SESの案件充足・募集終了の連絡メール例文|BPへの送り方と時期、決まった理由の書き方、再募集予告

公開日:2026年10月1日更新日:2026年10月1日

SESの案件充足の連絡は「提案をくれたBP全員に、当日中に」

SESの案件が充足したら、提案をくれたBP全員に、決まった当日中に個別で連絡します。提案をくれていない配信先には、別に一斉メールで「募集終了」を知らせます。

充足とは、募集していた案件に参画する人が決まり、募集を締め切ることです。「クローズ」「決定」とも言います。BPとは、ビジネスパートナーの略で、案件や人材を紹介し合う取引先の会社のことです。用語はSES用語一覧|営業が現場で使う用語60と意味・例文つきで確認できます。

送る相手送り方時期書く内容
提案をくれたBP個別メール決まった当日中結果、理由、次の案件の予告
配信先全体BCCの一斉メール決まった当日中募集終了とお礼
選ばれたBP個別メール・電話決まったらすぐ参画の決定と次の手続き
面談まで進んだBP個別メール・電話決まった当日中面談のお礼と見送りの理由

選ばれたBPへの連絡は、参画の決定を伝える大事な連絡です。他のBPへの充足連絡より先に済ませます。

充足の連絡を怠ると、BPの提案が減る理由

充足の連絡をしないと、BPは提案した人材を他の案件に出してよいのか判断できません。その間、エンジニアは返事待ちのまま動けなくなります。

BPの立場で見ると、次のような損が出ます。

  1. 提案した人材を、他の案件に出すのをためらう

  2. エンジニア本人に「まだ結果が出ていない」と説明し続けることになる

  3. 結果がわからないまま、別の会社から同じ人材に声がかかり、機会を逃す

この経験が重なると、BPは「あの会社に出すのは後回し」と考えるようになります。良い人材ほど先に他社に提案され、自社には残った人材しか回ってこない状態になります。

反対に、充足の連絡がいつも早い会社には、BPが次の人材を優先して出してくれます。BPとの関係の保ち方はSESのBPとの関係構築|継続取引につながる7つの習慣と連絡頻度でも解説しています。

充足連絡を送る流れと時期

充足連絡は、上位から参画の決定をもらった時点から、5つの順番で進めます。上位とは、自社に案件を発注してくれる、商流で1つ上の会社のことです。

  1. 上位から決定の連絡を受ける:参画する人、開始日、単価が確定したことを確かめる

  2. 選ばれた人材のBPに連絡する:決定を伝え、注文書や入場の準備を始める

  3. 面談まで進んだBPに連絡する:面談のお礼と、見送りの理由を伝える

  4. 書類で見送ったBPに連絡する:提案のお礼と、次に合いそうな案件を伝える

  5. 配信先全体に「募集終了」を送る:件名に【募集終了】と入れ、一斉で知らせる

決定の連絡が夕方に来た場合でも、その日のうちに2〜5を送り切るのが理想です。遅くとも翌営業日の午前中までに送ります。

上位から決定をもらう前に「充足見込み」と送らない

「ほぼ決まりそうです」という段階で充足連絡を送るのは避けます。上位の判断がひっくり返ると、他のBPにもう一度頼み直すことになり、信頼を失います。

決定前に他のBPの人材を止めたいときは、期限つきの途中経過を送ります。「最終選考中のため、結果は〇日までにご連絡します」と伝えます。

例文1:提案をくれたBPへの個別の充足連絡(書類で見送り)

書類選考で見送ったBPには、充足したことと、選ばれなかった理由を1行で伝えます。理由があると、BPは次の提案の精度を上げられます。

例文・テンプレート
件名:Re: 【ご提案】Java開発/港区/11月〜 山田T様の件

株式会社〇〇
□□様

いつもお世話になっております。株式会社△△の佐藤です。
先日は、山田T様をご提案いただき、ありがとうございました。

本案件は、本日参画者が決まり、充足いたしました。
今回は、Spring Bootでの設計経験が3年以上ある方を
優先させていただいた形です。

山田T様は、テストの自動化のご経験が豊富でしたので、
11月開始のテスト自動化の案件で、改めてご相談させてください。
案件の詳細は、今週中にお送りします。

「山田T様」のように、イニシャルで人材を示す書き方は、案件メールでよく使われます。見送りの伝え方は案件紹介のお断りメール例文8選|関係を切らない返信のコツでも詳しく紹介しています。

例文2:面談まで進んだBPへの充足連絡

面談まで進んだBPには、エンジニア本人の時間も使ってもらっています。面談のお礼を厚めに、見送りの理由を具体的に伝えます。

例文・テンプレート
件名:Re: 【面談結果】Java開発/港区 鈴木K様の件

株式会社〇〇
□□様

お世話になっております。株式会社△△の佐藤です。
10月5日(月)は、鈴木K様に面談へご参加いただき、
ありがとうございました。

大変申し訳ございませんが、今回は別の方で決まり、充足となりました。
客先からは、「説明がわかりやすく、人柄も良い」との評価でした。
一方で、チームリーダーの経験を重視された結果となりました。

鈴木K様にも、よろしくお伝えいただけますでしょうか。
リーダー経験を問わない案件があれば、優先してご相談します。

客先から良い評価があれば、そのまま伝えるとBPもエンジニア本人に説明しやすくなります。面談結果の連絡の目安はSESの面談結果が遅いときの催促方法|連絡の目安日数とメール例文5つも参考にしてください。

例文3:配信先全体への「募集終了」の一斉メール

提案をくれていない配信先にも、募集終了を一斉で知らせます。知らせないと、充足した後も提案が届き続け、お互いの手間になります。

例文・テンプレート
件名:【募集終了】Java開発/港区/11月〜 ご提案ありがとうございました

パートナー各位

お世話になっております。株式会社△△の佐藤です。
10月1日(木)にご案内した次の案件は、充足いたしました。

・案件:Java開発(金融系システムの機能追加)
・場所:港区(週2日リモート)
・開始:11月〜

たくさんのご提案をいただき、ありがとうございました。
ご提案いただいた方には、個別に結果をご連絡しております。

なお、同じ客先で12月から1名の増員を予定しています。
条件が決まりしだい、改めてご案内いたします。

件名に【募集終了】と、元の案件と同じ件名を入れると、BPが自分のメールの中で元の案件を見つけやすくなります。案件の配信方法はSESの人材提案依頼の方法|BPから要員を早く集める依頼メール例文で解説しています。

例文4:類似案件の再募集を予告する

充足しても、同じ客先で次の募集が見込まれるなら、充足連絡に予告を1行入れます。BPは、次の案件のために人材を空けておいてくれます。

例文・テンプレート
件名:Re: 【ご提案】インフラ構築/品川/12月〜 佐々木R様の件

□□様

お世話になっております。株式会社△△の佐藤です。
本案件は、本日参画者が決まり、充足いたしました。
佐々木R様をご提案いただき、ありがとうございました。

同じ客先で、1月からAWSの運用担当を1名追加する予定です。
佐々木R様のAWSのご経験は、そちらに合うと考えております。
12月上旬に詳細をお送りしますので、
佐々木R様のご予定を教えていただけますでしょうか。

予告するときは、まだ決まっていない案件だとわかる書き方にします。「予定です」「見込みです」と書き、確定した案件のように書かないことが大切です。

例文5:人数の一部だけ充足したとき

「2名募集で1名決定」のように一部だけ充足したときは、残りの人数を書いて募集を続けます。

例文・テンプレート
件名:【残り1名】Java開発/港区/11月〜 1名決定のお知らせ

パートナー各位

お世話になっております。株式会社△△の佐藤です。
10月1日(木)にご案内したJava開発(2名募集)は、
1名が決まりました。残り1名を引き続き募集しています。

・残りの募集:1名(テスト工程の経験がある方を優先)
・締切:10月9日(金)18:00

すでにご提案いただいている方は、選考を続けています。
結果は10月12日(月)までにご連絡します。

充足した案件の募集情報は、最新の状態に直す

充足した案件の情報を、配信したまま・掲載したままにしないでください。フリーランスを募集していた案件なら、募集情報を正確で最新の内容に保つことは法律上の義務です。

根拠は、フリーランス法第12条です。フリーランス法とは、従業員を使わない個人などに仕事を頼むときのルールを定めた法律のことです。正式名称は「特定受託事業者に係る取引の適正化等に関する法律」です。

第12条では、従業員を使う会社などがフリーランスを広告などで募集するとき、次の2つを求めています。

  • うその表示や、誤解させる表示をしない(第1項)

  • 募集の情報を、正確で最新の内容に保つ(第2項)

充足した後も「募集中」のままSNSや募集サイトに残っていると、最新の内容とはいえません。充足連絡を送るときに、掲載した場所もあわせて終了にする習慣をつけます。

募集した場所充足したときの対応
BPへの一斉メール【募集終了】の一斉メールを送る
X(旧Twitter)などのSNS投稿を削除するか「募集終了」と追記する
自社サイトの案件一覧掲載を外すか「募集終了」と表示する
フリーランス向けの募集サイト掲載を停止する

どの募集が対象になるかはフリーランス法の募集情報の的確表示とは|SES案件募集の注意点5つで詳しく解説しています。

充足連絡の漏れを防ぐ提案の管理方法

充足連絡が漏れる一番の原因は、どのBPから誰の提案が来たかを記録していないことです。提案が届いた時点で記録しておけば、充足連絡の宛先はすぐに出せます。

自分でやる方法:案件ごとの提案受付表

案件ごとに、届いた提案を1行ずつ記録します。列は次の4つが目安です。

列書く内容
受付日時提案メールが届いた日時
BPの会社名・担当者連絡先のアドレス
人材(イニシャル)スキルと経験年数の要点
選考の段階と結果書類・面談・見送り・決定

「選考の段階と結果」の欄には、充足連絡を送った日も書き足します。空欄が残っていれば、連絡漏れです。

同じ人材が別々のBPから提案されていないかも、この表で確かめられます。提案メールの振り分け方はSESの案件メール整理方法|Outlook振り分けと見落とし防止策で解説しています。

もっと楽にするなら:チョータツメールAIとチョータツ

案件を配信すると、1件で何十通もの提案メールが届くことがあります。提案メールと、他の会社から届く案件メールが混ざると、受付表への転記だけで時間がかかります。

チョータツメールAIとは、届いたメールをAIが処理し、案件メールと人材メールに切り分ける機能のことです。メールに書かれた単価や商流などの条件も読み取ります。転送設定で取り込め、案件・人材以外のメールはデータに残りません。

チョータツとは、SES営業の案件・人材の情報を管理・共有するツールのことです。3,000社以上が利用していて、無料で始められます。

やること自分でやる場合チョータツを使う場合
届いた提案メールの仕分け受信箱で1通ずつ見分けるメールAIが案件メールと人材メールに切り分ける
案件・人材の情報の管理受付表に手で転記する1か所で管理・共有でき、AIが入力を手伝う
募集終了や次の案件の案内アドレス帳から一斉送信パートナーへのメール配信機能を使える

提案の整理にかかる時間が減れば、そのぶん充足連絡や次の案件の案内を早く出せます。

充足連絡でやってはいけないこと

充足連絡は、書き方しだいでBPの印象を良くも悪くもします。次の5つは避けます。

  • 提案をくれたBPを、一斉メールだけで済ませる:「個別に返事がない」と受け取られる

  • 決まった人材の会社名や単価を書く:他のBPや客先との約束に反するおそれがある

  • 理由を「総合的な判断」だけにする:BPが次の提案で何を直せばよいかわからない

  • 決定前に「充足見込み」と送る:ひっくり返ると頼み直しになり、信頼を失う

  • 充足後も配信やSNSの投稿を残す:提案が届き続け、募集情報も古くなる

よくある質問

Q. SESの案件が充足したら、いつまでに連絡すればよいですか?
決まった当日中が目安です。遅くとも翌営業日の午前中までに、提案をくれたBP全員へ個別に連絡します。
Q. 提案をくれたBP全員に、個別で連絡する必要がありますか?
個別の連絡をおすすめします。一斉メールだけでは、BPは自分の人材の結果がわからず、その人材を他の案件に出すのをためらいます。
Q. 充足連絡に、見送りの理由は書くべきですか?
言える範囲で1行書くのがおすすめです。「設計経験3年以上を優先した」など、客先の条件に沿った理由にすると、次の提案の精度が上がります。
Q. 案件のクローズを知らせる一斉メールの件名は、どう書けばよいですか?
【募集終了】に続けて、元の案件と同じ件名を入れます。BPが元のメールを見つけやすく、提案が届き続けるのも防げます。
Q. 充足した案件をSNSに載せたままでも問題ありませんか?
フリーランスを募集した投稿なら、フリーランス法第12条で募集情報を最新に保つ義務があります。充足したら、削除するか「募集終了」と追記します。

まとめ

  • 案件が充足したら、提案をくれたBP全員に、決まった当日中に個別で連絡する

  • 配信先全体には、【募集終了】の一斉メールを別に送る

  • 個別の連絡には、充足したこと、選ばれなかった理由、次の案件の予告を入れる

  • 充足連絡を怠ると、BPは良い人材を先に他社へ回すようになる

  • フリーランスの募集なら、募集情報を最新に保つ義務がある(フリーランス法第12条)

  • 提案の受付を案件ごとに記録し、充足連絡を送った日まで書き込む

本記事は一般的な情報の提供を目的としており、個別の法的助言ではありません。具体的な判断は弁護士・社会保険労務士などの専門家にご相談ください。

運営:チョータツSES研究所(株式会社DrivenX)|編集方針|公開日:2026年10月1日|更新日:2026年10月1日

参考資料(2026年9月30日確認)

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