案件紹介のお断りメール例文8選|理由別の返信と次の紹介につながるお礼の一言
公開日:2026年9月29日更新日:2026年9月29日
案件紹介のお断りとは?
案件紹介のお断りとは、BPから「この案件に人を出せませんか」と紹介されたときに、「今回は出せません」と返すことです。SES営業では毎日のように起こる、ごく普通のやりとりです。
BP(ビジネスパートナー)とは、案件や人材を紹介し合う取引先の会社のことです。BPから届く案件は、大きく2つに分かれます。
| 届き方 | 例 | 返信の考え方 |
|---|---|---|
| 一斉配信 | 「パートナー各位」あての案件メール | 合う人がいるときだけ返せばよい |
| 個別紹介 | 「〇〇様」あてに1社だけへ届く相談 | 出せない場合も必ず返す |
個別紹介は、相手が「御社なら出せるかも」と考えて送ってくれたものです。返事がないと、相手は次から個別に相談しなくなります。
お断りメールの基本は4文
案件紹介のお断りメールは、「お礼→結論→理由→次にほしい案件」の4文で書きます。相手が10秒で読めて、次の紹介の参考にもなるからです。
お礼:紹介してくれたことへの感謝を1文で書く
結論:「今回はご提案が難しい状況です」と、はっきり書く
理由:いちばん大きい理由を1つだけ、具体的に書く
次にほしい案件:「〇〇の案件ならすぐ出せます」と条件を書く
「検討します」「確認してまた連絡します」のように、はっきりしない返事は避けます。相手は他のBPへの声かけを待ってしまい、かえって迷惑になるからです。
理由別のお断りメール例文8選
お断りの例文は、断る理由ごとに「代わりに何なら出せるか」を1行添えた8本を使い分けます。〇〇や△△の部分を置きかえて使ってください。
例文1:該当する人材がいない
最もよく使う形です。「いつなら出せそうか」を添えると、相手の予定が立てやすくなります。
件名:Re:【案件】Java/〜70万/東京・週3リモート/11月〜 〇〇様 いつもお世話になっております。株式会社△△の□□です。 案件のご紹介、ありがとうございます。 あいにく、現在Java経験者の手が空いておらず、 今回はご提案が難しい状況です。 12月開始であれば、Java経験5年の者が1名出せる見込みです。 同じような案件がありましたら、またぜひお声がけください。
例文2:単価が合わない
単価で断るときは、「いくらなら出せるか」を書きます。相手が上位の会社と交渉する材料にもなります。
件名:Re:【案件】インフラ運用/〜55万/12月〜 〇〇様 株式会社△△の□□です。 ご紹介ありがとうございます。 該当スキルの者はおりますが、 単価のご条件が弊社の希望と合わず、今回は見送らせてください。 同じスキル帯の場合、弊社では65万円前後でのご提案となります。 単価のご相談ができる案件がありましたら、ぜひお知らせください。
単価とは、エンジニア1人が1か月働いたときの料金のことです。単価の目安はSESの単価相場で確認できます。
例文3:商流が合わない(再委託の制限)
商流とは、案件がエンド(発注元)から複数の会社を通って流れてくる経路のことです。再委託とは、受けた仕事をさらに別の会社に任せることです。「貴社社員まで」など再委託に制限がある案件は、BP所属の人材を出せません。
件名:Re:【案件】PMO補佐/〜80万/大手町/11月〜 〇〇様 株式会社△△の□□です。 ご紹介ありがとうございます。 本案件は「貴社所属まで」とのことですが、 現在提案できる者がBP様所属のため、今回は見送らせてください。 弊社社員で出せる者が空きましたら、すぐにご連絡いたします。 商流の制限がゆるい案件がありましたら、ぜひお声がけください。
商流の仕組みは、SESの一次請け・二次請けの違いで詳しく解説しています。
例文4:スキルが足りない
スキル不足で断るときは、どこが足りないかを1点だけ書きます。近いスキルの人がいれば、あわせて伝えます。
件名:Re:【案件】Go/マイクロサービス開発/〜75万 〇〇様 株式会社△△の□□です。 ご紹介ありがとうございます。 Goの実務経験者が弊社にはおらず、今回はご提案が難しい状況です。 なお、Java・Kotlinでのマイクロサービス開発経験者は1名おります。 言語の条件にご相談の余地がありましたら、お知らせください。
例文5:稼働開始の時期が合わない
時期で断るときは、出せる日付を具体的に書きます。「少し先なら」だけでは相手が判断できません。
件名:Re:【案件】テスト自動化/〜60万/10月〜 〇〇様 株式会社△△の□□です。 ご紹介ありがとうございます。 該当スキルの者はおりますが、現在の現場が11月末まで続くため、 10月開始には間に合わず、今回は見送らせてください。 12月1日開始であれば出せます。 開始時期がずれる場合は、ぜひお声がけください。
例文6:勤務地・出社条件が合わない
勤務地で断るときは、本人が通える範囲や出社できる日数を書きます。次に合う案件を相手が探しやすくなります。
件名:Re:【案件】業務システム保守/横浜・常駐/〜58万 〇〇様 株式会社△△の□□です。 ご紹介ありがとうございます。 候補の者は埼玉在住で、横浜への常駐が難しく、 今回はご提案を見送らせてください。 都内勤務、または週3日以上リモートの案件であれば出せます。
例文7:すでに他の案件で決まった
一度「出せます」と伝えたあとに決まった場合は、すぐに連絡してお詫びを入れます。
件名:Re:【案件】金融Web改修/〜70万/11月〜 〇〇様 株式会社△△の□□です。 先日「出せる見込み」とお伝えしたT.Kですが、 本日ほかの案件への参画が決まりました。 お手数をおかけしたにもかかわらず、申し訳ございません。 同じスキル帯の者がいないか、社内とBP様に確認してご連絡します。
一度提案した要員を取り下げる場合の書き方は、要員提案メールの例文とテンプレの辞退の例文も参考にしてください。面談まで進んだあとの辞退は、SES面談の断り方|辞退・お見送りのメール例文8つにまとめています。
例文8:今後、特定の種類の案件は不要と伝える
合わない案件が何度も届くときは、ほしい案件の条件をまとめて伝える方が、お互いの手間が減ります。
件名:案件情報のお送り先についてのご相談 〇〇様 株式会社△△の□□です。 いつも案件のご紹介をありがとうございます。 弊社では、インフラ・クラウド系の人材が中心のため、 今後は次のような案件を優先してお送りいただけると助かります。 ・AWS/Azureの構築・運用 ・東京都内、またはリモート中心 ・単価60万円以上 開発系の案件は、当面ご提案が難しい状況です。 勝手なお願いで恐縮ですが、よろしくお願いいたします。
配信そのものを止めてほしい場合は、「配信停止をお願いします」とはっきり書きます。特定電子メール法とは、広告・宣伝のメールの送り方を定めた法律のことです。特定電子メール法では、受信を拒否した相手に広告・宣伝メールを送ることは原則として認められていません(第3条第3項)。
※ 法律の一般的な情報であり、法的助言ではありません。
次の紹介につながるお礼と返信の一言
お断りのメールでも、最後の一言で次の紹介の数が変わります。相手が「次はこの会社に何を送ればいいか」をわかるようにするのがコツです。
| 目的 | 使える一言 |
|---|---|
| 次にほしい案件を伝える | 「Java・東京・60万円以上の案件なら、すぐ出せます」 |
| 空く時期を伝える | 「12月から1名空く予定です。月初にまたご連絡します」 |
| 人材を逆に紹介する | 「代わりに、PHP経験4年の者をご紹介してもよいですか」 |
| 関係を保つ | 「毎回早めにご紹介いただき、助かっております」 |
案件紹介へのお礼メール(決まったとき)
紹介から参画が決まったときは、お礼のメールを1通送ります。次も優先して紹介してもらいやすくなります。
件名:【御礼】金融Web改修案件のご紹介について 〇〇様 株式会社△△の□□です。 先日ご紹介いただいた金融Web改修案件に、 弊社のT.Kが11月1日から参画することになりました。 早い段階でご紹介いただいたおかげです。ありがとうございました。 今後も、Java・インフラ系の案件がありましたらぜひお声がけください。
やわらかく断るクッション言葉
お断りの印象は、結論の前に置く「クッション言葉」で大きく変わります。クッション言葉とは、断りやお願いの前に添えて、言い方をやわらげる短い言葉のことです。
| 場面 | 使えるクッション言葉 |
|---|---|
| 結論の前 | 「あいにく」「せっかくご紹介いただいたのですが」 |
| 理由を書くとき | 「誠に恐縮ですが」「弊社の事情で申し訳ないのですが」 |
| 条件を伝えるとき | 「差し支えなければ」「もし可能であれば」 |
| 締めの一文 | 「今後ともよろしくお願いいたします」「またぜひお声がけください」 |
クッション言葉は、1通に1〜2個までにします。重ねすぎると結論がぼやけ、「出せるのか出せないのか」が伝わりません。
メールより電話で伝えた方がよい場面
基本はメールで十分ですが、一度「出せます」と伝えた案件を取り下げるときは、電話を先に入れます。先方がすでに上位の会社へ提案している場合があり、早く知らせるほど迷惑が小さくなるからです。電話のあとに、例文7のメールを送って記録を残します。
送ってはいけない返信4つ
案件紹介への返信で避けたいのは、無視・「検討します」での放置・長い言い訳・相手の条件への批判の4つです。
返信しない:個別の紹介を無視すると、次から紹介が届かなくなります。
「検討します」のまま止める:相手が他のBPへの声かけを待ってしまいます。
理由を長々と書く:言い訳に見えます。理由は1つで十分です。
相手の条件を批判する:「その単価では誰も出せません」のような書き方は避けます。
BPとの成約が増えない理由は、SESのBPマッチングが難しい理由5つで解説しています。
チョータツで「返すべき案件」を見落とさない
案件紹介に24時間以内に返すには、届いたメールの中から個別の紹介を見つける作業が欠かせません。自分でやる場合は、受信箱を1通ずつ読み、案件か人材か、自社あてかを目で分けることになります。
| 作業 | 自分でやる場合 | チョータツを使う場合 |
|---|---|---|
| 届いたメールを分ける | 1通ずつ読んで仕分け | チョータツメールAIが案件メールと人材メールに切り分け |
| 自社の空き人材を確認する | Excelや社内チャットを探す | チョータツで人材情報を管理・共有 |
| BPの営業中案件を把握する | 届いた案件をExcelに転記 | 他社と連携して、営業中案件をデータベース化 |
| ほしい案件をBPに伝える | 1社ずつメールを書く | チョータツのメール配信機能でまとめて配信 |
チョータツメールAIとは、届いたメールをAIが処理し、案件メールと人材メールに切り分ける機能のことです。転送設定で取り込めて、案件・人材以外のメールはデータに残りません。
チョータツとは、SES営業の案件・人材の情報を管理・共有するツールのことです。3,000社以上が使っており、無料で始められます。空き人材がすぐわかると、「出せる/出せない」の判断が早くなり、返信も早くなります。
よくある質問
- Q. 一斉配信で届いた案件紹介にも、お断りの返信は必要ですか?
- 必要ありません。「パートナー各位」あての一斉配信は、合う人がいるときだけ返せば十分です。個別に届いた紹介には必ず返しましょう。
- Q. 案件紹介のお断りメールは、いつまでに返せばいいですか?
- 24時間以内が目安です。すぐに判断できない場合も「明日の正午までにお返事します」と期限を伝えておきましょう。
- Q. 断る理由は正直に書いた方がいいですか?
- いちばん大きい理由を1つだけ、正直に書きましょう。単価や時期の理由は、相手が次の案件を選ぶ材料になります。
- Q. 案件を紹介してもらったお礼メールは必要ですか?
- 参画が決まったときは、お礼のメールを1通送りましょう。紹介してくれた担当者の社内での評価にもつながり、次の紹介が届きやすくなります。
- Q. SESで案件を断り続けると、紹介が来なくなりますか?
- 断ること自体より、返事がないことの方が関係を悪くします。断るたびに「こういう案件なら出せます」と伝えれば、紹介の質が上がっていきます。
まとめ
案件紹介のお断りは「お礼→結論→理由を1つ→次にほしい案件」の4文で返す
個別に届いた紹介には、24時間以内に必ず返信する
理由は該当者なし・単価・商流・スキル・時期・勤務地のうち1つを具体的に
最後の一言で「次に出せる条件」を伝えると、紹介の質が上がる
決まったときはお礼のメールを1通送る
返すべき案件の見落としは、チョータツメールAIとチョータツの人材管理で減らせる
運営:チョータツ(株式会社DrivenX)|編集方針|公開日:2026年9月29日|更新日:2026年9月29日
参考資料(2026年9月28日にリンク先の表示を確認)
e-Gov法令検索「特定電子メールの送信の適正化等に関する法律」(第3条第3項 受信拒否後の送信禁止)
総務省「特定電子メールの送信の適正化等に関する法律」(配信停止の申し出と表示義務)