SES営業のX(旧Twitter)活用法|パートナー開拓のコツ6つと投稿例・リスク5つ

公開日:2026年10月1日更新日:2026年10月1日

SES営業がXを使う目的とは?メール配信との違い

SES営業がXを使う目的は、BPの担当者と個人どうしでつながり、急ぎの案件・人材を早く届けることです。
Xとは、旧Twitterのことで、短い文章を投稿して多くの人に見てもらえるSNSです。

SES営業の担当者には、案件・人材の配信メールが毎日大量に届きます。
Xは、メールの山に埋もれずに担当者の目に入る、もう1つの入口になります。

比べる点Xメール配信
届く相手フォローしている人、検索した人名刺交換などで知り合った相手
強み知らない会社とも新しくつながれる詳しい条件を1通で伝えられる
弱み無料なら1回140字まで。流れて消えやすい知らない会社には届かない
向く使い方新しいBPとの出会い、急ぎの募集つながった会社への定期連絡

おすすめは、Xで出会い、メールや連携で取引を続ける使い分けです。
Xだけで取引を完結させようとすると、条件の伝え漏れや確認不足が起きやすくなります。

SES営業にXが向いている会社・向かない会社

Xが向いているのは、営業担当が個人として発信を続けられる会社です。
担当者の顔が見えると、「この人なら話が早そう」と思ってもらえます。

反対に、発信のルールを決める人がいない会社は、始める前に社内ルールを作りましょう。
ルールがないまま投稿すると、リスク5つのどれかに当たりやすくなります。

Xでパートナーを開拓するコツ6つ

Xでのパートナー開拓は、「誰が・何を扱っているか」が一目でわかるアカウントで、同じ時間帯に投稿を続けることが基本です。次の6つを押さえます。

  1. プロフィールに会社名・役割・得意分野を書く
    例:「株式会社△△ SES営業|Java・AWS案件多め|BP様との情報交換歓迎」。会社の公式サイトのURLも載せます。

  2. 投稿の時間帯をそろえる
    案件・人材の探し物が多い平日の朝など、時間を決めて毎日投稿します。

  3. 検索されやすい言葉を入れる
    「SES」「BP募集」「案件」「要員」など、相手が検索しそうな言葉を本文に入れます。

  4. 自分から反応する
    BPを探している投稿や、同じ分野の会社の投稿に、いいねや短い返信をします。見てもらうきっかけになります。

  5. 詳しい話はDMからメールへ移す
    DM(1対1で送るメッセージ)で興味を持ってもらえたら、会社のメールでのやりとりに切り替えます。

  6. 交流会の告知や参加報告にも使う
    交流会に出る前や主催するときに告知すると、当日の名刺交換につながります。Slackなど招待制の営業コミュニティも、同じ使い方ができます。活かし方はSES営業コミュニティの活用法|Slack等で案件・人材を回すコツをご覧ください。

投稿を続けるための目安

1日1〜2投稿を、まず4週間続けてみましょう。
4週間たったら、フォローやDMが来た投稿の種類を見て、反応が多い型に寄せていきます。

案件・人材・BP募集の投稿例

投稿は、条件を短く具体的に書き、個人や客先が特定できる情報は入れないのがコツです。無料アカウントのXの投稿は280文字までで、日本語は1字を2文字と数えるため、1回140字までです。有料プラン(X Premium)では長い投稿もできます。ただしタイムラインでは途中で省略されるので、要点は冒頭の140字に収めましょう。

案件の投稿例

例文・テンプレート
【案件|10月・11月開始】
金融系Web開発/Java(Spring Boot)3年〜
東京・週2リモート/面談1回
商流:元請け直下
BP様からのご提案歓迎です。詳細はDMください。
#SES #案件

エンド(発注元)の社名は書きません。「金融系」「大手流通」など、業界までにとどめます。
商流が深い案件の場合は、再委託の可否もはっきり書きます。

人材の投稿例

例文・テンプレート
【人材|即日〜稼働可】
自社社員/AWS構築3年・Terraform
勤務地:東京(リモート希望)
設計から構築まで対応できます。
スキルシートはDMでお送りします。
#SES #要員

氏名・イニシャル・顔写真・最寄り駅は書きません。
スキルシートは、会社どうしで確認がとれた相手にだけ、本人の同意の範囲で送ります。

BP募集の投稿例

例文・テンプレート
【BP様募集】株式会社△△です。
Java・AWSの案件と人材を常時扱っています。
・インフラ人材をお持ちの会社様
・東京の開発案件をお持ちの会社様
まずは30分のオンライン情報交換からいかがでしょうか。
詳しくは弊社の募集ページへ。

募集ページの作り方は、SESのパートナー募集ページの作り方|載せる12項目とフォーム例で説明しています。

やってはいけない投稿の例

例文・テンプレート
【NG】
〇〇銀行様の勘定系案件!単価90万、BPさん大歓迎
即日参画できる山田T.さん(32歳・横浜市在住)います
※元請けA社さんの案件なので、どなたでもOK

この1つの投稿に、客先名の公開・個人が特定できる情報・商流制限の無視という3つの問題があります。
それぞれのリスクと防ぎ方は、次の見出しで説明します。

SES営業がXを使うときに注意すべきリスク5つ

SES営業がXを使うときのリスクは、個人情報・商流制限・なりすまし・機密情報・炎上の5つです。どれも、投稿前と取引前の確認で防げます。

#リスク起きること主な防ぎ方
1個人情報の出しすぎエンジニアが特定され、信頼を失う氏名・年齢・住まいを組み合わせて書かない
2商流制限を破る元の会社との取引が止まる他社の案件は許可なく投稿しない
3なりすまし・実体のない相手人材や情報だけ取られる、未払い取引前に会社の実在を確かめる
4機密情報の漏れ客先との秘密保持の約束を破る客先名・システム名・単価を書かない
5個人の発言による炎上会社の評判が下がる社内ルールと投稿前チェックを決める

リスク1:エンジニアの個人情報を出しすぎる

個人情報とは、生きている個人について、その人が誰かがわかる情報のことです。
氏名がなくても、ほかの情報と組み合わせて本人がわかれば、個人情報に当たることがあります。

個人情報保護委員会のガイドラインでは、SNSなどで公開された情報も対象です。特定の個人がわかるものは、個人情報に当たるとしています。
「イニシャル+年齢+住んでいる市+前の現場」のように組み合わせると、知っている人には本人だとわかってしまいます。

防ぎ方は、投稿にはスキル・経験年数・稼働時期・希望エリア(都道府県まで)だけを書くことです。
他社に渡すときのルールは、スキルシートの個人情報と第三者提供の同意|SES提案で守る手順と文例で解説しています。

リスク2:商流制限を破って他社の案件を流す

商流制限とは、案件をどこまで下の会社に紹介してよいかを決めた条件のことです。
「貴社社員まで」「1社先まで」のように、案件メールに書かれていることが多いです。

他社から届いた案件を、許可なくXに投稿すると、誰に届くかわかりません。
商流制限を破ったことになり、案件をくれた会社からの信頼を失います。Xに投稿してよいのは、自社が直接持っている案件と、自社社員の人材だけと決めておきましょう。

表記の意味と守らせ方はSESの商流制限の書き方|案件メールの表記例と意味・守らせ方で確認できます。無断で投稿されたときの対応は、SESの案件情報を無断で転送・再配信されたら|対応と防ぐルールにまとめています。

リスク3:なりすましや実体のない相手とつながる

なりすましとは、実在する会社や人のふりをして、他人をだますことです。
Xのルールでも、他人をだます目的で個人や組織になりすますことは禁止されています。

SNSでは、会社名だけを名乗って連絡してくる相手もいます。
実在しない会社だった場合、スキルシートなどの情報だけ取られたり、報酬が支払われなかったりするおそれがあります。

防ぎ方は、DMだけで話を進めず、取引前に会社の実在を確かめることです。
具体的な手順は、後半の「SNSで知り合った相手を取引前に確認する7手順」で説明します。

リスク4:客先の機密情報を漏らす

機密情報とは、契約で「外に出さない」と約束した情報のことです。
SESでは、客先の社名、システムの名前、プロジェクトの中身などが当たります。

基本契約や秘密保持契約(NDA)で、客先名を外に出さないと決めていることがよくあります。
「〇〇銀行の案件」と書いただけで、約束を破るおそれがあります。投稿では業界名と工程までにとどめましょう。

リスク5:営業担当個人の発言で炎上する

炎上とは、投稿に批判が集まり、広く拡散してしまうことです。
営業担当の個人アカウントでも、プロフィールに会社名を出していれば、発言は会社の発言として見られます。

特に、取引先やエンジニアへの不満、単価やマージンの愚痴は、読んだBPやエンジニアとの関係を悪くします。
会社名を出すアカウントでは、取引先・エンジニア・競合の話を書かないと決めておきましょう。

SNSで知り合った相手を取引前に確認する7手順

SNSで知り合った会社とは、会社の実在・担当者の在籍・契約書類の3つを確かめてから取引を始めます。次の7つの手順で進めます。

  1. 法人番号公表サイトで会社を検索する
    国税庁の法人番号公表サイトで、正式な社名・所在地・法人番号を確認します。閉鎖していないかも見ます。

  2. 公式サイトとプロフィールが一致するか見る
    Xのプロフィールにある会社名・URLと、公式サイトの会社概要が同じかを確認します。

  3. 会社のドメインのメールアドレスでやりとりする
    フリーメールではなく、公式サイトと同じドメインのアドレスから連絡をもらいます。

  4. 公式サイトの代表電話にかけて、担当者の在籍を確かめる
    相手が教えてくれた番号ではなく、公式サイトに載っている番号にかけます。

  5. 派遣もしている会社なら、許可を確認する
    厚生労働省の人材サービス総合サイトで、労働者派遣事業の許可を確認できます。

  6. 反社チェックと与信の確認をする
    社内で決めた方法で、反社会的勢力との関係や、支払い能力を確認します。

  7. NDAと基本契約を結んでから、スキルシートや案件の詳細を渡す
    契約の前に、エンジニアの情報や客先の情報を渡さないようにします。

会社の基本情報は、経済産業省のgBizINFOでも調べられます。
反社チェックと与信の手順はSESの取引先の与信チェック方法|反社チェックと確認手順5ステップをご覧ください。

確認の途中で取引を見送るサイン

  • 法人番号公表サイトで会社が見つからない、または所在地が違う

  • 公式サイトがない、またはXのプロフィールと社名が違う

  • フリーメールでのやりとりにこだわる

  • 契約の前に、スキルシートや顔写真を急いで求めてくる

  • 商流や支払い条件の質問に答えない

1つでも当てはまったら、取引を急がず、社内の責任者に相談しましょう。

社内のX運用ルール例(投稿前チェックリスト)

Xを営業に使うなら、始める前に社内ルールを1枚にまとめ、投稿のたびにチェックするのが安全です。ルールがあれば、担当者も安心して発信できます。

投稿前チェックリスト

  • 客先(エンド)の社名・システム名を書いていない

  • エンジニアの氏名・イニシャル・顔写真・最寄り駅を書いていない

  • 投稿した案件は、自社が直接持っている案件である

  • 投稿した人材は、自社社員で、本人が発信に同意している

  • 単価を書く場合は、社内で決めた範囲の表記にしている

  • 取引先・エンジニア・競合への不満を書いていない

  • DMでもらった相談を、メールでのやりとりに移している

会社として決めておくこと

決めること例
使うアカウント会社公式アカウント+営業担当の個人アカウント(会社名を出す)
投稿してよい情報自社の直案件、自社社員の人材、BP募集、交流会の告知
投稿してはいけない情報他社から届いた案件・人材、客先名、個人が特定できる情報
困ったときの相談先営業責任者。炎上しそうな時はすぐ投稿を消して報告

チョータツでXの後の取引を楽にする方法

Xは出会いの入口として便利ですが、つながった後の案件・人材のやりとりまでXで続けるのは大変です。DMやメールに情報が散らばり、見落としが起きます。

場面Xだけの場合チョータツを使う場合
新しいBPと出会う投稿とDMで1社ずつチョータツブーストで新しいパートナー企業を開拓
相手の案件・人材を知る相手の投稿を毎日追う他社と連携すると、相手の営業中案件・営業中人材をデータベース化
自社の情報を届ける140字の投稿をくり返すメール配信機能で、条件を詳しく書いてパートナーに配信
社内で共有する担当者のDMの中にだけ残る案件・人材の情報をチームで管理・共有

チョータツブーストとは、チョータツの中で新しいパートナー企業を開拓できる機能のことです。
チョータツは3,000社以上が使っているSES営業向けのツールで、無料で始められます。

Xで知り合った会社とも、チョータツで連携すれば、案件・人材を公開の投稿に出さずに共有できます。
個人情報や商流制限のリスクを減らしながら、情報のやりとりを続けられるのが利点です。

よくある質問

Q. SES営業は会社アカウントと個人アカウントのどちらで発信すべきですか?
両方あると効果的です。会社アカウントではBP募集や実績を発信します。営業担当の個人アカウントで案件・人材を発信すると、担当者と直接つながりやすくなります。
Q. Xに案件の単価を書いてもいいですか?
自社が直接持つ案件なら、社内ルールで決めた範囲で書いてかまいません。ただし、客先との契約で単価を外に出さない約束がないかを先に確認しましょう。
Q. Xで知り合った会社にスキルシートを送ってもいいですか?
会社の実在を確かめ、NDAを結び、エンジニア本人の同意を得てから送りましょう。DMでスキルシートのファイルを送るのは避けます。
Q. なりすましアカウントに自社の名前を使われたらどうすればいいですか?
Xのアプリ内にある、なりすましの報告の手続きから報告できます。あわせて、取引先に「当社の公式アカウントは〇〇です」と知らせておきましょう。
Q. Xで成果が出るまでどのくらいかかりますか?
投稿してすぐに取引が決まることは少なく、フォローが増えて相談が来るまでには時間がかかると考えておきましょう。まず4週間、1日1〜2投稿を続け、反応がある投稿の型を探しましょう。
Q. LinkedInとXはどう使い分けますか?
LinkedInは仕事用のSNSで、会社や経歴がわかる相手とつながれます。Xは急ぎの案件・人材を広く届けるのに向きます。両方を使い分けると接点が広がります。

まとめ

  • SES営業がXを使う目的は、BPの担当者と直接つながり、急ぎの案件・人材を早く届けること

  • プロフィールに会社名・得意分野を書き、平日の朝など時間をそろえて投稿を続ける

  • 投稿は140字まで。条件は具体的に、客先名と個人が特定できる情報は書かない

  • リスクは個人情報・商流制限・なりすまし・機密情報・炎上の5つ。投稿してよいのは自社の直案件と自社社員の人材だけ

  • SNSで知り合った会社は、法人番号・公式サイト・代表電話・契約書類の7手順で確かめてから取引する

  • つながった後のやりとりは、チョータツの連携とメール配信にまとめると見落としが減る

運営:チョータツSES研究所(株式会社DrivenX)|編集方針|公開日:2026年10月1日|更新日:2026年10月1日

参考資料(2026年9月30日確認)

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