SES面談の見送り理由の聞き方|直上・エンド別の返信例文と、次の提案に活かす5分類の記録表

公開日:2026年10月1日更新日:2026年10月1日

SES面談の見送り理由は聞いてもいい?

聞いて大丈夫です。見送りの連絡にお礼を先に返し、「次の提案の参考にしたい」と目的を添えて聞けば、失礼にはあたりません。

お見送りとは、客先がその要員を今回の案件に採用しないと決めることです。SES営業では、客先側から「今回は見送りで」と連絡が来るのが一般的です。業界の言葉はSES用語一覧|営業が現場で使う用語60と意味・例文つきでも確認できます。

ただし、理由を必ず教えてもらえるわけではありません。「総合的な判断です」としか返ってこないことも多いです。そのときは深追いせず、別の聞き方で1回だけ質問を変えます。

聞いてよいこと避けたいこと
スキル・経験のどこが足りなかったか何度も同じ質問を繰り返す
次に提案する人材で重視すべき点「納得できません」と判断に反論する
他の候補者と比べてどうだったか(答えられる範囲で)他の候補者の名前や単価を聞く

見送り理由が返ってこない3つの原因

理由が返ってこない原因は、多くの場合商流の深さ・聞くタイミング・聞き方の3つです。原因がわかると、聞き方を変えられます。

原因起きていること対策
商流が深いエンドの感想が、間の会社を通るうちに「見送り」だけになる直上の会社に「エンドの方のご感想」を具体的に聞く
聞くタイミングが遅い数日たつと、客先も面談の中身を覚えていない見送り連絡を受けた当日に返信する
聞き方が広すぎる「理由を教えてください」だと答えにくい「スキル面か、経験年数か」と選択肢で聞く

商流とは、エンド企業から元請け、二次請けへと仕事が流れる順番のことです。直上とは、商流で自社の1つ上にいる会社のことです。

商流が深い案件ほど、面談の当日に営業が同席して空気を読んでおくことが大事になります。同席のしかたはSES面談に同席する営業の役割|冒頭の話し方と助け舟の出し方で解説しています。

見送り理由を聞く返信の例文(直上の会社向け)

直上の会社には、お礼→次の提案の約束→具体的な質問の順で返信します。直上の営業も、エンドから理由を聞き出す手間がかかるため、答えやすい形の質問にします。

例文1:見送り連絡への当日の返信

例文・テンプレート
件名:Re:【ご連絡】〇〇案件 面談結果の件

△△株式会社
□□様

いつもお世話になっております。株式会社〇〇の××です。
面談の機会をいただき、ありがとうございました。
結果について承知いたしました。

次のご提案の精度を上げるため、差し支えない範囲で
エンドの方のご感想を教えていただけないでしょうか。
特に、次の2点のどちらに近かったかだけでも助かります。

1. スキル・経験の内容(例:設計の経験が足りない)
2. 経験年数や役割(例:リーダー経験が欲しかった)

同じ案件でまだ募集が続いていれば、
条件に合う別の要員を本日中にご提案いたします。
引き続きよろしくお願いいたします。

例文2:「総合的な判断です」と返ってきたときの再質問

例文・テンプレート
□□様

ご回答ありがとうございます。承知いたしました。
1点だけ、次にご提案する要員で「ここを満たしていれば」
という条件があれば教えてください。
いただいた内容をもとに、候補を絞り込んでご提案いたします。

再質問は1回までにします。それでも答えがなければ、「承知しました」で終えます。何度も聞くと、次の案件を回してもらいにくくなります。

見送り理由を聞く返信の例文(エンド向け)

エンドの担当者と直接やりとりしている場合は、「次にご提案する人材で重視すべき点」を聞く形にします。エンドとは、システムを実際に使う発注元の企業のことです。

「なぜ落ちたか」より「次に何を満たせばよいか」の方が、エンドの担当者も答えやすくなります。

例文・テンプレート
件名:面談のお礼と、次のご提案について

株式会社△△
□□様

株式会社〇〇の××です。
先日は〇〇の面談にお時間をいただき、ありがとうございました。
今回の結果、承知いたしました。

次にご提案する要員を絞り込むため、
今回の案件で特に重視されている点を教えていただけますでしょうか。
例えば「リーダー経験」「〇〇の業務知識」「参画できる時期」などです。

いただいた内容をもとに、あらためてご提案いたします。

見送りへの返信全般の書き方はSES面談の断り方|辞退・お見送りのメール例文8つと返し方にもまとめています。

電話で聞くときの言い方

直上の営業と関係ができている場合は、電話の方が本音の理由を聞けることがあります。メールには書きにくい「人柄」や「話し方」の感想も、電話なら話してもらいやすいからです。

例文・テンプレート
お電話ありがとうございます。今回は残念でしたが、機会をいただき感謝しています。
次の提案に活かしたいので、エンドの方がどこを気にされていたか、
ざっくりで構わないので教えていただけますか。
スキルの内容か、年数か、話し方の印象か、どれに近かったでしょう。

電話で聞いた内容は、その日のうちに記録表に残し、社内で共有します。口頭で聞いただけだと、次の提案のときに思い出せません。

見送り理由を5つに分けて記録する

聞いた理由は、スキル・経験年数・人柄・条件・他候補の5つに分けて記録します。分類をそろえると、担当者が違っても同じ表で振り返れます。

分類よくある理由の例次の提案で変えること
スキル設計の経験が浅い、使っている技術が違う必須スキルを満たす人に絞る
経験年数求める年数に届かない、リーダー経験がない経験年数の下限を提案前に確かめる
人柄説明が長い、受け答えが弱い面談前の練習、自己紹介の型を渡す
条件参画時期が合わない、単価が合わない参画可能日と単価帯を提案時に明記
他候補他の候補者の方が経験が近かった提案スピードを上げ、比較される前に出す

記録表には、次の7項目を残します。

項目記入例
日付・案件名2026年9月28日・物流会社の在庫管理システム
商流の位置エンド→元請け→直上→自社
提案した要員Aさん(Java・経験4年)
見送り理由(聞いたまま)「設計の経験がもう少し欲しい」
分類スキル
聞いた相手と方法直上の営業・電話
次の行動設計経験3年以上の人に絞って再提案

「聞いたまま」の欄には、営業の解釈を入れずに相手の言葉を書きます。解釈は分類と次の行動の欄で行います。

記録表には、エンジニアの名前と評価が入ります。個人情報保護法第23条は、個人データの漏えいを防ぐ安全管理措置を求めています。見られる人を社内の担当者に限り、BPや客先へは送らないようにします。

エンジニア本人への伝え方

本人には、聞いた事実と、次の行動をセットで伝えます。理由だけを伝えると、本人が落ち込むだけで終わってしまいます。

分類伝え方の例
スキル「設計の経験がもう少し欲しい、という感想でした。次はテスト中心の案件も候補に入れましょう」
経験年数「リーダー経験が条件だったようです。今の案件でレビューを担当した話を、次は前に出しましょう」
人柄「説明が少し長く感じられたようです。次は1分の自己紹介を一緒に練習しましょう」
条件「参画時期が合わなかったのが理由です。Aさんのスキルの問題ではありません」
他候補「経験がより近い方が別にいたそうです。次は早めに提案を出します」

「人柄」の感想は、言葉を選び直して伝えます。「暗い」「頼りない」をそのまま伝えると、本人との関係が悪くなります。「説明が長い」「結論が後になる」のように、直せる行動の言葉に置き換えます。

BPの人材の場合は、本人へ直接伝えず、BPの担当者に伝えてもらいます。BPとは、案件や人材を紹介し合う取引先の会社のことです。

同じ理由で落ち続けるときの提案条件の見直し

同じ分類の見送りが3回続いたら、エンジニアの面談対策より先に、提案する案件の選び方を見直します。面談の練習で直せるのは「人柄」の一部だけです。

続いている分類見直すこと
スキル案件の必須スキルと本人のスキルシートを、提案前に1項目ずつ照らし合わせる
経験年数求める年数より1年以上短い人は、原則として提案しない
人柄自己紹介と逆質問を練習し、営業が面談に同席する
条件提案メールに参画可能日と単価帯を必ず書く
他候補案件メールを受けてから提案までの時間を短くする

見送りの原因を社内の数字で見る方法は営業分析のやり方|SES営業のデータで見るべき指標とグラフ例で解説しています。面談前の準備はSESの面談通過率を上げる方法|平均の目安と営業ができる事前準備8つにまとめています。

詰まっている場所を探すときはSESの案件が決まらない原因7つ|提案から参画までの詰まりを直す手順も使えます。

チョータツで見送り理由と次の提案をつなげる

見送り理由を活かすには、理由を記録した直後に、条件に合う次の案件を探せる状態にしておくことが大切です。記録だけして次の提案が遅れると、本人の待機が長くなります。

自分でやる場合は、記録表をExcelで作り、BPから届く案件メールを読み直して次の候補を探します。案件メールが多いと、条件に合う案件を探すだけで時間がかかります。

DrivenXのチョータツとは、SES営業のための案件・人材の管理・共有ツールのことです。3,000社以上が利用し、無料で始められます。チョータツメールAIとは、届いたメールをAIが処理し、案件メールと人材メールに切り分ける機能です。メールに書かれた単価や商流などの条件も読み取ります。

やること自分でやる場合チョータツを使う場合
次の案件を探す届いた案件メールを1通ずつ読み直す連携した会社の営業中案件のデータベースから探せる
案件メールを整理する受信箱で案件か人材かを目で仕分けチョータツメールAIが案件メールと人材メールに切り分け
人材の情報を共有する記録表を更新して送る案件・人材の情報をチームで共有できる
次の提案を送るBPごとにメールを作るメール配信機能でパートナーに送れる

チョータツメールAIは、転送設定でメールを取り込めます。案件・人材以外のメールはデータに残りません。

よくある質問

Q. SES面談の見送り理由は、何回まで聞いてもいいですか?
見送り連絡への返信で1回、答えがなければ質問を変えてもう1回までが目安です。それ以上は深追いせず、次の提案に進みます。
Q. 見送り理由を「総合的な判断」と言われたら、どうすればいいですか?
「次にご提案する要員で重視すべき点」を1点だけ聞きます。落ちた理由より、次に満たすべき条件の方が相手は答えやすくなります。
Q. 見送り理由はエンジニア本人にそのまま伝えるべきですか?
事実と次の行動をセットで伝えます。人柄の感想は「説明が長い」など直せる行動の言葉に置き換え、BPの人材はBPの担当者を通します。
Q. 見送り理由を聞くのは電話とメールのどちらがいいですか?
関係ができている相手なら電話の方が本音を聞けます。関係が浅い相手や記録を残したいときはメールにします。
Q. 同じエンジニアが何度も面談で落ちるときは、どうすればいいですか?
見送り理由を5分類で記録し、同じ分類が3回続いたら提案する案件の条件を見直します。面談の練習だけでは直らないことが多いです。

まとめ

  • 見送り理由は、見送り連絡を受けた当日に、お礼を先に書いて1回だけ聞く

  • 直上の会社には「エンドの方のご感想」、エンドには「次に重視すべき点」を聞く

  • 理由はスキル・経験年数・人柄・条件・他候補の5つに分けて記録する

  • 本人には事実と次の行動をセットで伝え、BPの人材はBPの担当者を通す

  • 同じ分類の見送りが3回続いたら、提案する案件の条件を見直す

本記事は一般的な情報の提供を目的としており、個別の法的助言ではありません。具体的な判断は弁護士・社会保険労務士などの専門家にご相談ください。

運営:チョータツSES研究所(株式会社DrivenX)|編集方針|公開日:2026年10月1日|更新日:2026年10月1日

参考資料(2026年9月30日確認)

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