SESのパートナー募集ページの作り方|載せる12項目・フォームの項目・問い合わせを増やす公開後の導線

公開日:2026年9月30日更新日:2026年9月30日

SESのパートナー募集ページとは?

パートナー募集ページとは、自社と取引してくれる会社やフリーランスを募るために、自社サイトに置く専用のページのことです。「ビジネスパートナー募集」「協力会社募集」という名前で置く会社が多くあります。

BPとは、ビジネスパートナーの略で、案件や人材を紹介し合う取引先の会社のことです。SESでは、案件を持つ会社と人材を持つ会社が、お互いにBPとして取引します。

募集ページが役に立つのは、次の3つの場面です。

場面募集ページがあると
相手が自社を検索したとき取引条件がわかり、問い合わせの前に安心できる
自分から営業メールを送るときリンクを貼るだけで自社の説明が終わる
交流会で名刺を交換したあとフォローメールでページに案内できる

つまり募集ページは、待つための道具であり、自分から営業するときの資料でもあります。自分から探す方法はSESパートナー募集企業の一覧と探し方7選|BP開拓のコツでまとめています。

パートナー募集ページに載せる12項目

載せる項目は次の12個です。相手が「問い合わせる前に聞きたいこと」を先に全部書くのが基本です。

#項目書き方の例
1募集する相手案件をお持ちの会社/人材をお持ちの会社/フリーランスの方
2得意な分野Java・AWSの開発、金融・流通の業務システム
3求めるスキルインフラ(サーバー・ネットワーク)経験3年以上の方
4主なエリア東京・神奈川。フルリモートの案件もあり
5自社の体制自社エンジニア〇名、営業〇名、設立〇年
6商流と再委託の考え方エンド・元請けから〇割。再委託は1社先まで可
7契約の形準委任契約が中心。基本契約・秘密保持契約を締結
8支払いサイト月末締め翌月末払い(30日)
9精算の考え方140〜180時間の精算幅が中心。案件により異なる
10フリーランスとの取引個人事業主の方とも直接契約します
11取引開始までの流れ問い合わせ→情報交換→基本契約→初回取引
12返信の目安と窓口2営業日以内に担当からご連絡します

支払いサイトとは、仕事が終わった月の締め日から、代金が払われるまでの期間のことです。SESでは30日〜60日が多く、短いほど相手にとって魅力になります。

精算幅とは、月の稼働時間がこの範囲なら単価どおりに払う、という時間の幅のことです。

特に問い合わせを左右する4項目

12項目のうち、2・6・8・10の4つは、相手が取引するかを決める材料です。

  • 得意分野(2):「何でもやります」は選ばれません。上位3つに絞って書きます。

  • 商流と再委託(6):人材を持つ会社は「自社の人を何次請けで出すか」を気にします。

  • 支払いサイト(8):小さな会社ほど資金繰りに直結するため、はっきり書きます。

  • フリーランスとの取引(10):書いていないと、フリーランスの方は問い合わせを控えます。

書けない項目は「ご相談ください」とせず、項目ごと省きます。あいまいな書き方は、読む人に「条件が悪いのでは」と思わせるからです。

募集ページの文例

12項目を、1ページの文章にまとめると次のようになります。自社の数字に置きかえて使ってください。

例文・テンプレート
ビジネスパートナー募集

株式会社△△は、SES事業で一緒に取引いただける
パートナー企業様・フリーランスの方を募集しています。

【こんな方を探しています】
・Java、AWSの案件をお持ちの会社様
・インフラ経験3年以上のエンジニアをお持ちの会社様
・インフラ・開発のフリーランスの方

【弊社について】
・自社エンジニア〇名、営業〇名(東京都〇〇区)
・案件の〇割はエンド・元請けから直接いただいています
・再委託は1社先まで可。所属を明らかにしてご提案ください

【取引条件】
・契約:準委任契約が中心。基本契約・秘密保持契約を締結
・支払い:月末締め翌月末払い
・精算:140〜180時間が中心(案件により異なります)

【取引開始までの流れ】
1. 下のフォームからお問い合わせ
2. オンラインで30分の情報交換
3. 基本契約・秘密保持契約の締結
4. 案件・人材のご紹介開始

お問い合わせには、2営業日以内にご返信します。

「〇割はエンド・元請けから」のように、商流の位置を数字で書くと強みが伝わります。商流の書き方はSESの商流制限の書き方|案件メールの表記例と意味・守らせ方も参考になります。

問い合わせフォームの項目

フォームは、入力する項目を6つ以内に絞ります。項目が多いと途中でやめられ、せっかくの問い合わせを失います。

#項目必須にするか
1ご用件(案件を紹介したい/人材を紹介したい/両方/フリーランスとして登録したい)必須
2会社名(フリーランスの方は屋号か氏名)必須
3ご担当者名必須
4メールアドレス必須
5得意なスキル・分野(自由記入)任意
6ご質問など任意

1番の「ご用件」を最初に置くと、案件の担当と人材の担当に、すぐ振り分けられます。エンド向けの「開発のご相談」フォームとは、分けて置きましょう。

フォームに書く個人情報の案内

フォームで氏名やメールアドレスを受け取るなら、何に使うかをフォームの近くに書きます。個人情報保護法第21条は、個人情報を取るときに利用目的を本人に知らせるか公表するよう定めています。

例文・テンプレート
ご入力いただいた情報は、パートナー取引のご連絡と、
案件・人材情報のご案内のためにのみ使用します。
詳しくは「個人情報保護方針」をご覧ください。

フォームで受け取ったスキル情報を他社に送るときは、別に本人の同意が必要です。くわしくはスキルシートの個人情報と第三者提供の同意|SES提案で守る手順と文例で解説しています。

フリーランスも募集するなら守ること

フリーランスを募集するページは、フリーランス法の「募集情報の的確な表示」の対象になります。フリーランス法第12条は、うその表示や誤解させる表示を禁じ、内容を正確で最新に保つよう定めています。

フリーランス法とは、従業員を使わない個人などに仕事を頼むときのルールを定めた法律のことです。正式名称は「特定受託事業者に係る取引の適正化等に関する法律」で、2024年11月1日に施行されました。

この義務を負うのは、従業員を使うか、役員が2人以上いる会社などです(法第2条第6項)。表示の対象になる事項は、業務の内容、働く場所・期間・時間、報酬、契約の解除、募集する会社の情報です(施行令第2条)。

募集ページで起きやすい問題と直し方は次のとおりです。

起きやすい書き方直し方
「月単価80万円以上」と書いたが、実際の案件は60万円台が中心実際にある単価の範囲を書く
「フルリモート多数」と書いたが、今はほとんどない今ある案件の働き方に直す
1年前に募集を終えた案件が載ったまま公開する案件は月1回見直す

報酬や案件を具体的に載せるなら、更新の担当者と見直す日を決めておくのが安全です。細かい注意点はフリーランス法の募集情報の的確表示とは|SES案件募集の注意点5つで確認してください。

公開後に問い合わせを増やす導線5つ

募集ページは、公開しただけでは見つけてもらえません。自社の営業活動の中に、ページへの入り口を置きます。

  1. 案件・人材メールの署名に入れる:「パートナー様募集中:URL」の1行を足す

  2. 会社紹介資料の最後に入れる:情報交換のあとで見返してもらえる

  3. 交流会のフォローメールに入れる:名刺交換の翌日に案内する

  4. SNSのプロフィールに入れる:Xなどで案件を発信するときの受け皿にする

  5. サイトの全ページのフッターに入れる:トップから2回のクリックで届くようにする

署名に入れる文の例は次のとおりです。

例文・テンプレート
――――――――――――――――
株式会社△△ 営業部 〇〇
▼ビジネスパートナー様を募集しています
Java・インフラの案件/人材をお持ちの会社様、ぜひご連絡ください
https://(自社サイト)/partner/
――――――――――――――――

問い合わせが来たら、2営業日以内に返信し、30分の情報交換を提案します。初回の進め方はSESの情報交換のやり方|初回面談で聞く質問15と次につなげるコツで紹介しています。集客の全体像はSESの集客マーケティング施策7つ|問い合わせを増やす始め方も参考にしてください。

問い合わせが来た相手を見極めるチェック

募集ページから来た相手とも、取引を始める前に同じ基準で確かめます。待っていて来た相手ほど、確認を省きがちだからです。

  • 会社名で法人番号が見つかるか(国税庁の法人番号公表サイト)

  • 派遣を行う会社なら、労働者派遣事業の許可があるか

  • 商流を正直に答えてくれるか

  • 基本契約と秘密保持契約を結べるか

  • 最初の連絡から返信が速いか

確認する項目の全体はSESパートナーの選び方と注意点|取引前に見る10項目チェック表にまとめています。

募集ページとチョータツブーストで、待ちと攻めを両方回す

自分でやる方法は、ここまでの12項目でページを作り、署名や資料から人を呼び込むことです。ただし募集ページは「待ち」の手段なので、問い合わせが増えるまでに数か月かかることもあります。

その間に取引先を増やすには、自分から開拓する手段と組み合わせます。チョータツブーストとは、SES営業向けツール「チョータツ」の中で、新しいパートナー企業を開拓できる機能のことです。チョータツは3,000社以上が利用し、無料で始められます。

やること自分でやる場合チョータツを使う場合
新しいBPを探す募集ページの問い合わせを待つ、検索して1社ずつ連絡チョータツブーストで新しいパートナーを開拓する
つながったBPの案件・人材を見る届いたメールを一つずつ読む連携すると、他社の営業中案件・人材がデータベースになる
自社の案件・人材を知らせる1社ずつメールを送るメール配信機能でまとめて送る

募集ページで来た会社も、ブーストで見つけた会社も、つながったあとは同じようにチョータツで情報を共有できます。待ちと攻めの両方で入ってきたBPを、1か所で回せるのが利点です。

よくある質問

Q. ビジネスパートナー募集ページの例として、最低限何を書けばいいですか?
募集する相手、得意分野、取引条件(契約・支払いサイト)、取引開始の流れ、返信の目安の5つです。書けるなら12項目すべてを載せます。
Q. 協力会社の募集ページに、単価を載せてもいいですか?
載せられます。ただし実際にある単価の範囲を書き、古くなったら直します。フリーランスも募集するなら、フリーランス法第12条の対象になります。
Q. パートナー募集フォームの項目は、いくつが適切ですか?
6つ以内が目安です。ご用件、会社名、担当者名、メールを必須にし、スキルと質問は任意にします。
Q. 募集ページを作ったのに問い合わせが来ません。どうすればいいですか?
ページへの入り口を増やします。案件メールの署名、会社紹介資料、交流会のフォローメールにURLを入れましょう。
Q. 募集ページから来た会社とは、すぐに取引していいですか?
すぐには始めません。法人番号、商流、基本契約の締結など、自分から探した相手と同じ基準で確かめます。

まとめ

  • パートナー募集ページは「どんな相手と、どんな条件で、どう始めるか」を1ページで答える

  • 載せるのは12項目。得意分野・商流・支払いサイト・フリーランス可否が特に大切

  • フォームは6項目以内にし、最初に「ご用件」を選ばせる

  • 個人情報の利用目的を示し、フリーランスを募るなら募集情報を正確で最新に保つ

  • 署名・会社紹介資料・フォローメールからページへの入り口を作る

  • 募集ページの「待ち」と、チョータツブーストの「攻め」を並行する

本記事は一般的な情報の提供を目的としており、個別の法的助言ではありません。具体的な判断は弁護士・社会保険労務士などの専門家にご相談ください。

運営:チョータツSES研究所(株式会社DrivenX)|編集方針|公開日:2026年9月30日|更新日:2026年9月30日

参考資料(2026年9月30日確認)

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