タスク管理ツールの選び方|SES営業の提案・面談・更新の漏れを防ぐ運用と7つの手順

公開日:2026年9月30日更新日:2026年9月30日

タスク管理とは?

タスク管理とは、やるべき仕事を書き出し、期限と担当を決めて、終わるまで見届けることです。「ToDo管理」とも呼ばれます。個人でも使えますが、営業チームでは「誰が・何を・いつまでに」を共有することが目的になります。

タスク管理ツールとは、タスクを登録し、期限・担当・進み具合をまとめて見られるソフトやサービスのことです。紙やExcelでもタスク管理はできます。ツールを使うと、期限の通知やチームでの共有が自動でできるようになります。

タスクマネジメントという言葉もあります。こちらは、タスクの優先順位や人への割り振りまで含めた、少し広い意味で使われます。

タスク管理ツールの主な種類

タスク管理ツールは、大きく4種類に分けられます。

種類特徴向いている使い方ツールの例
個人向けToDoリスト1人のやることを期限付きで並べる自分の今日の作業の整理Google ToDo リスト
カンバン型カードを「未着手→進行中→完了」の列で動かす少人数チームの見える化Trello
プロジェクト・課題管理型担当・期限・関連する課題を細かく持てる開発や制作の進行管理Backlog
業務特化型特定の業務のデータとタスクが一体営業・案件管理など決まった流れの仕事営業支援ツール、SES向け管理ツール

ツールの例は、公式サイト・ヘルプの機能説明で確認した範囲で挙げています(2026年9月時点)。料金や細かい機能は変わるため、導入前に公式サイトで確認してください。

SES営業のタスクが汎用ツールだけでは漏れる理由

漏れる一番の理由は、登録の仕方にあります。SES営業のタスクは案件・人材にひも付いて連鎖しますが、汎用ツールではバラバラに登録されます。1つ終わったら次が発生する仕事なのに、次のタスクを人が思い出して登録しないと消えてしまいます。

SES営業のタスクは「連鎖」する

1人のエンジニアを1つの案件に決めるまでに、次のようなタスクが順番に発生します。

段階発生するタスクの例期限の決まり方漏れたときの影響
提案スキルシートを送る・単価を確認する案件の募集締切他社に先に決まる
面談日程調整・事前準備・当日の同席面談日印象が悪くなる
結果の催促面談結果を先方に確認する面談から数営業日次の提案が遅れる
参画契約書・入場準備の確認参画日契約前に作業が始まる
契約更新確認継続か終了かを先方に確認する契約終了日から逆算急な終了で待機が出る

たとえば、2026年10月5日(月)に面談があったとします。結果の催促は「10月7日(水)」のように、面談日から自動で決まるタスクです。面談の予定だけを登録していると、この催促タスクが抜け落ちます。

汎用ツールで起きがちな漏れ3つ

  1. 「次のタスク」を作り忘れる:面談が終わったあと、催促のタスクを登録しないまま次の仕事に移ってしまいます。

  2. 同じ人材の情報がタスクごとに散らばる:「Aさん提案」「Aさん面談」がバラバラに並びます。Aさんが今どの段階か、ひと目でわかりません。

  3. 複数の案件に同時に出している人材を追えない:並行で3件に提案していると、どの案件の結果待ちかが混ざります。

並行で提案するときのルールは、SESの並行営業のルールで詳しく解説しています。

SES営業向けのタスク管理の方法は「案件・人材ひも付け」

SES営業のタスク管理は、タスクを単独で持たず、案件・人材ごとの「ステータス」から次のタスクを決める方法が向いています。ステータスとは、「提案中」「面談調整中」「結果待ち」のような、今どの段階にいるかを表す印のことです。

ステータスと次のタスクの対応表

ステータスが変わったら、次のタスクと期限を必ずセットで決めます。編集部がおすすめする対応の目安は次のとおりです。

ステータス次のタスク期限の目安(編集部)
提案済み書類選考の結果を確認する提案から2営業日後
面談確定事前準備・エンジニアへの連絡面談の前営業日
面談済み(結果待ち)結果を催促する面談から2営業日後
参画決定契約書と入場日の確認参画日の5営業日前
稼働中契約更新の意向を確認する契約終了日の1〜2か月前

期限の日数は、取引先ごとの慣習で調整してください。結果の催促の連絡のしかたはSESの面談結果が遅いときの催促方法|連絡の目安日数とメール例文5つに例文があります。参画決定後のタスクには、SESの参画初日までに営業がやる準備|入場チェックリストと案内文のチェックリストが使えます。契約更新の時期はSESの契約更新はいつ決まる?通知時期と更新しない時の4手順で確認できます。

1つの人材に「今のステータス」は1つだけ

1つの案件×1人の人材の組み合わせに対して、今のステータスは1つだけにします。そうすると、「Aさんは案件Xで結果待ち、案件Yで提案済み」と正しく並べられます。タスクの一覧ではなく、この組み合わせの一覧を毎朝見るのがコツです。

タスク管理ツールの選び方:SES営業が見るべき5つのポイント

SES営業のタスク管理ツールは5点で比べます。「期限・担当」「共有」「案件・人材とのひも付け」「通知」「入力の手間」です。一般的な比較記事でよく挙がる「機能・使い勝手」「連携」「価格」に、SES営業ならではの視点を足したものです。

ポイント確認することSES営業で大事な理由
1. 期限・担当タスクに期限日と担当者を付けられるか催促・更新確認は期限が命
2. チーム共有上司や営業事務も同じ画面を見られるか休みの日に代わりの人が動ける
3. 案件・人材とのひも付けタスクを案件・人材の情報とつなげられるか同じ人材の状況をまとめて見られる
4. 通知期限前・期限切れを知らせてくれるか忙しい日でも思い出せる
5. 入力の手間メールやカレンダーから登録できるか登録が面倒だと使われなくなる

無料ツールで始めるなら

無料で始めるなら、Googleスプレッドシート+Google ToDo リスト、またはTrelloが手軽です。Google ToDo リストは、期限や繰り返しを設定したタスクをGoogleカレンダーで確認できます。Trelloは、カード(1件のタスク)をリスト(列)で動かして、チームで状況を共有できます。

ただし、どちらも案件・人材の情報とは別の場所になります。案件表とタスクの二重管理になりやすい点に注意してください。

ツールを選ぶ前にやってはいけないこと

  • 機能の多さだけで決める:使わない機能が多いと、入力項目が増えて定着しません。

  • 個人ごとに別のツールを使う:Aさんは手帳、BさんはTrelloでは、チームで状況を追えません。

  • 案件表と別にタスク表を作って、両方を手で更新する:転記ミスと更新漏れの元になります。

進み具合をグラフで見たいなら、進捗管理ツールの選び方|SES営業の提案・商談進捗を見える化するも確認してください。

自分でできる:スプレッドシートでタスク管理を始める7つの手順

ツールを買わなくても、スプレッドシートで「案件×人材」の表を作れば、今日から漏れを減らせます。大切なのはツールより、ステータスと期限を必ず更新するルールです。

  1. 表の列を決める:案件名/人材名/取引先(BP)/ステータス/次のタスク/期限/担当者/メモの8列にします。

  2. 1行=1つの「案件×人材」にする:同じ人材を2つの案件に出したら、2行に分けます。

  3. ステータスを選択式にする:自由入力だと「結果待ち」「結果まち」のように表記がぶれます。

  4. ステータスと次のタスクの対応を決める:本記事の「ステータスと次のタスクの対応表」をチームのルールにします。

  5. 期限で並べ替えて毎朝見る:期限が今日・過ぎている行に色が付くよう、条件付き書式を設定します。

  6. 終わった行は「完了」にして別シートへ移す:見る行を減らすと、漏れに気づきやすくなります。

  7. 週に1回、チームで表を読み合わせる:期限切れの行と、次のタスクが空欄の行だけを確認します。

1か所にまとめる手順は、SESの案件・要員情報をチームで共有する方法|一元管理の5手順で解説しています。

毎朝5分のチェックリスト

  • 期限が今日、または過ぎている行はないか

  • 「次のタスク」が空欄の行はないか

  • 面談が終わったのに「面談確定」のままの行はないか

  • 契約終了日まで2か月を切った稼働中の人材はいないか

  • 休みの人が担当の行で、今日期限のものはないか

メッセージの例文:結果催促のタスクを部下に振るとき

【タスク依頼】
案件:〇〇社 在庫管理システム改修(Java)
人材:Aさん(BP:△△社)
ステータス:面談済み(10/5(月)実施)
次のタスク:面談結果の確認
期限:10/7(水)17:00
担当:佐藤さん
備考:並行で1件提案中のため、結果が出たらBPにもすぐ共有してください。

案件・人材・ステータス・期限を必ずセットで書くと、受け取った人が迷わず動けます。

もっと楽にするなら:チョータツで案件・人材ごとに管理する

案件・人材の情報とタスクを同じ場所で見たいなら、SES営業向けの管理ツールにまとめるのが近道です。チョータツは、SES営業の案件・人材を管理・共有するためのツールで、3,000社以上が利用しています。無料で始められます。

チョータツでできること

機能できることタスク管理で楽になる点
案件・人材の管理・共有案件と人材の情報をチームで1か所に置ける誰の何がどの段階か、同じ画面で確認できる
AIの入力補助情報の入力をAIが手伝う登録が面倒で更新が止まるのを防ぐ
メール配信パートナーへ案件・人材情報を配信できる提案・募集の連絡をまとめて送れる
他社との連携連携先の営業中案件・人材をデータベース化できる次の提案先・候補者を探す手間が減る

メールの取り込みはチョータツメールAI

SES営業のタスクの多くは、BPや取引先からのメールから始まります。チョータツメールAIは、届いたメールをAIが処理し、案件メールと人材メールに切り分けます。転送設定で取り込めて、案件・人材以外のメールはデータに残りません。

受信箱で案件メールを探す時間が減るぶん、提案や催促のタスクに時間を回せます。

案件メールを探す時間を、提案の時間に:無料登録してメールAIを使う

新しい取引先を増やすタスクはチョータツブースト

「新規のパートナーを毎月〇社開拓する」も、営業の大切なタスクです。チョータツブーストを使うと、チョータツの中で新しいパートナー企業を開拓できます。開拓のタスクを個人のがんばりに任せず、仕組みで進められます。

チームでタスク管理を定着させるルール

チームのタスク管理を定着させるコツは、「ステータスを変えた人が次のタスクを決める」というルールを1つだけ決めることです。ルールを増やしすぎると守られなくなります。

  • ステータスを変えた人が、次のタスクと期限を入れる:「あとで誰かが入れる」をなくします。

  • 期限は日付で書く:「来週」「近いうち」ではなく「10/9(金)」と書きます。

  • 担当は1人にする:2人にすると、お互いが相手がやると思って漏れます。

  • 営業事務も同じ画面を見る:契約書や入場準備のタスクを事務が先回りして進められます。

担当者しかわからない状態の解消法は、SES営業の属人化を解消する方法|マニュアル作りと共有の5手順で解説しています。

よくある質問

Q. タスク管理ツールは無料のものでも十分ですか?
数人のチームなら、無料のスプレッドシートやTrelloでも始められます。案件・人材の数が増えて二重管理がつらくなったら、SES向けの管理ツールへの移行を考えましょう。
Q. 営業のタスク管理で一番漏れやすいのは何ですか?
編集部の見方では、面談後の結果催促と、稼働中の人材の契約更新確認です。どちらも「前のタスクが終わったあと」に発生するため、登録し忘れやすくなります。
Q. チームでタスクを共有するときの注意点は?
担当者を1人に決めること、期限を日付で書くことの2つです。あわせて、ステータスを変えた人が次のタスクを入れるルールにすると漏れが減ります。
Q. 複数の案件に同時に提案している人材は、どう管理しますか?
「案件×人材」の組み合わせごとに1行(1件)にします。人材ごとに1行にすると、どの案件の結果待ちかが混ざってしまいます。
Q. タスク管理ツールと案件管理ツールの違いは何ですか?
タスク管理ツールは「やること」を管理し、案件管理ツールは「案件・人材の情報」を管理します。SES営業では、両方を同じ場所で見られるほど漏れが減ります。比べ方は、次に読む記事の「SES案件管理ツールの比較ポイント5つ」で解説しています。

まとめ

  • タスク管理とは、やるべき仕事に期限と担当を付けて、終わるまで見届けること

  • SES営業のタスクは提案→面談→結果催促→参画→契約更新確認と連鎖するため、汎用ツールだけでは次のタスクが漏れやすい

  • 「案件×人材」ごとにステータスを持ち、ステータスから次のタスクと期限を決めるのが基本

  • ツールは期限・担当、共有、案件・人材とのひも付け、通知、入力の手間の5点で選ぶ

  • まずはスプレッドシートの7つの手順で始め、二重管理がつらくなったらチョータツで案件・人材と一緒に管理する

運営:チョータツSES研究所(株式会社DrivenX)|編集方針|公開日:2026年9月30日|更新日:2026年9月30日

参考資料(2026年9月30日確認)

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