SESの面談準備|営業が前日までにやること10項目とエンジニアへの事前説明テンプレ

公開日:2026年10月1日更新日:2026年10月1日

SESの面談準備とは?

SESの面談準備とは、エンジニアが客先の担当者と話す場の前に、営業が情報をそろえ、本人に説明しておくことです。準備の良し悪しで、同じエンジニアでも通過のしやすさが変わります。

SESの面談とは、客先が業務の内容を説明し、エンジニアのスキルを確認する打ち合わせのことです。SESの多くは準委任契約(作業をすること自体に報酬が払われる契約)で結ばれます。そのため面談は「採用試験」ではなく、「業務説明とスキルの確認の場」として準備します。

面談全体の流れは、SES面談の流れ|2回面談になる理由と営業の段取り7ステップで解説しています。この記事は、そのうち面談の前日までにやることに絞って、チェックリストとテンプレを載せています。

面談準備のスケジュール|3営業日前から当日まで

面談準備は、3営業日前・2日前・前日・当日の4回に分けると、抜けがなくなります。前日にまとめてやろうとすると、エンジニアの返事待ちで間に合わないことがあるからです。

たとえば面談が 2026年10月8日(木)14:00 なら、次のように動きます。

いつ例の日付営業がやること
3営業日前10月5日(月)案件情報・商流・参加者を確認し、スキルシートを見直す
2日前10月6日(火)エンジニアへ事前説明メッセージを送り、確認の返事をもらう
前日10月7日(水)リマインドを送り、オンラインの接続テストをする
当日10月8日(木)15分前に集合(オンラインは5分前に入室)し、冒頭の挨拶をする

日程が決まった時点で、この4つの予定をカレンダーに入れておくと忘れません。

営業が事前にやること10項目|チェックリスト

営業が面談の前日までにやることは、次の10項目です。上から順に進めると、ほかの項目の準備もスムーズになります。

#やること期限の目安確認できたら
1案件情報を1枚に整理する3営業日前□
2契約形態と商流を確かめる3営業日前□
3参加者・面談回数・時間を確かめる3営業日前□
4スキルシートを案件に合わせて見直す3営業日前□
5スキルシートと本人の話の食い違いをなくす2日前□
6本人の条件と意思をもう一度確かめる2日前□
7想定質問と答え方を一緒に考える2日前□
8エンジニアへ事前説明メッセージを送る2日前□
9日時・場所・URLを確定し、接続を試す前日□
10当日の役割と、面談後の連絡の段取りを決める前日□

1. 案件情報を1枚に整理する

最初に、案件の中身をエンジニアに説明できる形にまとめます。案件メールをそのまま転送すると、読む側が大事な点を見落とします。

まとめる項目は、業務内容、担当する工程、必須スキル、あると良いスキル、勤務地、リモートの有無、開始日、期間の8つです。工程とは、要件定義・設計・開発・テスト・運用といった、仕事の段階のことです。

2. 契約形態と商流を確かめる

契約形態が準委任か派遣かで、面談でしてよいことが変わります。派遣の場合、労働者派遣法26条6項は、派遣先が働く人を特定する行為をしないよう努めることを求めています。

商流とは、発注元(エンド)からエンジニアの所属会社まで、仕事が流れてくる経路のことです。自社が何次の位置か、面談に上位の会社の担当者も出るかを確かめます。

3. 参加者・面談回数・時間を確かめる

客先から誰が出るかで、聞かれる質問が変わります。現場のリーダーなら技術の話、部長なら人柄や働き方の話が中心になりがちです。

「今回で決まるのか、2回目があるのか」も必ず聞きます。所要時間(多くは30分〜1時間)がわかると、自己紹介の長さを調整できます。

4. スキルシートを案件に合わせて見直す

スキルシートとは、エンジニアの経験・スキル・担当工程をまとめた書類のことです。客先は面談の前に読み、そこから質問を考えます。

案件の必須スキルに近い経験が、上の方に、具体的に書かれているかを見直します。

5. スキルシートと本人の話の食い違いをなくす

スキルシートに書いた期間・人数・担当工程を、本人の口から言ってもらい、ずれがないかを確かめます。面談で「シートと話が違う」と思われると、その時点で落ちやすくなります。

ずれを見つけたら、本人の話に合わせてシートの方を正しく直すのが原則です。「経歴を盛って」と求められたときの断り方は、SESで経歴を盛る指示の断り方|例文と営業が負う法的リスクにまとめています。

6. 本人の条件と意思をもう一度確かめる

開始日、通勤時間、リモートの希望、残業の可否を、面談の前に再確認します。面談で通ったあとに「実は行けない」となると、客先にも上位の会社にも迷惑がかかります。

並行営業(同じエンジニアを複数の案件に同時に提案すること)をしている場合は、ほかの案件の状況も本人と共有します。並行の申告のしかたも、面談前に本人とそろえておきます。

7. 想定質問と答え方を一緒に考える

よく聞かれる質問に、本人が自分の言葉で答えられるようにしておきます。答えを営業が書いて覚えさせるのではなく、話す材料(どの現場の、どの作業の話をするか)を一緒に選ぶのがコツです。質問の例は、次の章の準備表にまとめています。

8. エンジニアへ事前説明メッセージを送る

面談の2日前に、日時・案件の中身・参加者・想定質問・営業の役割を1通にまとめて送ります。口頭だけだと、本人が当日に思い出せません。テンプレは後の章に載せています。

9. 日時・場所・URLを確定し、接続を試す

対面なら、ビル名・階数・受付の方法・集合場所を確かめます。オンラインなら、会議URL、使うツール、カメラとマイクの設定を確かめます。

前日に本人と5分だけ接続テストをすると、当日の「音が出ない」を防げます。当日に本人が来ない・遅れるときの手順は、SES面談のドタキャン・遅刻の対応|当日の謝罪メールと再設定で確認しておきます。

10. 当日の役割と、面談後の連絡の段取りを決める

営業は当日、冒頭の挨拶と会社紹介、話が止まったときの補足、最後の締めを担当します。話し方の台本はSES面談に同席する営業の役割|冒頭の話し方と助け舟の出し方にあります。面談の後、何時までに本人の感想を聞くかも先に決めておきます。

結果の回答期限も、面談の場で客先に確かめるようにします。

面談の想定質問と準備のしかた

SESの面談でよく聞かれる質問は、経験・スキル・働き方・人柄の4種類です。どれも、答えの材料をスキルシートの中から選んでおけば対応できます。

聞かれやすい質問客先が見ていること事前に準備すること
自己紹介をお願いします経験の全体像1分で話せる3行の要点
直近の現場で何をしましたか今すぐ任せられる作業工程・人数・役割を数字で
この技術はどのくらい使えますか必須スキルの深さ使った期間と、作ったものの例
困ったときはどうしましたか自分で調べて動けるか実際にあった1つの場面
チームでの役割は何でしたか周りとの連携人数と、自分の担当範囲
いつから参画できますか開始日の確実さ営業と合わせた日付
通勤・リモートの希望は続けて働けるか営業と合わせた条件
何か質問はありますか関心と理解度逆質問を2つ

逆質問とは、面談の最後にエンジニアから客先へする質問のことです。仕事の中身を聞く質問を2つ用意しておくと、前向きな印象になります。例は「チームの人数と、最初に任される作業は何ですか」です。案件タイプ別の例はSES面談の逆質問の例20|営業がエンジニアに準備させる聞き方にまとめています。

自己紹介は、1分で経歴を伝える型を本人と一緒に作ります。型と例文はSES面談の自己紹介の例文|1分で経歴を伝える型を営業が教えるにあります。

エンジニアへの事前説明で伝える7つのこと

エンジニアへの事前説明では、当日に迷わないための情報と、話す中身の準備に使う情報の2種類を伝えます。具体的には次の7つです。

  1. 日時と場所(またはURL):集合時間は面談の15分前にする

  2. 案件の中身:業務内容・工程・必須スキルを3行で

  3. 客先の参加者:役職と人数。わかる範囲で

  4. 所要時間と回数:今回で決まるか、2回目があるか

  5. 聞かれそうな質問:3〜5個と、話す材料の候補

  6. 営業の役割:冒頭の挨拶と補足は営業が担当すること

  7. 服装と持ち物:客先の指定があればそれに合わせる

加えて、「答えにくい個人的な質問が出たら、営業が引き取る」と伝えておくと、本人が安心して話せます。家族や出身地などは、仕事の力と関係のない質問です。

エンジニアへ送る事前説明メッセージのテンプレ

事前説明メッセージは、面談の2日前に送り、本人から「確認しました」の返事をもらうところまでが1セットです。チャットでもメールでも使える形にしています。

事前説明メッセージ(面談2日前)

例文・テンプレート
〇〇さん

お疲れさまです。営業の△△です。
10月8日(木)の面談について、事前にご案内します。

■日時
2026年10月8日(木)14:00〜14:45
(13:45に、□□ビル1階ロビーで集合してください)

■案件の内容
・業務:物流会社の在庫管理システムの改修
・工程:詳細設計〜テスト
・必須スキル:Java(3年程度)、SQL

■参加者
客先:開発リーダー1名、担当者1名
弊社:△△(営業)、〇〇さん

■面談の流れ
1. 営業から会社紹介(3分)
2. 客先から業務説明(10分)
3. 〇〇さんの自己紹介(1分)と、経験についての質疑
4. 〇〇さんからの質問(2つほど用意をお願いします)

■聞かれそうな質問
・直近の現場で担当した工程と、チームの人数
・Javaで作った機能の例
・困ったときに、どう調べて解決したか

■お願い
・スキルシートを一度読み返しておいてください
・答えにくい質問があれば、営業が引き取ります

読んだら「確認しました」とだけ返信をお願いします。
不明点があれば、10月7日(水)の17時までにご連絡ください。

オンライン面談の場合に足す部分

例文・テンプレート
■参加方法
・会議URL:(別途お送りします)
・10月7日(水)17:30に、5分だけ接続テストをさせてください
・当日は13:55に入室をお願いします
・カメラはオン、背景は無地かぼかしでお願いします

前日のリマインド

例文・テンプレート
〇〇さん

明日10月8日(木)14:00の面談、よろしくお願いします。
集合は13:45、□□ビル1階ロビーです。
体調などで難しい場合は、今日中にご連絡ください。

このテンプレは、面談の日付・集合場所・案件の中身を差し替えるだけで使い回せます。案件情報のまとめ方を社内でそろえておくと、作る手間が小さくなります。

面談前に営業がやってはいけない準備

面談前の準備で避けたいのは、経歴を盛らせる・答えを丸暗記させる・候補を並べて選ばせるの3つです。どれも、その場は通っても後で大きなトラブルになります。

やってはいけないこと起きる問題代わりにやること
経験年数やスキルを盛って話させる参画後に「話が違う」と契約終了になるシートを事実に合わせて直す
営業が書いた回答を丸暗記させる深掘りの質問で答えに詰まる話す材料だけ一緒に選ぶ
複数の候補を並べて客先に選ばせる客先が人を選ぶ形になり、偽装請負と見られやすい自社で選んだ1人を提案する
氏名・年齢・顔写真入りのシートを無断で出す本人の同意のない個人情報の提供になる同意を取り、必要な範囲だけ出す
面談の直前に初めて連絡する本人の準備不足、欠席のリスク2日前に事前説明を送る

複数の候補を並べる点については、厚生労働省の疑義応答集(第3集)Q7が参考になります。発注者が特定の人を指名したり、特定の人の就業を拒否したりすることは、適正な請負等と認められないとされています。面談の進め方の線引きは、SESの事前面談は違法?営業が守りたい適法な進め方7つとNG例で詳しく解説しています。

個人データを本人の同意なく第三者に渡すことは、個人情報保護法27条で原則として禁じられています。同意を取ってから、必要な範囲だけを出します。

自分で準備を管理するなら「面談準備シート」をつくる

面談が週に何件もあるなら、Excelやスプレッドシートで面談準備シートを作ると抜けが減ります。1面談を1行にして、10項目のチェック欄を横に並べる形です。

列の分け方入れる項目の例
面談の基本面談日時、客先名、上位の会社、案件名、エンジニア名
準備の状況10項目のチェック欄、事前説明を送った日、返事の有無
当日と結果面談後の本人の感想、結果の回答期限、結果

営業チームで共有すれば、担当者が休んでも別の人が引き継げます。

ただし、管理表は案件メールや人材メールから手で転記する必要があります。面談が増えるほど、転記と探す時間が準備の時間を圧迫します。

チョータツとチョータツメールAIで面談準備を短くする

面談準備で一番時間がかかるのは、「あの案件の条件はどのメールだったか」「この人のスキルシートは最新か」を探す作業です。DrivenXのチョータツとチョータツメールAIを使うと、この探す時間を減らせます。

チョータツとは、SES営業のための案件・人材の管理・共有ツールのことです。3,000社以上が利用しています。チョータツメールAIとは、届いたメールをAIが処理し、案件メールと人材メールに切り分けるメールインポート機能のことです。メールに書かれた単価や商流などの条件も読み取ります。

準備の場面自分でやる場合チョータツを使う場合
案件の条件を確かめる受信箱を検索して元のメールを探すチョータツに管理した案件情報を見る
人材の情報を確かめるフォルダやExcelから最新版を探すチョータツに管理した人材情報を見る
届くメールを整理する案件か人材かを1通ずつ目で仕分けチョータツメールAIが案件メールと人材メールに切り分け
チームで共有する管理表を毎回更新して共有案件・人材の情報をチームで共有

チョータツメールAIは、転送設定でメールを取り込めます。案件・人材以外のメールはデータに残りません。

使い始める流れ

  1. チョータツに無料で登録する

  2. 自社の案件・人材の情報を登録する(AIが入力を手伝います)

  3. 転送設定をして、チョータツメールAIで届くメールを取り込む

  4. 面談が決まったら、チョータツで案件と人材の情報を見返し、事前説明メッセージを作る

面談準備で通過率はどれくらい変わる?

面談の通過率は、案件と人材の相性で大きく変わるため、準備だけで何%上がるという公的な数字はありません。ただ、営業が防げる落ち方は多くあります。

「スキルシートと話が違う」「開始日が合わない」「質問に答えられず黙る」は、どれも10項目の準備で減らせる落ち方です。通過率の測り方と弱点の見つけ方は、面談通過率の記事(次に読む・使う)で解説しています。

よくある質問

Q. SESの面談準備は、何日前から始めればいいですか?
3営業日前から始めるのがおすすめです。3営業日前に案件情報をそろえ、2日前にエンジニアへ事前説明を送り、前日にリマインドします。
Q. エンジニアへの事前説明は、電話と文章のどちらがいいですか?
両方がおすすめです。まず文章で日時・案件の中身・想定質問を送り、気になる点を電話で補います。文章があると、本人が当日の朝に見返せます。
Q. 面談の想定質問の答えは、営業が作ってあげるべきですか?
答えの文章は作らず、話す材料を一緒に選ぶのがおすすめです。丸暗記した答えは、深掘りの質問をされると続きません。
Q. 面談の前に客先へ確認しておくことは何ですか?
参加者の役職と人数、所要時間、今回で決まるか2回目があるか、の3つです。あわせて契約形態と商流も確かめておきます。
Q. BPのエンジニアを面談に出すときも、同じ準備が必要ですか?
必要です。BP(取引先の会社)の営業を通して、事前説明メッセージを本人に届けてもらいます。当日の同席や、結果連絡の流れも先に決めておきます。
Q. 面談の交通費は誰が出しますか?
決まったルールはないため、事前に取り決めておきます。自社社員・BP要員・フリーランスで扱いが変わるので、事前説明メッセージに誰が負担するかを1行入れておくと揉めません。

まとめ

  • 面談準備は、3営業日前・2日前・前日・当日の4回に分けて進める

  • 営業が事前にやることは10項目。案件情報の整理、スキルシートとの食い違いチェック、想定質問の準備が特に大事

  • エンジニアへの事前説明は、日時・案件の中身・参加者・想定質問・営業の役割を1通にまとめ、返事をもらう

  • 経歴を盛らせる、答えを丸暗記させる、候補を並べて選ばせる、の3つは避ける

  • 案件・人材の情報をチョータツで管理し、チョータツメールAIでメールを切り分けると、探す時間が減る

本記事は一般的な情報の提供を目的としており、個別の法的助言ではありません。具体的な判断は弁護士・社会保険労務士などの専門家にご相談ください。

運営:チョータツSES研究所(株式会社DrivenX)|編集方針|公開日:2026年10月1日|更新日:2026年10月1日

参考資料(2026年9月30日確認)

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