SES面談の自己紹介の例文|スキルシートの直近2案件から1分・3分の経歴説明を作る型と、職種別の例

公開日:2026年9月30日更新日:2026年9月30日

SES面談の自己紹介とは?

SES面談の自己紹介とは、面談の冒頭で、エンジニアが客先へ自分の経歴とスキルを説明することです。「経歴説明」とも呼ばれます。多くの面談では、営業の紹介のあとに「では、経歴をご説明いただけますか」と振られます。

採用面接の自己紹介と違い、人柄や志望動機より、今の案件で何ができるかが見られます。客先はスキルシートを手元に置き、話の内容と照らし合わせながら聞いています。

スキルシートとは、エンジニアの経験した案件・役割・技術を一覧にした書類のことです。自己紹介は、スキルシートの要点を声で説明するものと考えるとわかりやすくなります。スキルシートの書き方はエンジニアのスキルシート書き方例|職種別サンプルと自己PR文例で解説しています。

自己紹介は1分と3分、どちらを用意する?

両方を用意させます。客先から「簡単に」と言われたら1分、「詳しく」と言われたら3分で話せるようにしておきます。

長さ文字数の目安話す内容使う場面
1分約300字今の仕事と、直近1案件の要点時間が短い面談、2回目の面談
3分約900字直近2案件の役割・工程・技術・成果1回目の面談、客先が詳しく聞きたいとき

声に出すと、1分でおよそ300字前後になる人が多いです。本人にスマートフォンで時間を計りながら読んでもらうと、自分の速さがわかります。

5分以上話し続けるのは避けます。質疑の時間が減り、客先が聞きたいことを聞けなくなるからです。

自己紹介の型は「4段」で組み立てる

自己紹介は、今の仕事→直近2案件→案件に合う強み→意気込みの4段で組み立てます。この順にすると、客先は「今どこにいて、何ができて、なぜこの案件に合うか」を1回で理解できます。

  1. 今の仕事:名前と、今どんな案件で何をしているか(1〜2文)

  2. 直近2案件:役割・工程・技術・人数・成果の5点(案件ごとに2〜4文)

  3. 案件に合う強み:今回の案件の条件に合う経験を1〜2つ(1〜2文)

  4. 意気込み:参画したらどう貢献したいか(1文)

工程とは、システム開発の作業の段階のことです。要件定義・設計・製造・テスト・運用などに分かれます。どの工程を担当したかは、客先が必ず見る点です。

職種ごとに話す中身が変わるため、本人の職種を先に確かめます。職種の分け方はSES案件の職種一覧|営業が覚えるIT職種の分類と仕事内容・単価目安で確認できます。

スキルシートの直近2案件から作る手順

自己紹介は、スキルシートの直近2案件を5点に分けて書き出すところから作ります。ゼロから文章を考えるより早く、スキルシートとの食い違いも起きません。

  1. スキルシートから、直近2案件を選ぶ

  2. 各案件の役割・工程・技術・人数・成果を表に書き出す

  3. 今回の案件票と比べ、合う経験に印をつける

  4. 印をつけた経験を「案件に合う強み」に回す

  5. 4段の型に当てはめて文章にし、声に出して時間を計る

書き出す表の例は次のとおりです。

5点直近の案件(2025年4月〜現在)1つ前の案件(2023年10月〜2025年3月)
役割サーバー側の開発・メンバー画面とサーバー側の開発・メンバー
工程詳細設計・製造・結合テスト製造・単体テスト
技術Java、Spring Boot、OracleJava、JavaScript、MySQL
人数・成果8名のチーム。帳票の処理時間を約半分に短縮5名のチーム。画面20本を担当

表の技術の欄にある言葉の意味は次のとおりです。Javaはプログラムを書くための言語です。Spring Boot(スプリングブート)は、Javaで業務システムを作るための枠組みです。OracleとMySQLは、データを保存・管理するデータベースの製品です。

成果の欄は、数字で言えるものを1つ探します。「画面20本」「8名のチーム」「処理時間を約半分に」のように、小さな数字でもかまいません。

開発エンジニアの自己紹介の例文

開発エンジニアは、担当した工程と使った技術をはっきり言うのがポイントです。「開発をしていました」だけでは、どこまでできるかが伝わりません。

1分の例文(約300字)

例文・テンプレート
〇〇と申します。本日はよろしくお願いいたします。
現在は、物流会社の在庫管理システムで、サーバー側の開発を担当しています。
8名のチームで、Javaとスプリングブートを使い、
詳細設計から結合テストまでを担当しています。
帳票の出力処理を見直し、処理時間を約半分に短くしました。
今回の案件では、設計から担当できる点でお役に立てると考えています。
よろしくお願いいたします。

3分の例文で足す部分

1分の例文に、次の2つを足すと3分になります。

  • 1つ前の案件:「その前は、小売会社の会員管理システムで、5名のチームで画面20本の製造と単体テストを担当しました」

  • 案件に合う強みの具体例:「仕様が決まっていない部分は、設計書の案を作ってリーダーに相談する形で進めてきました」

インフラエンジニアの自己紹介の例文

インフラエンジニアは、構築と運用のどちらが中心かと、扱った環境の規模を言うのがポイントです。インフラとは、サーバーやネットワークなど、システムを動かす土台のことです。

例文・テンプレート
〇〇と申します。よろしくお願いいたします。
現在は、製造業の会社で社内システムのサーバーの構築と運用を担当しています。
仕事の割合は、構築が6割、運用が4割ほどです。
Linuxのサーバー約50台と、クラウドの環境を扱っています。
障害の一次対応と、手順書の整備も担当しています。
その前は、データセンターで監視と運用を2年担当しました。
今回の案件では、構築と運用の両方の経験を活かせると考えています。

Linux(リナックス)とは、サーバーでよく使われるOS(コンピューターを動かす基本のソフト)のことです。クラウドとは、自社でサーバーを持たずにインターネット経由で借りて使う仕組みのことです。

「約50台」「構築6割・運用4割」のような数字があると、客先は自分の現場の規模と比べやすくなります。

PMOの自己紹介の例文

PMOは、管理していた会議・資料と、関わった人数や会社の数を言うのがポイントです。PMOとは、プロジェクトの進み具合や課題を管理し、責任者を支える役割のことです。

例文・テンプレート
〇〇と申します。よろしくお願いいたします。
現在は、保険会社のシステム更改のプロジェクトでPMOを担当しています。
関係する会社は4社、全体で約40名のプロジェクトです。
週2回の定例会議の運営と議事録の作成、
進み具合と課題の一覧の管理を担当しています。
その前は、開発エンジニアとして5年、設計とテストを経験しました。
開発の経験があるので、現場の方と話が早く進む点が強みです。

PMOの自己紹介では、「調整しました」だけでなく何の会議を、どの頻度で回したかを言うと、役割が具体的に伝わります。

経験が浅い人・ブランクがある人の言い方

経験が浅い人やブランクがある人も、型は同じ4段です。変えるのは、2段目の「直近2案件」の話し方です。

状況話し方のコツ言い方の例
経験1〜2年担当した作業を細かく言う「テストケースを1人で約300件作成し、実施しました」
案件が1つしかない1案件の中の作業の変化を言う「最初の半年はテスト、その後は製造も担当しています」
ブランクがある空いた期間にやったことを1文で添える「この半年は、資格の勉強とWebアプリの自作をしていました」
別の職種から来た前の仕事で身についたことを1文で添える「前職は販売で、お客さまへの説明に慣れています」

経験が浅い人は、「わかりません」で終わらせないことが大切です。「〇〇は未経験ですが、△△は経験があります」の形で、近い経験につなげます。若手の提案の考え方はSESの若手アサインが難しい理由5つと対策|経験1〜2年の提案術で解説しています。

自己紹介で避けたいこと

自己紹介で避けたいのは、長すぎる・古い話から始める・スキルシートと違うの3つです。次の表を本人に見せて確かめます。

避けたいことなぜ避けるか直し方
新人のころの案件から順に話す今の力が伝わる前に時間が終わる直近の案件から話す
5分以上話す質疑の時間が減る1分・3分の2つに絞る
スキルシートにない経験を話す経歴を盛っていると思われるスキルシートを先に直す
「なんでもやります」だけ何ができるかが伝わらない案件に合う経験を1つ言う
年齢や家族のことを長く話すスキルの判断に関係がない経歴と技術に絞る

スキルシートと話が食い違うと、それだけで見送りになることがあります。話す内容に合わせてスキルシートを直すのではなく、事実に合わせて両方をそろえます。

営業とのリハーサルの進め方

リハーサルは、面談の2日前までに1回、15分で行います。本人に自己紹介を声に出してもらい、営業が時間と中身を確かめます。

  1. 本人に1分版を話してもらい、時間を計る

  2. 営業がチェック表で確かめ、直す点を2つまでに絞って伝える

  3. 3分版を話してもらい、同じように確かめる

  4. 深掘りされそうな質問を2〜3個、営業から投げてみる

  5. 直した版を、面談の前日までにテキストで送ってもらう

リハーサルで使うチェック表です。

No.確かめること〇/×
11分版が50〜70秒、3分版が2分半〜3分半に収まっている
2直近の案件から話している
3役割・工程・技術がはっきり言えている
4数字(人数・件数・期間など)が1つ以上入っている
5今回の案件に合う経験を1つ言えている
6スキルシートと食い違う内容がない
7最後が意気込みの1文で終わっている

直す点を一度に多く伝えると、本人が覚えきれません。2つまでにします。深掘りされやすい質問はSES面談の質問内容|営業が聞くべき深掘り質問27と見極め方で準備できます。自己紹介のあとの逆質問はSES面談の逆質問の例20|営業がエンジニアに準備させる聞き方で用意します。

本人に送るお願いメッセージの例

自己紹介づくりは、本人に下書きを作ってもらい、営業が直す流れにすると早く進みます。面談が決まった日に、次のメッセージを送ります。

例文・テンプレート
〇〇さん

△△社さまとの面談が、10月5日(月)10時に決まりました。
冒頭で「経歴をご説明ください」と言われるので、
1分と3分の自己紹介を用意しましょう。

次の順で、スキルシートの直近2案件をもとに下書きをお願いします。
1. 今の仕事(名前と、今の案件で何をしているか)
2. 直近2案件(役割・工程・技術・人数・成果)
3. 今回の案件に合う強みを1つ
4. 参画したらどう貢献したいか

10月1日(木)までに送ってもらえれば、
10月2日(金)に15分だけリハーサルをしましょう。

面談準備全体の流れはSESの面談準備|営業が事前にやること10項目とエンジニアへの伝え方にまとめています。

チョータツで、本人の経歴と案件の条件をすぐ見比べる

自己紹介づくりで時間がかかるのは、最新のスキルシートと案件の条件を探して見比べる作業です。どちらもすぐ出てくれば、「案件に合う強み」を選ぶ作業は10分で終わります。

自分でやる場合は、フォルダからスキルシートの最新版を探し、受信箱から案件メールを探して見比べます。担当する人材が増えると、どのスキルシートが最新かを確かめる手間が増えます。

DrivenXのチョータツとは、SES営業のための案件・人材の管理・共有ツールのことです。3,000社以上が利用し、無料で始められます。

やること自分でやる場合チョータツを使う場合
本人の経歴を見返すフォルダから最新版を探すチョータツに管理した人材情報を見る
案件の条件を見返す受信箱を検索して案件メールを探すチョータツに管理した案件情報を見る
チームで共有する管理表を更新して送る案件・人材の情報をチームで共有できる
新しい経歴を入れる手で書き写すAIが入力を手伝う

他社と連携すると、他社の営業中案件がデータベースになります。本人の経歴に合う別の案件を探すときにも使えます。

よくある質問

Q. SES面談の自己紹介は何分くらいがいいですか?
1分と3分の2つを用意させます。客先から「簡単に」と言われたら1分、「詳しく」と言われたら3分で話します。
Q. SES面談の自己紹介では、どの案件から話せばいいですか?
直近の案件から話します。客先が一番知りたいのは今できることなので、スキルシートの直近2案件を中心にします。
Q. 経験が浅いエンジニアは、自己紹介で何を話せばいいですか?
担当した作業を細かく、数字を入れて話します。「テストケースを1人で約300件作成」のように言うと、経験の中身が伝わります。
Q. 自己紹介で自己PRは必要ですか?
長い自己PRは要りません。「今回の案件に合う強み」を1〜2文で言い、最後に意気込みを1文添えれば十分です。
Q. BPのエンジニアの自己紹介も、営業が一緒に作っていいですか?
BPの担当者を通して型と例文を渡し、リハーサルもBPの担当者と相談して行います。BPとは、案件や人材を紹介し合う取引先の会社のことです。

まとめ

  • SES面談の自己紹介は「今の仕事→直近2案件→案件に合う強み→意気込み」の4段で組み立てる

  • 1分(約300字)と3分(約900字)の2つを用意する

  • 各案件は役割・工程・技術・人数・成果の5点で話し、数字を1つ入れる

  • 経験が浅い人は作業を細かく、ブランクがある人は空いた期間にやったことを添える

  • 面談の2日前までに15分のリハーサルをし、スキルシートとの食い違いをなくす

運営:チョータツSES研究所(株式会社DrivenX)|編集方針|公開日:2026年9月30日|更新日:2026年9月30日

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