのグループのことです。

市場区分どんな会社が多いか営業から見た目安
プライム規模が大きく、多くの投資家が売買する会社取引開始の審査がしっかりしている
スタンダード一定の規模と実績がある中堅の会社大手より話が早いことが多い
グロース成長途中の若い会社新しい領域の案件が出やすい

※「営業から見た目安」は編集部の経験にもとづく傾向です。会社ごとに違います。

→ SES業界の全体像はSES業界とは?仕組みと商流構造で解説しています。

SES事業を持つ上場企業一覧【20社】

SES事業を持つ上場企業の中から、売上規模の大きい順に20社を並べました。売上高は各社の直近の通期決算(連結)です。

#企業名(市場)連結売上高(決算期)事業の形
1パーソルホールディングス(プライム)1兆5,558億円(2026年3月期)人材総合(技術者派遣を含む)
2オープンアップグループ(プライム)1,674億円(2026年6月期)技術者派遣
3メイテックグループホールディングス(プライム)1,376億円(2026年3月期)技術者派遣
4DTS(プライム)1,352億円(2026年3月期)独立系開発
5SHIFT(プライム)1,298億円(2025年8月期)テスト・品質保証
6NSD(プライム)1,178億円(2026年3月期)独立系開発
7システナ(プライム)944億円(2026年3月期)独立系開発
8クレスコ(プライム)646億円(2026年3月期)独立系開発
9アルプス技研(プライム)526億円(2025年12月期)技術者派遣
10TDCソフト(プライム)483億円(2026年3月期)独立系開発
11INTLOOP(グロース)403億円(2026年7月期)フリーランス活用
12IDホールディングス(プライム)393億円(2026年3月期)独立系開発
13コムチュア(プライム)381億円(2026年3月期)独立系開発
14アイ・エス・ビー(プライム)370億円(2025年12月期)独立系開発
15日本システム技術(プライム)324億円(2026年3月期)独立系開発
16ギークス(スタンダード)263億円(2026年3月期)フリーランス活用
17セラク(スタンダード)247億円(2025年8月期)業務請負・派遣
18SYSホールディングス(スタンダード)156億円(2026年7月期)独立系開発
19エスユーエス(グロース)150億円(2025年9月期)技術者派遣
20BTM(グロース)60億円(2026年3月期)地方エンジニア活用

※ 売上高は、各社が公表した決算短信の数値です(2026年9月28日確認)。百万円単位を億円にし、1億円未満は切り捨てています。

※ 売上高は会社全体の連結売上高です。SES以外の事業(受託開発、製品販売など)も含みます。

※ 「事業の形」は、各社の事業内容から編集部がまとめたものです。3つの型に当てはまらない会社は、主な事業をそのまま書いています。

一覧から外した会社(上場廃止した大手)

大手でも、上場をやめた会社はこの一覧に入れていません。ネット上の「SES大手ランキング」には、上場廃止前の順位のまま載っていることがあるので注意します。

企業名状況取引先としての見方
富士ソフト米投資ファンドKKRのTOB(株式の買い付け)が成立し、2025年5月16日に上場廃止独立系の大手。協力会社の募集は今も続く可能性がある
テクノプロ・ホールディングス米投資会社ブラックストーンのTOBが2025年9月に成立し、非上場化技術者派遣の大手。派遣契約の案件が中心

上場をやめた会社は、有価証券報告書が出なくなります。取引先候補として調べるときは、公式サイトの会社概要とパートナー募集ページで確かめます。

SESの大手はどこ?売上ランキング上位5社

SESの大手は、売上規模で見ると上位5社です。パーソルホールディングス、オープンアップグループ、メイテックグループホールディングス、DTS、SHIFTの順です。ただし5社の中身はかなり違います。

1位 パーソルホールディングス(1兆5,558億円)
人材派遣・人材紹介などを広く手がける人材総合の会社です。技術者派遣はその一部なので、売上のすべてがSESではありません。

2位 オープンアップグループ(1,674億円)
製造業向けの技術者派遣が中心の会社です。自動車や電機メーカーに強みがあります。

3位 メイテックグループホールディングス(1,376億円)
機械設計やソフト開発の技術者を派遣する会社です。正社員の技術者を自社で雇い、メーカーの開発現場に送ります。

4位 DTS(1,352億円)
金融・通信向けのソフト開発に強い、独立系の情報サービス会社です。この一覧の独立系開発型の中では、売上が最も大きい会社です。

5位 SHIFT(1,298億円)
ソフトウエアのテスト(品質保証)を主力にする会社です。品質保証に関わるコンサルティングも手がけます。

IT分野の開発案件に絞って大手を探すなら、DTS・NSD・システナの3社が中心になります。機械・電気の設計まで広げるなら、メイテックグループやアルプス技研も候補です。

→ 大手SIerの売上ランキングは大手SIer一覧と売上ランキングにまとめています。

上場SES企業は3つの型に分かれる

上場しているSES企業は、技術者派遣型・独立系開発型・フリーランス活用型の3つに分かれます。型によって、SES営業との付き合い方が変わります。

型主な企業強み営業としての付き合い方
技術者派遣型メイテックG、オープンアップG、アルプス技研正社員の技術者を大勢抱える派遣契約の案件が中心。人材の交換は少なめ
独立系開発型DTS、NSD、システナ、クレスコ受託開発と常駐支援の両方を持つ協力会社として人材を出す相手になりやすい
フリーランス活用型INTLOOP、ギークスフリーランスとのつながりが多い案件と人材の交換がしやすい

技術者派遣型とは、自社で雇った技術者を派遣契約で客先に送る会社のことです。労働者派遣事業の許可が必要です。

独立系開発型とは、特定の親会社を持たず、ソフト開発を受けたり、エンジニアを客先に常駐させたりする会社のことです。SES営業が協力会社として付き合う相手として、いちばん数が多い型です。

フリーランス活用型とは、会社に雇われずに働くITフリーランスを、案件とつなぐ会社のことです。

→ 契約の違いはSES契約と派遣契約の違いで確認できます。

取引先候補として見るときの注目点5つ

上場SES企業を取引先候補として見るときは、売上の大きさより「自社と組める形か」を先に確かめます。見る順番は次の5つです。

  1. 事業の形:技術者派遣型・独立系開発型・フリーランス活用型のどれに当たるか。派遣中心の会社には、準委任の人材提案が通りにくいことがあります。

  2. 主要な顧客:有価証券報告書の「主要な顧客」欄を見ます。大手SIerの名前が並ぶ会社は、その先の案件を持っています。見分け方は一次請け・二次請けSIer一覧で紹介しています。

  3. パートナー募集の有無:公式サイトに「ビジネスパートナー募集」のページがあるかを見ます。窓口がはっきりしている会社は、取引開始が早く進みます。

  4. 得意な業界と技術:金融・通信・組込みなど、強い分野を確かめます。自社のエンジニアのスキルと重なる会社から当たります。

  5. 本社と拠点:自社の人材が通える場所に拠点があるかを見ます。リモート案件だけに頼ると、提案できる数が限られます。

編集部としては、2と3を最初に見ることをおすすめします。主要な顧客で「案件の出どころ」がわかり、パートナー募集で「入口」がわかるからです。

→ 具体的な探し方はSESパートナー募集企業の一覧と探し方7選で紹介しています。

上場企業の情報を自分で調べる手順

上場企業の売上や主要な顧客は、国の公開システムEDINETで誰でも無料で調べられます。EDINETとは、金融庁が運営する、有価証券報告書などを公開する電子システムのことです。

  1. EDINETで会社名を検索する:「書類検索」に会社名を入れ、最新の有価証券報告書を開きます。

  2. 「事業の内容」を読む:どんな事業で売上を立てているかを確かめます。SESにあたる事業の名前は会社ごとに違います。

  3. 「主要な顧客」を読む:売上の10%以上を占める相手先が書かれています。大手SIerやエンド企業の名前を確認します。

  4. 決算短信で最新の売上を見る:会社のIRページにある決算短信で、直近の売上と来期の予想を確かめます。

  5. 日本取引所グループの上場会社検索で市場区分を見る:プライム・スタンダード・グロースのどこかを確認します。

派遣もしている会社なら、厚生労働省の人材サービス総合サイトで派遣の許可番号も確かめましょう。手順は労働者派遣の許可番号を検索する方法で解説しています。

上場SES企業と取引するときの注意点

上場SES企業と取引を始めるときは、取引開始の審査に時間がかかることを前提に準備します。大手ほど、会社の実績資料や契約書のひな形の確認が細かくなりがちです。

  • 基本契約書:相手のひな形を使うことが多いです。解約の予告期間や再委託の条件を必ず読みます。

  • 再委託のルール:自社のエンジニアを、さらに別の会社に出してよいかを確かめます。

  • 支払いサイト:月末締め翌月末払いなど、入金までの期間を確かめます。

  • 偽装請負への配慮:客先で相手の社員から直接指示を受けない形になっているかを確かめます。

※ この章は一般的な情報で、法的助言ではありません。個別の契約は弁護士などの専門家にご確認ください。

→ 契約書の確認項目はSES基本契約書のテンプレートと条項チェック15にまとめています。
→ 指示の線引きは偽装請負の判断基準で確認できます。

チョータツで上場企業との取引情報をまとめる

上場企業と取引が始まると、届く案件・人材の情報は一気に増えます。自分で管理するなら、メールを読み、Excelに転記し、取引先ごとに整理する作業が毎日続きます。チョータツを使うと、この作業をまとめて進められます。

場面自分でやる場合チョータツを使う場合
案件・人材の管理Excelに1件ずつ転記案件・人材の情報を1か所で管理・共有
取引先の情報を集める届いたメールを読んで拾う他社と連携すると、営業中案件・営業中人材をデータベース化
自社の情報を届けるBCCで一斉送信パートナーへのメール配信機能で送る
入力の手間すべて手入力AIが入力を手伝う

チョータツは3,000社以上が使っているSES営業向けのツールで、無料で始められます。上場企業も中小企業も、取引先の情報を同じ形で並べて見られるので、提案の抜けが減ります。

よくある質問

Q. SESの上場企業は何社ありますか?
正確な社数を出した公的な統計はありません。SESという言葉を事業名に使わない会社も多いためです。この記事では、事業内容と売上を確認できた20社を載せています。
Q. SES事業の売上だけを知る方法はありますか?
有価証券報告書のセグメント情報で、事業ごとの売上がわかる場合があります。ただし多くの会社は、SESを受託開発などと合わせて1つの事業として開示しています。
Q. SESの大手企業と中小企業、どちらと取引すべきですか?
両方と取引するのがおすすめです。大手は案件の数が多く、中小は話が早く人材の融通が利きます。まずは自社のスキルと重なる会社から当たりましょう。
Q. 上場企業との取引で、上場していない自社は不利になりますか?
不利になるとは限りません。多くの上場企業は、協力会社を広く募集しています。会社の実績資料とエンジニアのスキルシートを整えておけば、審査は進めやすくなります。
Q. 上場SES企業の最新情報はどこで確認できますか?
金融庁のEDINETで有価証券報告書を、各社のIRページで決算短信を確認できます。市場区分は日本取引所グループの上場会社検索で調べられます。

まとめ

  • SES事業を持つ上場企業20社を、連結売上高と市場区分つきで一覧にした(2026年9月28日確認)

  • 売上規模の大手は、パーソルHD・オープンアップG・メイテックG・DTS・SHIFT。IT開発に絞るならDTS・NSD・システナ

  • 上場SES企業は、技術者派遣型・独立系開発型・フリーランス活用型の3つに分かれる

  • 取引先候補として見るなら、主要な顧客とパートナー募集の有無を最初に確認する

  • 売上や主要な顧客は、EDINETの有価証券報告書で誰でも調べられる

運営:チョータツ(株式会社DrivenX)|編集方針|公開日:2026年9月29日|更新日:2026年9月29日

参考資料(2026年9月28日確認)

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