SESの案件メール解析ツール比較|AIで案件・人材メールを自動仕分けする選び方5つと導入前の確認手順

公開日:2026年10月1日更新日:2026年10月1日

SESの案件メール解析ツールとは?

案件メール解析ツールとは、届いた配信メールをAIなどで読み取り、種類ごとに分ける道具のことです。SES営業のメール整理の手間を減らすために使います。

BP(ビジネスパートナー)とは、案件や人材を紹介し合う取引先の会社のことです。SES営業には、BPから毎日たくさんの配信メールが届きます。

メールの種類中身営業がやること
案件メール募集中の仕事(スキル・期間・場所など)自社やBPの人材を提案する
人材メール営業中のエンジニア(スキル・稼働開始日など)自社やBPの案件に合わせる
その他のメール請求・日程調整・お知らせ・営業案内案件・人材とは別に対応する

解析ツールの役目は、この3種類を人の目で分ける作業を減らすことです。仕分けが終われば、営業は「合う組み合わせを探す」本来の仕事に時間を使えます。

用語の意味はSES用語一覧|営業が現場で使う用語60と意味・例文つきで確認できます。

なぜSESの案件メールは手作業だと追いつかないのか

SESの案件メールが手作業で追いつかない理由は、量が多いうえに、書き方が会社ごとにバラバラだからです。件名だけでは案件か人材か判断できないメールも、よく届きます。

手作業で起きやすい困りごとは、次の4つです。

  1. 見落とし:受信箱に埋もれ、急ぎの案件に気づくのが遅れる

  2. 転記の手間とミス:Excelに書き写すたびに時間がかかり、単価や日付を写し間違える

  3. 担当者ごとの抱え込み:メールが個人の受信箱にあり、チームで見られない

  4. 探せない:「先週見たJavaの案件」をあとから探し出せない

転記ミスの原因と防ぎ方は、SESの案件確認を効率化|転記ミスが起きる5原因と防ぐ仕組みで詳しく解説しています。

まず自分でできる整理方法3つ

ツールを入れる前に、無料でできる整理方法が3つあります。メールの量が少ないうちは、これだけで十分なこともあります。

方法できること苦手なこと
メールソフトの仕分けルール件名や送信元でフォルダに自動で移す件名に決まった言葉がないメール
生成AIに貼り付けて聞く文面を読んで案件か人材かを判断する毎回の貼り付けの手間、情報の扱い
Excelの管理表に転記一覧で検索・並べ替えができる転記に時間がかかり、写し間違いが出る

1. Outlook・Gmailの仕分けルール

仕分けルールとは、決めた条件に合うメールを、自動でフォルダに移したりラベルを付けたりする機能のことです。Outlookでは「仕分けルール」、Gmailでは「フィルタ」と呼びます。

たとえば「件名に【案件】を含む」なら案件フォルダへ、という設定ができます。ただし、件名に【案件】と書かない会社のメールは受信箱に残ります。

たとえばOutlookでは、次の3つのルールから始めると取りこぼしが減ります。

ルール名条件動作
案件件名か本文に「案件」「募集」「必須スキル」を含む「01_案件」フォルダへ移動
人材件名か本文に「要員」「人材」「稼働可能」を含む「02_人材」フォルダへ移動
両方案件と人材の両方の言葉を含む「03_要確認」フォルダへ移動

→ 具体的な設定手順はSESの案件メール整理方法|Outlook振り分けと見落とし防止策を見てください。

2. ChatGPTなどの生成AIに貼り付ける

生成AIとは、大量の文章を学習し、質問に文章で答えるAIのことです。メール本文を貼り付けて「案件か人材か分けて」と頼むと、件名に頼らず判断してくれます。

一方で、1通ずつ貼り付ける手間はなくなりません。人材メールには個人の経歴が入るため、社内のルールで入力してよい範囲を決めておく必要があります。

→ プロンプト例はSES営業のChatGPT活用法|案件整理・提案文のプロンプト例10にまとめています。

3. Excelの管理表に転記する

仕分けたメールの中身をExcelに書き写すと、一覧で検索できるようになります。ただし、1通あたり数分の転記が毎日積み重なります。

案件メール解析ツールの選び方5つ

案件メール解析ツールは、次の表の5つの軸で選びます。上から順に大事です。

#比べる軸確認すること
1取り込み方法転送だけで済むか。今のメールアドレスのまま使えるか
2切り分け精度自社に届く実際のメールで、正しく分かれるか
3案件・人材以外のメールの扱い請求・日程調整などのメールがデータに混ざらないか
4チーム共有仕分けた結果を営業全員で見られるか
5情報の扱い人材の個人情報をどこに保存し、誰が見られるか

1. 取り込み方法:転送か、連携か、手作業か

取り込み方法は、今のメール環境を変えずに始められるかで選びます。取り込みの手間が大きいツールは、忙しい時期に使われなくなります。

取り込み方法特徴向いている会社
転送設定今のアドレスに届いたメールを自動で転送するすぐ始めたい、メール環境を変えたくない
メールアカウント連携ツールが受信箱を直接読みに行く情報システム担当が設定できる
手作業の貼り付け・アップロード必要なメールだけ入れる量が少ない、まず試したい

転送設定なら、メールソフトの設定を1つ足すだけで始められます。社内のルールで外部への自動転送が制限されていないかも、先に確認しましょう。

2. 切り分け精度:自社のメールで試す

切り分け精度とは、案件メールを案件、人材メールを人材として正しく分けられる割合のことです。精度はメールの書き方で変わるので、ツールの説明だけでは判断できません。

特に、次のようなメールで正しく分かれるかを見ます。

  • 1通に案件と人材の両方が書かれているメール

  • 件名が「ご案内」「情報共有」など、中身がわからないメール

  • 表や添付ファイルが中心で、本文が短いメール

3. 案件・人材以外のメールの扱い

案件・人材以外のメールがデータに混ざらないことも大切です。請求書の送付や面談の日程調整が案件一覧に入ると、一覧が使いにくくなります。

また、関係のないメールまで保存されると、見られてはいけない情報が残るおそれもあります。「どのメールを残し、どのメールを残さないか」を確認しましょう。

4. チーム共有:一元管理につなげる

一元管理とは、案件・人材の情報を1か所に集め、チーム全員が同じものを見られる状態のことです。解析ツールで仕分けても、結果が個人の画面にしかなければ抱え込みは解消しません。

仕分けた案件・人材を、そのまま社内で共有できるかを確認します。一元管理の進め方はSESの案件・要員情報をチームで共有する方法|一元管理の5手順で解説しています。

5. 情報の扱い:個人情報のルールを確認する

人材メールには、エンジニアの経歴やスキルが書かれています。個人情報保護委員会は、生成AIサービスに個人情報を入力する場合の注意点を公表しています。

ツールを選ぶときは、次の3点を運営会社に確認しましょう。

  1. メールの内容をどこに保存するか

  2. 社内の誰が見られるか(権限を分けられるか)

  3. 入力したデータをAIの学習に使うかどうか

ツールの種類別の比較表

案件メールの仕分けに使える道具は、大きく4種類です。SES営業の現場で毎日使うなら、SES向けの専用ツールが手間とのバランスが最もよいと考えます。

種類手間精度の傾向向いている会社
メールソフトの仕分けルール最初の設定だけ件名しだいで取りこぼしが出るメールが少ない、件名が整っている
汎用の生成AI1通ずつ貼り付け文面を読むので高めまず試したい、量が少ない
自社で作る仕組み開発と保守が必要作り込みしだい社内に開発できる人がいる
SES向けの専用ツール転送などの初期設定SESのメールに合わせてある毎日たくさんのメールが届く

自社で作る場合は、作った人が辞めると誰も直せなくなる点に注意が必要です。営業の人数が少ない会社ほど、専用ツールを使う方が安全です。

導入前に試すべき7つの確認手順

ツールは、自社に届いた実際のメールで試してから決めます。次の7つの手順で進めると、1〜2週間で判断できます。

  1. 試すメールを集める:直近1週間に届いた配信メールから100通ほど選ぶ

  2. 正解を先に決める:100通それぞれに「案件」「人材」「その他」の印を付けておく

  3. 取り込みを設定する:転送設定など、本番と同じ方法で取り込む

  4. 結果を比べる:ツールの仕分けと、手順2の正解を1通ずつ照らし合わせる

  5. 間違いの傾向を見る:どんな書き方のメールで間違えたかを書き出す

  6. チームで使ってみる:営業2〜3人で1週間使い、探しやすさを確かめる

  7. 情報の扱いを確認する:保存先・権限・学習への利用を運営会社に確認する

手順4では、次のような記録表を作ると判断しやすくなります。

正解ツールの結果通数の例見ること
案件案件42通正しく分かれた数
人材人材35通正しく分かれた数
案件・人材逆に分かれた3通どんな書き方で間違えたか
その他案件・人材に混ざった2通データに残ってよいメールか

※ 通数は記録の書き方を示すための例です。自社の結果を入れて使ってください。

やってはいけないことは、営業が選んだ「きれいなメール」だけで試すことです。書き方が崩れたメールこそ、手作業で時間がかかっている部分だからです。

SES営業のAI活用の例:メール解析から一元管理まで

SES営業のAI活用は、メールの仕分け→情報の共有→提案の順に広げると効果が出やすいです。いきなり提案文の自動作成から始めるより、毎日の仕分けから始める方が手間の減り方がわかりやすいからです。

場面AIの使い方の例減る手間
朝のメール確認届いたメールを案件と人材に自動で分ける1通ずつ開いて判断する時間
情報の共有分けた案件・人材をチームで同じ画面で見る転送や口頭での共有
案件の登録自社の案件・人材を入力するときにAIが手伝う入力作業の時間
提案文づくり生成AIで提案メールの下書きを作る文面を一から考える時間

AIを使った案件と人材の組み合わせ方は、SESマッチングのAI活用|案件と人材を早く合わせるコツ5つを見てください。受け取った案件を他社へ転送するときは、元の配信元のルールを守ります。無断転送のトラブルはSESの案件情報を無断で転送・再配信されたら|対応と防ぐルールで解説しています。

チョータツメールAIで案件メールの仕分けを楽にする

ここまでの方法を自分で回すのが大変なら、DrivenXのチョータツメールAIが使えます。チョータツメールAIとは、SES営業向けツール「チョータツ」のメールインポート機能のことです。

チョータツメールAIでできることは、次のとおりです。

  • 届いたメールをAIが処理し、案件メールと人材メールに切り分ける

  • 転送設定で取り込めるので、今のメールアドレスのまま始められる

  • 案件・人材以外のメールはデータに残らない

選び方5つの軸に当てはめると、次のようになります。

比べる軸チョータツメールAIの場合
取り込み方法転送設定で取り込める
切り分け精度AIが案件メールと人材メールに切り分ける(自社メールで試して確認)
案件・人材以外のメールデータに残らない
チーム共有チョータツで案件・人材の情報を管理・共有できる
情報の扱い保存先・閲覧権限・学習への利用は、導入前に運営会社へ確認する

チョータツでできること

  • チョータツ:SES営業の案件・人材の情報を管理・共有できます。3,000社以上が利用し、無料で始められます。

  • 他社との連携:連携した会社の営業中案件・営業中人材を、データベースとして見られます。

  • メール配信:自社の案件・人材の情報を、パートナーへまとめて配信できます。

  • チョータツブースト:チョータツの中で、新しいパートナー企業を開拓できます。

メールの受け取り方を変えなくても、仕分けからチームでの共有まで1つの流れで進められるのがポイントです。単価や契約形態などの細かい条件は、仕分けたメールの本文で確認してください。

使い始める流れ

  1. チョータツに無料で登録する

  2. メールソフトで、チョータツメールAIへの転送設定をする

  3. 届いたメールが案件メールと人材メールに分かれることを確認する

  4. 自社の案件・人材も登録し、チームで共有する

  5. 取引先を増やしたいときは、チョータツブーストで新しいパートナーを開拓する

人材が足りない案件には、DrivenXのxhoursも使えます。ITフリーランスに直接スカウトを送れるサービスです。

よくある質問

Q. 案件メール解析ツールは無料で使えますか?
Outlookの仕分けルールやGmailのフィルタは、メールソフトの機能として追加の費用なしで使えます。チョータツも無料で始められます。有料ツールは、料金と試用期間を各社の公式ページで確認してください。
Q. Outlookの仕分けルールだけでは足りませんか?
件名に【案件】【人材】と必ず書くBPが多いなら、仕分けルールでも回ります。件名がバラバラなメールが多いなら、文面を読んで判断するAIの方が取りこぼしが少なくなります。
Q. ChatGPTに案件メールを貼り付けて分けてもいいですか?
使えますが、人材メールには個人の経歴が入ります。入力してよい情報を社内で決め、学習への利用を止める設定などを確認してから使いましょう。
Q. 解析ツールで単価や商流まで自動で読み取れますか?
ツールによって違います。導入前に、自社のメールで何を読み取れるかを実際に試して確認してください。チョータツメールAIは、案件メールと人材メールに切り分けたうえで、メールに書かれた単価や商流などの条件も読み取ります。メールに書かれた単価や商流などの条件も読み取ります。
Q. SESの案件を一元管理するには何から始めればいいですか?
まず、届く案件・人材メールを1か所に集めることから始めます。次に、チームで同じ一覧を見られるようにします。メールの仕分けを自動にすると、この2つを同時に進めやすくなります。
Q. 導入の効果はどう測ればいいですか?
導入前後で「朝のメール確認にかかる時間」と「提案できた件数」を1か月ずつ比べます。営業全員が同じ方法で記録することが大切です。

まとめ

  • 案件メール解析ツールは、届いたメールを案件・人材・その他に分ける道具

  • 選び方は「取り込み方法」「切り分け精度」「案件・人材以外のメールの扱い」「チーム共有」「情報の扱い」の5つ

  • 仕分けルールは無料だが件名しだい。文面を読むAIの方がSESのメールに向いている

  • 導入前は、自社の実際のメール100通で正解と照らし合わせて試す

  • 仕分けから共有まで1つの流れで進めるなら、転送設定で取り込めるチョータツメールAIが選択肢になる

運営:チョータツSES研究所(株式会社DrivenX)|編集方針|公開日:2026年10月1日|更新日:2026年10月1日

参考資料(2026年9月30日確認)

関連する記事