エンジニアのスキルシート書き方例|インフラ・開発・PM別に「通る書き方/落ちる書き方」と案件に合わせた自己PR文例

公開日:2026年9月29日更新日:2026年9月29日

エンジニアのスキルシートとは?営業が添削する理由

エンジニアのスキルシートとは、参加したプロジェクトを技術・工程・役割ごとに表にまとめた資料のことです。SESでは、お客さんに人材を提案するときに必ず添付します。

営業が添削する理由は、本人が書いたままでは、お客さんが知りたいことが書かれていないことが多いからです。エンジニアは「何を作ったか」を書きがちです。一方、お客さんは「この案件で使う技術を、この人は使えるか」を見ています。

立場知りたいこと
エンジニア本人自分が頑張ったこと・作ったもの
お客さん(現場の責任者)案件の必須スキルを満たすか。すぐに現場で動けるか
SES営業本人の経験のうち、案件に合う部分をどう先に見せるか

項目の並び方やフォーマットは、SESスキルシートのフォーマットと書き方で解説しています。この記事では、中身の書き方を職種別の例文で見ていきます。

提案が通る書き方と落ちる書き方の違い

提案が通る書き方と落ちる書き方の違いは、「読んだ人が、現場での動きを想像できるか」です。名前だけを並べると、どこまでできる人なのかがわかりません。

通るスキルシートには、次の5つの要素がそろっています。

要素落ちる書き方通る書き方
技術JavaJava 17、Spring Boot 3
工程開発詳細設計・実装・単体テスト
役割メンバーメンバー(5名中、画面3本を担当)
規模大規模案件全体20名、期間14か月
成果頑張りました夜間バッチの処理時間を2時間から40分に短縮

工程とは、システムを作る作業の段階のことです。要件定義→基本設計→詳細設計→実装(製造)→テスト→運用保守の順に進みます。お客さんは「どの段階から任せられるか」を工程で判断します。

営業が添削で直す順番

添削は、次の順番で進めると早く終わります。

  1. 案件の必須スキル(絶対に必要なスキル)と尚可スキル(あればうれしいスキル)を書き出す

  2. スキルシートの中から、必須スキルに当てはまるプロジェクトに印をつける

  3. 印をつけたプロジェクトに、技術のバージョン・工程・役割・人数を書き足す

  4. 自己PRの1行目を、必須スキルに合わせて書き換える

  5. 書き換えた内容を本人に見せ、事実と違う点がないか確認してもらう

インフラエンジニアのスキルシート書き方例

インフラエンジニアのスキルシートは、環境・工程・規模の3つを書くと通ります。環境はオンプレミスかクラウドか、規模は台数や拠点数です。「サーバー構築」だけでは、手順書どおりの作業なのか、設計から任せられるのかがわかりません。

インフラエンジニアとは、サーバーやネットワーク、クラウドなど、システムが動く土台を作って守るエンジニアのことです。オンプレミスとは、自社で機器を持って運用する形のことです。

落ちる書き方の例

例文・テンプレート
期間:2023年4月〜2025年3月
業務内容:サーバー構築、運用保守
使用技術:Linux、AWS

通る書き方の例

例文・テンプレート
期間:2023年4月〜2025年3月(24か月)
案件:ECサイトのオンプレミスからAWSへの移行
工程:基本設計・詳細設計・構築・テスト・運用保守
役割:メンバー(インフラチーム4名中、Webサーバー群を担当)
規模:Webサーバー12台、DBサーバー2台
使用技術:Red Hat Enterprise Linux 8、Amazon EC2、Amazon RDS(MySQL 8.0)、
     Terraform、Zabbix
内容:
・EC2とRDSの構成を設計し、設計書を作成
・Terraformで構築作業をコード化し、構築時間を1台あたり半日から30分に短縮
・移行後はZabbixで監視設定を行い、障害時の一次対応手順書を作成

インフラで営業が書き足す3点

  • 工程の上流・下流:「運用監視のみ」と「設計から構築」では、提案できる案件も単価も変わります

  • 機器やクラウドの名前とバージョン:Linuxなら種類とバージョン、ネットワークなら機器のメーカー名まで書きます

  • 資格:正式名称と取得年月を書きます。例はAWSの認定資格や、IPAの「ネットワークスペシャリスト試験」です

開発エンジニア(プログラマ)のスキルシート書き方例

開発エンジニア(プログラマ)のスキルシートは、言語のバージョン・工程・担当した機能の数を書くと通ります。フレームワークのバージョンも添えます。「Java 5年」だけでは、保守の小さな修正なのか、新しく作る開発なのかがわかりません。

フレームワークとは、よく使う機能をまとめた、プログラムを作るための土台のことです。Javaなら Spring Boot、PHPなら Laravel などがあります。

落ちる書き方の例

例文・テンプレート
期間:2024年1月〜2025年6月
業務内容:Webシステムの開発
使用技術:Java、SQL

通る書き方の例

例文・テンプレート
期間:2024年1月〜2025年6月(18か月)
案件:保険会社の契約管理システムの新規開発
工程:詳細設計・実装・単体テスト・結合テスト
役割:メンバー(開発チーム8名中、契約変更機能を担当)
使用技術:Java 17、Spring Boot 3、Oracle Database 19c、Git、Jenkins
内容:
・契約変更の画面5本とAPI 8本を、詳細設計から担当
・単体テストをJUnitで自動化し、テスト工数を約3割削減
・新しく入ったメンバー2名のコードレビューを担当

開発で営業が書き足す3点

  • 新規開発か、保守・改修か:新規開発の経験は、設計から任せられる根拠になります

  • 担当した機能の数や本数:「画面5本とAPI 8本」のように数えられるものは数字で書きます

  • チームでの動き:コードレビューや後輩の指導は、リーダー候補として評価されます

→ 単価の目安はSESの単価相場|職種・スキル別の月額目安で確認できます。

PM・PMOのスキルシート書き方例

PM・PMOのスキルシートは、管理した人数・期間・予算の規模と、起きた課題にどう手を打ったかを書くと通ります。「進捗管理」だけでは、どれだけの規模を回せる人なのかがわかりません。

PM(プロジェクトマネージャー)とは、プロジェクト全体の計画・予算・品質に責任を持つ人のことです。PMOとは、PMを支えて、進捗や課題の管理を行う役割のことです。

落ちる書き方の例

例文・テンプレート
期間:2022年10月〜2025年3月
業務内容:PMO、進捗管理、会議体運営

通る書き方の例

例文・テンプレート
期間:2022年10月〜2025年3月(30か月)
案件:製造業の基幹システム刷新(ERP導入)
工程:要件定義〜本番稼働
役割:PMO(PM1名を支援。全体40名・5チーム)
内容:
・週次の進捗会議を運営し、5チームの遅れをWBS(作業の一覧表)で見える化
・課題管理表を作り直し、未解決の課題を最大60件から15件まで削減
・ベンダー3社との調整窓口を担当し、仕様変更の手続きを整備
使用ツール:Backlog、Excel(WBS)、Microsoft Teams

PM・PMOで営業が書き足す3点

  • 規模の数字:人数・チーム数・期間・関わった会社の数を書きます

  • 課題と打ち手と結果:「何が起きて、何をして、どうなったか」の3つをセットで書きます

  • 業界の知識:製造・金融・公共など、業界の経験は大きな強みです

→ PMOの単価の決め方はSESのPMO単価相場にまとめています。

自己PRの例文|案件の必須スキルに合わせて書き換える

スキルシートの自己PRは、案件ごとに1行目を書き換えるのが基本です。お客さんは、必須スキルに合うかを最初に見るからです。本人の経験は変えずに、見せる順番だけを変えます。

書き換えの手順

  1. 案件の必須スキルを、上から順に3つ書き出す

  2. 本人の経験の中から、3つに当てはまる事実を探す

  3. 1つ目の必須スキルに当てはまる事実を、自己PRの1行目に置く

  4. 数字(年数・人数・台数・短縮した時間)を1つ以上入れる

  5. 全体を200〜300字におさめる

例:同じ人を、2つの案件に合わせて書き換える

Javaの開発経験5年、AWSの構築経験1年のエンジニアを例にします。

案件A:必須スキル「Java・Spring Bootでの開発3年以上」

例文・テンプレート
Java・Spring Bootでの業務システム開発を5年経験しています。
直近18か月は保険会社の新規開発で、詳細設計から結合テストまでを担当しました。
単体テストの自動化でテスト工数を約3割削減した経験があります。
新しいメンバーのコードレビューも担当し、チームの品質向上に取り組みました。

案件B:必須スキル「AWSでの構築経験」「アプリ開発の理解」

例文・テンプレート
AWS(EC2・RDS)での構築を1年、Javaでのアプリ開発を5年経験しています。
アプリとインフラの両方がわかるため、開発チームとインフラチームの橋渡しができます。
直近ではTerraformで構築作業をコード化し、作業時間を短縮しました。

案件Bでは、経験年数の短いAWSを1行目に出しています。ただし「AWS 5年」のように数字を盛ることはしません。事実だけを並べ替えます。

落ちる自己PRの例

例文・テンプレート
コミュニケーション能力に自信があります。
何事にも前向きに取り組み、新しい技術の習得にも意欲的です。

人柄だけで、案件に合う根拠がありません。人柄を書くなら、「毎朝の朝会で課題を共有し、手戻りを減らした」のように行動と結果で書きます。

経験が浅いエンジニアのスキルシート書き方例

経験1〜2年のエンジニアは、任された作業を細かく分け、自分で調べて解決したことを1つ書くと通りやすくなります。経験年数が短いぶん、「どこまで1人でできるか」をお客さんが知りたいからです。

落ちる書き方の例

例文・テンプレート
期間:2025年4月〜2026年3月
業務内容:テスト、運用

通る書き方の例

例文・テンプレート
期間:2025年4月〜2026年3月(12か月)
案件:物流会社の配送管理システムの保守・改修
工程:単体テスト・結合テスト・軽微な改修
役割:メンバー(保守チーム6名中、テストと不具合の修正を担当)
使用技術:Java 11、PostgreSQL 14、Git
内容:
・テスト仕様書に沿って、結合テストを約300件実施
・不具合の原因をログから調べ、修正案をリーダーに提案(修正3件を担当)
・社内研修でSpring Bootを学び、簡単な画面の追加を1本担当

経験が浅い人で営業が書き足す3点

  • 「1人でできること」と「指示があればできること」を分けて書く:お客さんが任せる範囲を決めやすくなります

  • 勉強していることは「実務」と分けて書く:資格の勉強や個人開発は、実務の経験年数に混ぜません

  • 公開している成果物があればURLを書く:GitHub(プログラムを公開・共有するサービス)の個人開発などです。本人に公開してよいか確認します

どの職種でも、社内でしか通じない略語は使いません。「GS案件」「本番リリ」のような言い方は、正式な言葉に直します。

フリーランスのスキルシート書き方例

フリーランスのスキルシートには、稼働できる日数・リモートの希望・開始できる日を必ず足します。フリーランスは、働き方の条件が合わないと、スキルが合っていても決まらないからです。

項目書き方の例
稼働できる日数週5日(週4日も相談可)
働き方の希望フルリモート希望。月1〜2回の出社は可
開始できる日2026年11月1日から
契約の経歴2022年から個人事業主。直近3件はいずれも1年以上継続

契約が長く続いた実績は、「途中で抜けない人」という安心材料になります。反対に、短い契約が続いている場合は、理由(プロジェクト自体の終了など)を1行添えると誤解を防げます。

提出前の添削チェック10項目

提出前の添削では、バージョン・工程・役割・数字・同意など次の10項目を確認します。

#確認することよくある抜け
1必須スキルに合う経験が、上の方にあるか古い経験から並んでいる
2技術にバージョンが書いてあるか「Java」「Linux」だけ
3工程が書いてあるか「開発」「構築」だけ
4役割とチームの人数が書いてあるか「メンバー」だけ
5数字が1つ以上あるか「大規模」「多数」
6自己PRの1行目が案件に合っているか全案件で同じ文章
7期間に空白や重なりがないか月がずれている
8資格の名前が正式名称か「基本情報」だけ
9氏名はイニシャル、住所は最寄駅だけかフルネームのまま
10本人が内容を確認し、提案に同意しているか本人が知らない書き換え

10番の同意は特に大切です。個人情報保護法第27条では、本人の同意なく個人データを第三者に渡すことは、原則としてできません。BP経由の人材なら、BPを通して本人の同意を確認します。

資格は正式名称で書きます。IPA(情報処理推進機構)の試験なら「基本情報技術者試験」「応用情報技術者試験」のように書きます。

やってはいけないことは、経験していない技術や年数を書き足すことです。面談の深掘り質問ですぐにわかります。参画後に発覚すると、契約の途中終了や信頼の低下につながります。

→ 参画後に発覚したときの対応はSESの経歴詐称がバレたら?営業がやる対応6ステップで解説しています。

添削したスキルシートをチョータツで管理して、提案を早くする

添削したスキルシートは、チョータツで人材情報として管理すると、次の案件ですぐ提案に使えます。

自分でやる場合は、フォルダやExcelで管理し、案件が来るたびに探し直すことになります。BPから届くスキルシート付きのメールも、1通ずつ開いて探します。

場面自分でやる場合DrivenXのツールを使う場合
添削した人材情報を残すフォルダやExcelに保存チョータツで人材の情報を管理・共有
BPの人材メールを探す受信箱で1通ずつ検索チョータツメールAIが案件メールと人材メールに切り分け
他社の営業中の人材を知る届いたメールを読んで転記チョータツで他社と連携すると、営業中人材がデータベースになる
自社・BPで人が足りない知り合いに声をかけるxhoursでITフリーランスに直接スカウト

チョータツでできること

  • 人材の管理・共有:添削した人材の情報をまとめて管理し、社内で共有できます。入力はAIが手伝います

  • 他社との連携:連携した会社の営業中人材を、自社のデータベースとして見られます

  • メール配信:自社の人材情報を、パートナーへまとめて配信できます

  • チョータツメールAI:転送設定で届いたメールを取り込み、AIが案件メールと人材メールに切り分けます。案件・人材以外のメールはデータに残りません

必須スキルに合う人が見つからないときは、DrivenXのxhours(エックスアワーズ)も使えます。数千名のITフリーランスのデータベースから探して、直接スカウトを送れます。

スキルシートが通った後にやること

スキルシートが通ったら、次は面談です。スキルシートに書いた数字や工程は、面談で深掘りされることが多いです。本人と一緒に、書いた内容を自分の言葉で説明できるか確認しておきましょう。

  1. 1行目に置いた経験について、本人が3分で説明できるか練習する

  2. 数字の根拠(何から何に短縮したか)を本人に確認する

  3. 面談日の候補を3つ用意して、お客さんに返信する

→ 面談で聞かれやすい質問はSES面談の質問内容|営業が聞くべき深掘り質問27にまとめています。
→ スキルシートを送るメールは要員提案メールの例文とテンプレを使えます。

よくある質問

Q. エンジニアのスキルシートは、どのくらいの分量が適切ですか?
直近3〜5件のプロジェクトを中心に、A4で2〜3枚が目安です。古い経験や案件に関係のない経験は、1行にまとめましょう。
Q. インフラエンジニアのスキルシートで、一番見られるのはどこですか?
担当した工程です。「運用監視のみ」か「設計・構築から」かで、提案できる案件が変わります。クラウドや機器の名前とバージョンもあわせて書きましょう。
Q. プログラマのスキルシートに、経験年数はどう書けばいいですか?
言語ごとに、実務で使った期間の合計を書きます。「Java 5年(うち新規開発2年)」のように、中身がわかる書き方がおすすめです。
Q. スキルシートの自己PRは、何文字くらいがいいですか?
200〜300字が目安です。1行目に案件の必須スキルに合う経験を置き、数字を1つ以上入れましょう。
Q. 営業がスキルシートを書き換えてもいいのですか?
事実の並べ替えや言い回しの調整はかまいません。ただし、経験していない技術や年数を足すのはやめましょう。書き換えた後は、必ず本人に確認してもらいます。
Q. 経験1〜2年のエンジニアは、スキルシートに何を書けばいいですか?
任された作業を細かく分け、1人でできる範囲を書きます。自分で調べて解決した経験を1つ入れると、任せられる範囲が伝わります。
Q. フリーランスのスキルシートで、会社員と違う点は何ですか?
稼働できる日数、リモートの希望、開始できる日を必ず書く点です。契約が長く続いた実績も、安心材料として書きましょう。

まとめ

  • 通るスキルシートは「技術・工程・役割・規模・成果」の5つがそろっている

  • インフラは工程と環境、開発は言語・フレームワークと担当機能、PM・PMOは規模と課題への打ち手を書く

  • 自己PRは案件の必須スキルに合わせて1行目を書き換える。事実の並べ替えだけにする

  • 経験が浅い人は、1人でできる範囲と自分で解決したことを書く

  • フリーランスは、稼働日数・働き方・開始日を必ず書く

  • 提出前に10項目をチェックし、本人の確認と同意を取る

  • 添削した人材情報は、チョータツで管理すると次の提案が早くなる

この記事は一般的な情報であり、法的助言ではありません。個別の判断は弁護士などの専門家に確認してください。

運営:チョータツ(株式会社DrivenX)|編集方針|公開日:2026年9月29日|更新日:2026年9月29日

参考資料

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