エンジニア採用媒体の比較|SES企業向けに10選を費用の型と向き不向きで選ぶ

公開日:2026年9月30日更新日:2026年9月30日

エンジニア採用媒体とは?SES企業が選ぶ前に知ること

エンジニア採用媒体とは、企業がエンジニアに求人を知らせたり、声をかけたりするサービスのことです。求人サイト、スカウトサービス、求人検索サイト、情報発信の場などがあります。

SES企業にとって、媒体選びは売上に直結します。エンジニアが1人入れば、提案できる人が1人増えるからです。

SESとは、エンジニアの技術や作業を、準委任契約などで客先に提供するサービスのことです。多くの場合、エンジニアは客先常駐で働きます。

客先常駐とは、エンジニアが自社ではなく、お客さんの会社に通って働く形のことです。

SES企業の求人が敬遠されやすい理由

SES企業の求人は、同じ給与でも自社開発の会社より応募が集まりにくいことがあります。求職者が次のような不安を持ちやすいためです。

求職者の不安求人票・スカウトで先に答えること
どんな現場に行くのかわからない直近の案件の例(業界・技術・期間)
案件を選べないのでは案件を選ぶときの本人の希望の聞き方
案件がないと給料が下がるのでは待機中の給与と過ごし方
会社に帰属感がない面談の頻度、社内イベント、評価の方法

2024年4月からは、求人を出すときに就業場所と業務の「変更の範囲」も示すことが必要になりました。勤務先が案件ごとに変わるSES企業は、その点を求人票に正しく書きましょう。

→ 客先常駐とは?SESの仕組みと派遣との違い、営業が守るルール5つ

採用媒体の費用は5つの型:先に型で選ぶ

採用媒体の費用は、いつお金が発生するかで5つの型に分かれます。予算と採りたい人数を決めてから型を選ぶと、ムダな出費を防げます。

費用の型お金が発生するとき向いている場面主な媒体の例
掲載課金型求人を載せたとき(採用できなくても発生)同じ職種を何人もまとめて採るdoda など大手転職サイト
成功報酬型採用が決まったとき予算を先に出しにくい、1人ずつ採るGreen、paiza転職
定額型毎月・毎年の利用料通年で採用を続けるWantedly、LAPRAS(定額プラン)
クリック課金型求人がクリックされたとき少額で試したい、未経験・若手Indeed(スポンサー求人)
無料かからない未経験・若手、地元で採るハローワーク、Indeed(無料掲載)

※ 2026年9月時点で各社の公式サイトで確認した型です。料金の額やプランは変わることがあるため、申し込む前に各社へ確認してください。

掲載課金型とは、求人を載せる期間に応じて掲載料を払う型のことです。応募が0件でも掲載料は戻りません。

成功報酬型とは、採用が決まったときに初めて費用を払う型のことです。入社が決まらなければ費用はかかりません。

株式会社マイナビの「中途採用状況調査2026年版」(2025年実績)の結果です。転職サイトでITエンジニアを1人採るときの求人広告費は平均57.1万円(中央値30.0万円)でした。手法ごとの費用の比べ方はSESのエンジニア採用単価の平均|手法別の費用と採用担当の役割で詳しく扱っています。

エンジニア採用媒体10選の比較表(経験者・未経験・フリーランス別)

SES企業が使いやすいエンジニア採用媒体は、次の10です。経験者を狙うならスカウト型、未経験なら無料・定額の媒体、フリーランスなら専門のスカウトサービスが向きます。

媒体種類・費用の型経験者未経験
1. doda総合転職サイト・掲載課金型○○
2. Indeed求人検索サイト・無料/クリック課金型△◎
3. ハローワーク公的な職業紹介・無料△◎
4. GreenIT/Web向け転職サイト・成功報酬型◎△
5. Wantedly共感型の募集サイト・定額型○◎
6. Findyエンジニア向けスカウト・料金は問い合わせ◎×
7. paiza転職スキル評価つき転職サイト・成功報酬型◎○
8. LAPRASエンジニア向けスカウト・定額型など◎×
9. note情報発信(採用広報)・無料から○○
10. xhoursITフリーランスへの直接スカウト◎(フリーランス)×

※ ◎=特に向く、○=向く、△=工夫が要る、×=向かない。向き不向きは、各社の公式サイトの説明をもとにした編集部の目安です。

1. doda(総合転職サイト)

dodaは、パーソルキャリアが運営する大手の転職サービスです。公式のよくある質問によると、運営費は求人企業からの求人広告掲載料やコンサルティング料です。

職種を問わず登録者が多いので、同じ職種を何人もまとめて採るときに向きます。SES企業は、求人票で客先常駐の不安に先に答えないと、自社開発の求人に埋もれやすい点に注意します。

2. Indeed(求人検索サイト)

Indeedは、求人を検索できるサイトです。公式サイトによると、求人の掲載は無料です。有料の「スポンサー求人」は、クリックされたときだけ費用がかかります。

少額から試せるので、未経験・若手の募集や、エンジニア採用の広告のテストに向きます。クリックが応募に変わるかは、求人票の中身しだいです。

3. ハローワーク(公的な職業紹介)

ハローワークとは、国が運営する無料の職業紹介の窓口のことです。求人の申し込みは、ハローワークインターネットサービスで仮登録し、ハローワークの確認を経て本登録する方法もあります。

経験者のエンジニアは民間の転職サイトを使う人が多いため、未経験から育てる採用の入口として使うのが現実的です。

4. Green(IT/Web業界向け転職サイト)

Greenは、IT/Web業界を中心とした成功報酬型の求人メディアです。

求職者の多くがIT業界の経験者なので、経験者の開発エンジニアを狙うときに向きます。企業から求職者に声をかける機能もあります。

5. Wantedly(共感型の募集サイト)

Wantedlyは、会社の考え方や働く人のストーリーを発信し、共感した人と会う募集サイトです。公式サイトでは、定額制で成果報酬なしと説明しています。

何人採っても費用が増えないので、未経験・若手を何人も採りたいSES企業に向きます。「wantedly エンジニア 採用」で調べる企業が多いのは、この費用の型が理由の1つです。

SES企業が使うときは、客先の現場で働くエンジニアのインタビュー記事を載せると、客先常駐の不安を減らせます。

6. Findy(エンジニア向けスカウト)

Findyは、ITエンジニア向けの転職・スカウトサービスです。GitHub(プログラムを公開・共有するサービス)の活動などから、エンジニアのスキルを見える化しているのが特徴です。

企業向けの料金は、公式サイトから問い合わせて確認します。スキルの高い経験者が多いため、上流工程や技術力の高い案件に入れる人を探すときに向きます。

7. paiza転職(スキル評価つき転職サイト)

paiza転職は、プログラミングのスキルチェックの結果で、エンジニアをS・Aなどのランクで評価する転職サイトです。公式サイトでは、完全成果報酬型で、採用が決まるまで費用はかからないと説明しています。

面接の前にスキルの目安がわかるので、プログラマー・開発系の経験者や、基礎のある若手を見極めたいときに向きます。

8. LAPRAS(エンジニア向けスカウト)

LAPRASは、エンジニアの公開情報をAI技術で分析し、スカウトにつなげるサービスです。公式ブログでは、定額で成功報酬ゼロのプランを紹介しています。求人掲載は無料で成功報酬型のプランもあります。

ダイレクトリクルーティングとは、企業がデータベースから候補者を探し、直接スカウトを送る方法のことです。LAPRASやFindyはこの方法で使います。

9. note(採用広報)

noteは、文章や写真を発信できるサービスです。求人サイトではありませんが、採用広報の場として使う企業が増えています。法人向けには「note pro」という有料サービスもあります。

採用広報とは、社員の声や仕事の様子を発信し、応募する前に会社を知ってもらう活動のことです。「エンジニア 採用 note」で調べると、多くの企業の発信が見つかります。

SES企業なら、案件の例、待機中の過ごし方、評価のしかたを記事にしましょう。求人票だけでは伝わらない安心感を出せます。すぐに応募は増えませんが、スカウトを送った相手が会社を調べたときの受け皿になります。

10. xhours(ITフリーランスへの直接スカウト)

xhoursは、株式会社DrivenXが提供する、企業がITフリーランスに直接スカウトを送れるサービスです。数千名のフリーランスのデータベースから、案件に合う人を探せます。

正社員の採用ではなく、業務委託で案件に入ってもらう人を探すときに使います。採用媒体と組み合わせると、急ぎの案件でも人をそろえやすくなります。

狙う人別のおすすめの組み合わせ

採用媒体は1つに絞るより、狙う人に合わせて2〜3媒体を組み合わせるほうが結果が出やすいです。編集部のおすすめは次のとおりです。

狙う人軸にする媒体補う媒体ねらい
開発の経験者Findy・LAPRAS・paiza転職Greenスカウトで自分から会いに行く
インフラ・運用の経験者Green・dodaIndeed経験者の多い転職サイトで広く集める
未経験・第二新卒Wantedly・ハローワークIndeed・note費用を抑えて何人も採り、育てる
急ぎの案件のフリーランスxhoursBPからの提案採用を待たずに案件を埋める

BP(ビジネスパートナー)とは、案件や人材を紹介し合う取引先の会社のことです。自社で採れないスキルの人は、BPのエンジニアで埋める手もあります。

やってはいけない媒体の使い方

  • いきなり5つ以上に載せる:どの媒体が効いたのかわからなくなります。

  • 全媒体で同じ求人票を使い回す:スカウト型と掲載型では、読まれ方が違います。

  • 掲載課金型に予算を全部入れる:応募が0件でも費用が戻らず、次の手が打てなくなります。

  • 経験者向けの媒体で未経験を募集する:媒体の利用者と合わず、応募が来ません。

SES企業が採用媒体を選ぶ手順6ステップ

採用媒体は、「誰を・いつまでに・何人」を先に決めてから選ぶと迷いません。次の6ステップで進めます。

  1. 営業から3か月先の需要を聞く:増えそうな案件のスキル・人数・開始日を書き出します。

  2. 狙う人を決める:経験者・未経験・フリーランスのどれかを、案件ごとに決めます。

  3. 予算と費用の型を決める:先にお金を出せないなら成功報酬型、通年で採るなら定額型にします。

  4. 2〜3媒体に絞る:狙う人別の組み合わせの表から選びます。

  5. 客先常駐の不安に答える求人票・スカウト文を作る:案件の例と待機中の扱いを必ず入れます。

  6. 媒体ごとに数字を記録し、3か月で見直す:費用・応募数・面接数・入社数・3か月後の定着を表にします。

手順6で使う記録表の例です。

媒体費用(3か月)応募・返信数入社数
(例)スカウト型A記入記入記入
(例)定額型B記入記入記入

入社数で費用を割ると、1人あたりの採用単価が出ます。単価が高く、入社も少ない媒体から入れ替えます。手順1の需要の聞き方は、採用計画の立て方|SES企業の人材採用を稼働人数から逆算する手順で表の形にまとめています。

→ 求人票はSESの求人票の書き方|応募が増える項目別の記入例とNG表現で解説しています。
→ 文面はSESエンジニアへのスカウト文面|返信率を上げる例文8つとコツにまとめています。

媒体の営業担当に、申し込む前に聞く7つの質問

媒体の説明会や商談では、次の7つを聞いてからメモに残します。SES企業ならではの質問を入れるのがポイントです。

  1. 客先常駐(SES)の求人の掲載実績はありますか。掲載できない条件はありますか

  2. 当社と同じ職種・経験年数の登録者は、どのくらいいますか

  3. 料金はいつ発生しますか(掲載時・応募時・入社時)

  4. 入社後すぐに辞めた場合、返金や再掲載の扱いはありますか

  5. スカウトは月に何通まで送れますか。追加の料金はかかりますか

  6. 最低の契約期間と、途中でやめるときの条件は何ですか

  7. 同じ規模のSES企業で、入社まで平均どのくらいかかっていますか

1つめの質問への答えが曖昧な媒体は、SESの求人に慣れていない可能性があります。

エンジニア採用広告・ツールを使うときの注意点

エンジニア採用の広告やツールを使うときは、求人の内容を正しく書くことが最優先です。応募が増えても、入社後に「聞いていた話と違う」となれば、すぐに辞めてしまいます。

エンジニア採用ツールとは、スカウトの送信、応募者の管理、面接日程の調整などを助けるサービスのことです。媒体を増やす前に、応募者の管理を1か所にまとめると返事の遅れを防げます。

注意したい点は次の3つです。

  1. 就業場所と業務の変更の範囲を書く:客先常駐で勤務先が変わることを、求人票で示します。

  2. 給与は「最低いくらか」を書く:幅だけでなく、待機中の給与も含めて書きます。

  3. 応募から1営業日以内に返事をする:スカウト型ほど、返事の速さで結果が変わります。

→ 外部の会社に運用を任せる場合はエンジニア採用代行の費用と選び方|SES企業が頼む前の確認7つも確認してください。

採用媒体で間に合わないときは、xhoursとチョータツブーストで人をそろえる

ここまでの方法は、すべて自社だけで進められます。ただ、採用媒体から入社までは数か月かかることもあります。案件の開始日に採用が間に合わないときは、DrivenXの2つのサービスで人をそろえられます。

悩み自分でやる方法もっと楽にする方法
急ぎの案件に合う人がいないSNSや知人をたどってフリーランスを探すxhoursでITフリーランスに直接スカウトする
人材を出してくれる取引先が少ない募集ページや交流会で1社ずつ探すチョータツブーストで新しいパートナー企業を開拓する

xhoursは、企業がITフリーランスに直接スカウトを送れるサービスです。数千名のフリーランスのデータベースから、案件に合う人を探せます。

チョータツブーストとは、SES営業向けツール「チョータツ」の中で、新しいパートナー企業を開拓できる機能です。チョータツは3,000社以上が使っており、無料で始められます。

おすすめは、長く続く案件は採用媒体で正社員を採り、急ぎや短期の案件はxhoursとBPで埋めるという分け方です。採用の結果を待たずに、受けられる案件を増やせます。

フリーランスと契約するときは、フリーランス法に沿って、取引条件を書面やメールで示しましょう。

→ フリーランスエンジニアの採用方法|探し方5つと契約前の確認点

よくある質問

Q. エンジニア採用で一番おすすめの媒体はどれですか?
経験者ならFindy・LAPRAS・paiza転職などのスカウト型がおすすめです。未経験ならWantedlyやハローワークが向きます。SES企業は、狙う人を決めてから選びましょう。
Q. 採用媒体の費用を抑えるには?
成功報酬型や定額型、無料の媒体を軸にします。掲載課金型は、同じ職種を何人も採るときに絞って使います。
Q. Wantedlyはエンジニア採用に向いていますか?
未経験・若手を何人も採りたいSES企業には向いています。公式サイトでは定額制で成果報酬なしと説明しており、採る人数が増えても費用が増えません。
Q. エンジニア採用でnoteは効果がありますか?
noteだけで応募が大きく増えることは少ないです。スカウトを送った相手が会社を調べたときに、案件の例や社員の声を読める受け皿として効きます。
Q. エンジニア採用の広告は、少額から試せますか?
Indeedのスポンサー求人は、クリックされたときだけ費用がかかる仕組みです。少額で試し、応募につながるかを見てから予算を増やせます。
Q. 採用媒体はいくつ使えばいいですか?
最初は2〜3媒体がおすすめです。媒体ごとに応募数と入社数を記録し、3か月ごとに入れ替えます。
Q. 採用が案件の開始に間に合わないときは?
xhoursでITフリーランスに直接スカウトを送り、並行してBPに人材を相談します。BPを増やすにはチョータツブーストが使えます。

まとめ

  • エンジニア採用媒体の費用は、掲載課金型・成功報酬型・定額型・クリック課金型・無料の5つの型に分かれる

  • SES企業は客先常駐を理由に敬遠されやすいので、スカウト型を軸に、自分から声をかける

  • 経験者はFindy・LAPRAS・paiza転職・Greenが向く

  • 未経験はWantedly・ハローワーク・Indeedが向く

  • 最初は2〜3媒体に絞り、媒体ごとに数字を記録して3か月で見直す

  • 求人票とスカウト文で、案件の例・待機中の扱い・就業場所の変更の範囲を示す

  • 急ぎの案件は、xhoursでのフリーランスへの直接スカウトと、チョータツブーストで広げたBPで埋める

運営:チョータツSES研究所(株式会社DrivenX)|編集方針|公開日:2026年9月30日|更新日:2026年9月30日

参考資料(2026年9月30日確認)

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