SES営業ツールの種類と選び方|業務別のおすすめ構成と定着させる導入手順7ステップ

公開日:2026年9月29日更新日:2026年9月29日

SES営業ツールとは?

SES営業ツールとは、SES営業の仕事(取引先探し・提案・情報管理・採用など)を速く、正確にするための道具のことです。Webサービスやアプリの形で使います。

似た言葉がいくつかあるので、先に整理します。

呼び方主に手伝う仕事例
営業支援ツール取引先や商談の管理、メール配信顧客管理、配信の仕組み
SES管理ツール契約・勤怠・請求などの事務契約書・稼働の記録、請求書づくり
マッチングツール案件と人材の組み合わせ探し掲載サービス、連携の仕組み

CRMとは、取引先ごとのやりとりや商談の状況を記録する「顧客管理」の道具のことです。SES営業では、取引先の会社ごとに「どんな案件が来るか」「誰が担当か」を記録するのに使います。

名前はばらばらでも、大事なのは「自社のどの業務を楽にしたいか」です。次の章で、業務ごとに整理します。

業務別に必要なSES営業ツール

SES営業の業務は開拓・提案・管理・採用の4つに分かれ、それぞれに合うツールがあります。まず全体を表で見てから、1つずつ説明します。

業務困りごとの例合うツールの種類DrivenXのツール
開拓取引先が少ない開拓機能、交流会・一覧サイトチョータツブースト
提案メールが多く、合う人を探せない管理共有、メール整理、配信チョータツ、チョータツメールAI
管理稼働や請求の事務が重いSES管理ツール、勤怠の仕組み―
採用自社に人が足りないスカウト、求人サービスxhours

表の「管理」の事務(契約・勤怠・請求)は、DrivenXのツールの対象外です。事務は専用のSES管理ツールや会計ソフトで行い、営業の情報とは分けて考えます。

開拓:取引先を増やすツール

開拓のツールは、新しいパートナー企業(BP)を見つけ、最初の連絡をするまでを手伝います。BPとは、案件や人材を紹介し合う取引先の会社のことです。

自分でやる場合は、公式サイトの募集ページを検索したり、交流会に出たりします。手間はかかりますが、費用はほとんどかかりません。

→ 探し方はSESパートナー募集企業の一覧と探し方7選でまとめています。

→ 交流会の使い方はSES交流会の選び方と活用法で紹介しています。

提案:案件と人材を合わせて届けるツール

提案のツールは、届いた案件・人材の情報を整理し、合う組み合わせを見つけ、相手に届けるところを手伝います。SES営業の中でも、特に時間がかかりやすい業務です。

自分でやる場合は、メールソフトの振り分けとExcelの一覧表を組み合わせます。配信はBCCでの一斉送信になりますが、宛先の入れ間違いに注意が必要です。

→ 提案メールの書き方はSES営業メールの例文10選で紹介しています。

→ AIで案件と人材を早く合わせる方法はSESマッチングのAI活用で解説しています。

管理:契約・稼働・請求の事務ツール

管理のツールは、契約書・稼働時間・請求書など、エンジニアが現場に入った後の事務を手伝います。「SES管理ツール」と呼ばれるものの多くは、この業務が中心です。

営業担当が事務も兼ねる会社では、勤怠と請求の記録を1か所にまとめるだけでも、月末の作業が軽くなります。

→ 勤怠の記録の仕方はSESの勤怠管理の方法で解説しています。

採用:自社のエンジニアを増やすツール

採用のツールは、自社で雇うエンジニアや、業務委託で組むフリーランスを探すところを手伝います。求人サイトに載せて待つ方法と、こちらから声をかけるスカウトの方法があります。

→ 採用の費用の目安はSESのエンジニア採用単価の平均で整理しています。

→ 採用が難しい理由と対策はSESのエンジニア採用が難しい理由5つで解説しています。

少人数チームが最初にそろえるおすすめ構成

少人数のSES営業チームが最初にそろえるのは、「案件・人材の管理共有ツール」と「メールを整理する仕組み」の2つです。ここが整うと、開拓や採用のツールを足したときの効果も上がります。以下は編集部のおすすめです。

チームの人数最初にそろえるもの次に足すもの
1〜3人管理共有ツール+メール整理開拓の仕組み
4〜10人管理共有ツール+メール整理+配信開拓・採用・事務のツール
11人以上上に加えて事務のツール分析や権限管理の機能

1〜3人のチームの場合

1〜3人のチームは、無料で始められるツールを1つ決めて、全員が同じ場所に情報を入れることから始めます。人数が少ないうちは、ツールの数を増やすほど入力先がばらけてしまいます。

まだツールを決められない場合は、共有のExcelで始めても構いません。Excelでの管理方法はSESの案件・人材管理をExcelで無料で行う方法で紹介しています。

4〜10人のチームの場合

4〜10人のチームは、提案の記録をツールで共有し、配信もツールから行うようにします。人数が増えると「誰がどの人材を、どの案件に出したか」が見えにくくなるためです。同じ人材を2人の営業が別々に提案する重なりも起きやすくなります。

最初にそろえなくてよいもの

最初にそろえなくてよいのは、分析の機能と事務のツールです。どちらも、困ってから入れても間に合います。

  • 分析やグラフの機能(記録が数か月たまってから役に立つ)

  • 事務のツール(月に数件の請求なら、表計算ソフトで足りる)

営業ツールの選び方5つのポイント

SES営業ツールは、入力の手間・情報の量・共有のしやすさ・費用・情報の守り方の5つで選びます。中でも入力の手間を一番重く見ます。

  1. 入力の手間:1件の案件を登録するのに何分かかるか。メールから取り込めるか

  2. 情報の量:自社の情報だけか、取引先の情報も集まるか

  3. 共有のしやすさ:チームの全員が、同じ情報を同時に見られるか

  4. 費用:1年間の合計でいくらか。人数が増えたときの料金はどうか

  5. 情報の守り方:人材の個人情報を、見られる人を決めて扱えるか

5つ目の「情報の守り方」は後回しにされがちです。個人情報保護法第27条では、個人データを第三者に渡すときは、原則として本人の同意が必要とされています。スキルシートなどを取引先へ送る前に、本人の同意を取った記録を残しておきます。

※この記事の法律に関する記述は一般的な情報であり、法的助言ではありません。個別の判断は弁護士などの専門家に確認してください。

→ マッチングツールを7つのポイントで比べる方法はSESマッチングツールの選び方で詳しく解説しています。

料金形態の違いと比べ方

SES営業ツールの料金は、月額制・成果報酬型・無料プランの3つの形が中心です。料金を公開せず「要問い合わせ」とするツールも多くあります。

料金の形しくみ向いているチーム
月額制人数やプランごとに毎月払う毎日使う管理・共有ツール
成果報酬型成約や採用が決まったときに払う開拓や採用をたまに使う
無料プラン基本機能を無料で使えるまず試したい少人数チーム

比べるときは、1年間の合計金額で並べます。初期費用・人数が増えたときの追加料金・解約の条件も、見積もりの段階で聞いておきます。

導入を定着させる7ステップ

営業ツールを定着させるには、作業時間を測ってから、機能を絞って試し、古いやり方をやめる順に進めます。入れることより、使い続けることの方が難しいからです。

  1. 今の作業時間を測る:メール整理・転記・提案に、1日何分かかっているかを1週間記録する

  2. 目的を1つに決める:「メール整理の時間を半分にする」など、測れる形で決める

  3. 使う機能を3つに絞る:最初から全部の機能を使わない

  4. 2週間、全員で試す:責任者だけでなく、営業全員が毎日触る

  5. 入力のルールを決める:単価は「万円・月額」、開始日は日付の形、など書き方をそろえる

  6. 古いやり方をやめる日を決める:Excelのデータをツールへ移し、転記などの二重作業を残さない

  7. 1か月後に作業時間を測り直す:ステップ1と比べ、減っていなければ使い方を見直す

大事なのはステップ6です。 古い一覧表を残したままだと、「念のため」と両方に入力する人が出ます。そうなると、入力の手間が倍になります。

ツールが使われなくなる原因と対策

営業ツールが使われなくなる原因は、ほとんどが「入力が面倒」「入れても得をしない」「使い方がばらばら」のどれかです。原因ごとの対策は次のとおりです。

原因起きること対策
入力が面倒忙しい日に入力が止まるメールから取り込める仕組みを使う
入れても得をしない情報が少なく、探しても見つからない取引先の情報も集まる形にする
使い方がばらばら単価や日付の書き方がそろわない入力のルールを1枚にまとめて共有する
責任者だけが使う営業の情報が入らない毎週の打ち合わせでツールの画面を見る

「入れても得をしない」状態を防ぐには、自分が入れた以上の情報がツールから返ってくることが大切です。取引先の案件・人材まで見られるツールだと、入力する意味を感じやすくなります。

DrivenXのツールで営業の4業務をそろえる

DrivenXのツールを使うと、開拓・提案・採用の3業務を、少ない道具でまとめられます。自分でそろえる場合は、メールソフト・Excel・交流会・求人サイトを組み合わせることになります。

業務自分でやる場合DrivenXのツールを使う場合
開拓検索・交流会で1社ずつチョータツブーストで新しいパートナーを開拓
提案(整理)振り分けとExcelへの転記チョータツメールAIが案件メールと人材メールに切り分け
提案(管理・共有)共有のExcelを全員で編集チョータツで案件・人材を管理・共有し、AIが入力を手伝う
提案(届ける)BCCで一斉送信チョータツのメール配信機能でパートナーへ配信
採用求人サイトに載せて待つxhoursでITフリーランスに直接スカウト

チョータツ:提案の中心になる管理共有ツール

チョータツとは、SES営業の案件・人材の情報を管理・共有するツールのことです。3,000社以上が利用しており、無料で始められます。

  • 案件・人材の情報を、チームで管理・共有できる

  • AIが入力を手伝うので、登録の手間が減る

  • 他社と連携すると、他社の営業中案件・営業中人材をデータベース化できる

  • パートナーへ、自社の案件・人材をメール配信できる

「入れても得をしない」問題は、他社との連携で解決しやすくなります。自社の情報に加えて、連携先の営業中の情報も見られるからです。

チョータツメールAI:入力の手間をさらに減らす

チョータツメールAIは、転送設定で取り込んだメールを、AIが案件メールと人材メールに切り分けます。案件・人材以外のメールはデータに残りません。「入力が面倒」という原因を、仕組みで減らせます。

チョータツブースト:開拓の仕組み

チョータツブーストは、チョータツの中で新しいパートナー企業を開拓できる機能です。開拓と、その後の情報共有を同じ道具で進められます。

xhours:採用の探し先を増やす

xhours(エックスアワーズ)は、企業がITフリーランスに直接スカウトできるサービスです。数千名のフリーランスのデータベースから探せます。求人を載せて待つだけでなく、こちらから声をかけられます。

ツール導入に使える補助金を確かめる

中小企業がツールを入れるときは、国の「デジタル化・AI導入補助金」が使える場合があります。中小企業・小規模事業者がITツールを入れる費用の一部を補助する制度です。中小企業庁は、IT導入補助金から名称を変えたと案内しています。

使えるかどうかは、会社の規模・ツールの種類・申請の時期で変わります。確かめる手順は次の3つです(2026年9月確認)。

  1. 中小企業庁の公募要領のページで、2026年の募集の概要を読む

  2. 事務局の公式サイトの「ITツール検索」で、入れたいツールが対象かを調べる

  3. 補助の対象なら、申請の締め切りに合わせて導入の時期を決める

よくある質問

Q. SES営業支援ツールとSES管理ツールの違いは何ですか?
営業支援ツールは、取引先・提案・配信など「売る仕事」を手伝います。SES管理ツールは、契約・勤怠・請求など「現場に入った後の事務」を手伝います。
Q. 少人数でもSES営業ツールは必要ですか?
1〜3人でも、案件・人材の情報を1か所にまとめる道具はあった方がよいです。人数が少ないほど、1人の見落としがそのまま売上に響くからです。
Q. SES営業を効率化するツールで、最初に入れるべきものは?
案件・人材の管理共有ツールと、メールを整理する仕組みです。メールの整理と転記は毎日くり返す作業なので、ここを減らすと効果が大きいです。
Q. 無料のツールだけでSES営業は回せますか?
少人数なら回せます。チョータツは無料で始められます。人数や件数が増えて足りない機能が出てきたら、そのときに有料の機能やほかのツールを考えます。
Q. ツールを入れたのに誰も使いません。どうすればいいですか?
まず入力の手間を減らします。メールから取り込める仕組みを使い、古い一覧表をやめる日を決めます。毎週の打ち合わせで、ツールの画面を見ながら話すのも効果があります。
Q. SES営業ツールの費用相場はどのくらいですか?
料金は月額制・成果報酬型・無料プランなどツールごとに違い、公開していないツールも多いです。見積もりを取り、1年間の合計金額で比べます。
Q. Excel管理から営業ツールへ移るタイミングは?
同じ人材の二重提案や、探しても見つからないことが起き始めたら移りどきです。判断の基準はSES案件管理ツールの比較ポイントでまとめています。
Q. 採用のツールは営業ツールと分けた方がいいですか?
採用は求人・スカウトの専用サービスを使うのが一般的です。フリーランスに直接声をかけるなら、xhoursのようなスカウト型のサービスが合います。

まとめ

  • SES営業ツールは、開拓・提案・管理・採用の4つの業務に分けて考える

  • 少人数チームは、管理共有ツールとメール整理の2つから始める

  • 選ぶときは入力の手間を最優先。ほかに情報の量・共有・費用・情報の守り方を見る

  • 費用は月額制・成果報酬型・無料プランの違いを押さえ、1年間の合計で比べる

  • 導入は7ステップ。特に「古いやり方をやめる日」を決めることが大切

  • 使われなくなる原因は「入力が面倒」「得をしない」「使い方がばらばら」の3つ

  • 開拓はチョータツブースト、提案はチョータツとチョータツメールAI、採用はxhours

運営:チョータツ(株式会社DrivenX)|編集方針|公開日:2026年9月29日|更新日:2026年9月29日

参考資料

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