工数を英語で言うと?man-hour・人月・稼働率などSES用語の英語表現とメール例文

公開日:2026年9月30日更新日:2026年9月30日

SES営業が工数を英語で伝える場面

SES営業が工数を英語で書くのは、主に「外資系のお客様」「オフショア開発会社」「外国籍のエンジニア」とのやり取りです。どの場面でも、話題は「何人を・何時間・いくらで」の3つに集まります。

相手よくある話題特に使う英語
外資系のお客様(エンド)見積、体制、稼働時間の報告effort, man-month, FTE
オフショア開発会社作業量の見積、単価の比較man-day, MD, rate
外国籍のエンジニア稼働開始日、勤務場所、勤務時間start date, on-site, working hours
海外拠点のあるBP要員提案、条件のすり合わせcandidate, availability, rate

オフショア開発とは、システム開発の一部を海外の会社に任せることです。国内SESとの違いは、オフショア開発と国内SESの比較で詳しく解説しています。

外国籍のエンジニアを提案するときは、英語の前に在留資格の確認が必要です。手順は外国籍エンジニアをSESで提案する注意点|在留資格の確認と提案文を見てください。

工数の英語は「effort」と「man-hour」

工数は、ふだんの会話やメールでは「effort」、数字で数えるときは「man-hour」と言います。工数とは、仕事を終えるのに必要な作業量を「人数×時間」で表したもののことです。

  • effort:「作業量」という意味の広い言葉です。「How much effort will this take?(どれくらいの工数がかかりますか)」のように使います。

  • man-hour:1人が1時間働く作業量という単位です。米国の辞書Merriam-Websterは「1人による1時間の仕事の単位。原価計算や賃金の基準に使われる」と説明しています。

  • person-hour:man-hourと同じ意味で、性別を問わない言い方です。外資系企業の社内文書では、person- の形を好む会社もあります。

「workload(仕事の量)」も近い言葉です。ただし、workloadは「忙しさ」の意味で使われることが多いです。見積の数字を伝えるときは effort か man-hour を選ぶと、誤解が起きにくくなります。

人日・人月・人時の英語と略語(MD・MM)

人日は man-day(MD)、人月は man-month(MM)、人時は man-hour(MH)です。案件票や見積書では、略語で「30MD」「3MM」のように書かれることがよくあります。

日本語英語略語例
人時man-hour / person-hourMH / PH40 MH=40人時
人日man-day / person-dayMD / PD30 MD=30人日
人月man-month / person-monthMM / PM3 MM=3人月
体制の人数full-time equivalentFTE2.5 FTE=常勤換算2.5人

FTEとは、フルタイムで働く1人分を「1」として、体制の人数を数える方法のことです。外資系のお客様は「人月」より「FTE」で体制を話すことが多いです。たとえば「週3日の人を2人」は、1.2 FTE(0.6×2)と表せます。

人日・人月の計算方法や、1人月を何日・何時間とみなすかは、人日・人月の計算方法|意味・読み方と換算早見表・見積例にまとめています。

略語「PM」「MD」は別の意味と取り違えやすい

人月の略に「PM」は使わないのが安全です。 Project Manager の略と取り違えられるためです。「PM 2」と書くと、「プロジェクトマネージャー2人」と読まれるおそれがあります。

  • 人月は「MM」か「person-months」と書く

  • 役職のPMは「Project Manager」と省略せずに書く

  • 「MD」は医師(Medical Doctor)の略でもある。初出だけ「30 man-days (MD)」と書く

稼働・稼働率・常駐など、SES営業の条件を英語で言う

稼働率は「utilization rate」、常駐は「on-site」、稼働開始日は「start date」です。SES特有の言葉は、英語にぴったり同じものがないこともあります。その場合は、中身を説明する言い方に置きかえます。

日本語英語ひとこと解説
稼働(働いていること)working / engaged on a project「稼働中」は currently on a project
稼働率(会社全体)utilization rate在籍エンジニアのうち案件に入っている割合
稼働率(案件ごと)allocation / 60% allocation週3日なら60%の割合で参画
稼働時間working hours / billable hours請求の対象になる時間は billable hours
稼働開始日start date「即日稼働可」は available immediately
常駐on-site / at the client site客先常駐は work on-site at the client
リモートremote一部出社は hybrid
待機on the bench案件に入っていない状態

「稼働率」は2つの意味があるので分けて書く

SES営業の「稼働率」は、会社全体の数字と、1つの案件への参画割合の2つの意味で使われます。英語では、別の言葉に分けて書くと混乱しません。

  1. 会社全体の稼働率:在籍エンジニアのうち、案件に入っている人の割合です。英語は utilization rate です。

  2. 案件ごとの稼働率:1人がその案件にどれだけの割合で入るかです。英語は allocation です。「週5日=100%」「週3日=60%」と数えます。

会社全体の稼働率の計算方法は、稼働率の計算方法|SESエンジニア稼働率の式とExcelでの出し方で解説しています。

「常駐」は on-site、「客先常駐」は at the client site

常駐は英語で on-site と言い、お客様の職場で働くことを表します。SESの「客先常駐」は「work on-site at the client's office」と書くと伝わります。

  • 常駐(フル出社):fully on-site / 5 days a week on-site

  • 一部出社:hybrid (on-site 2 days a week)

  • フルリモート:fully remote

見積・精算・単価の英語表現

見積工数は「estimated effort」、実績工数は「actual effort」です。 人月単価は「monthly rate per person」と書きます。お金と時間の話は、英語でも「数字・単位・通貨・税」を毎回そろえて書くことが大切です。

日本語英語書き方の例
見積工数estimated effortEstimated effort: 30 man-days
実績工数actual effort / actual hoursActual hours in October: 162 h
人月単価monthly rate per personJPY 800,000 per person-month
精算幅billable hour range140–180 hours per month
超過精算overtime chargecharged above 180 hours
控除精算deductiondeducted below 140 hours
税抜excluding taxJPY 800,000 (excl. consumption tax)
工数削減effort reduction / reduce effortreduce effort by 20%
工数管理effort tracking / time tracking稼働報告書は timesheet

精算幅とは、1か月の稼働時間の下限と上限を決め、その範囲なら単価を変えないしくみのことです。英語には同じ言葉がないため、「140〜180時間の範囲なら月額固定。超えた分は追加、下回った分は控除」と文章で説明します。

精算幅の決め方は、SESの稼働時間の上限・下限の決め方|契約前の確認12項目つきで確認できます。

契約の種類の英語は、日本語を併記する

準委任・請負・派遣は、英語にしても意味が伝わりにくいので、日本語を併記するのが安全です。法務省の「日本法令外国語訳データベース」では、民法の準委任に「quasi-mandate」という英訳が使われています。

  • 準委任契約:quasi-mandate contract (準委任契約)

  • 請負契約:contract for work (請負契約)

  • 労働者派遣:worker dispatch (労働者派遣)

英語の言葉だけで契約の種類を決めず、契約書の中身で確認します。3つの違いは、SESと派遣の違い|準委任・派遣・請負の比較表と確認5項目で比べています。

メールでそのまま使える英語の例文

英語の条件メールは「結論→数字→確認したいこと」の順で、1文1項目で書くと伝わります。日付は曜日つきで書くと、読み違いを防げます。例文の日付は2026年の暦に合わせています。

例文1:要員を提案する(工数・単価・稼働開始日)

Subject: Candidate proposal for the Java development project

Dear Mr. Smith,

We would like to propose one Java engineer for your project.

  • Start date: Monday, November 2, 2026

  • Allocation: 100% (5 days a week)

  • Work style: hybrid (on-site 2 days a week)

  • Rate: JPY 800,000 per person-month (excl. consumption tax)

  • Billable hour range: 140–180 hours per month

Please find the skill sheet attached. We would appreciate your feedback by Friday, October 9, 2026.

「Allocation: 100%」は、案件ごとの稼働率を100%(週5日)で入るという意味です。要員提案メールの日本語の書き方は、要員提案メールの例文とテンプレ|SES営業の通過率を上げる書き方を参考にしてください。

例文2:見積工数を返す

The estimated effort for this phase is 30 man-days (MD).
This is based on 1 man-day = 8 hours.
With 2 engineers, we expect to finish in about 15 business days.

「1 man-day = 8 hours」のように、換算の前提を1行で書くのがポイントです。相手の会社では1日を7.5時間で数えることもあるためです。

例文3:精算幅と超過・控除を確認する

Could you confirm the settlement terms below?

  • The monthly rate is fixed between 140 and 180 hours.

  • Hours above 180 are charged at JPY 4,444 per hour.

  • Hours below 140 are deducted at JPY 5,714 per hour.

時間単価は「月額÷上限時間」「月額÷下限時間」で出す方法が一般的です。例文の数字は、月額80万円÷180時間≒4,444円、80万円÷140時間≒5,714円で計算しています(1円未満切り捨て)。

例文4:月末の稼働報告(タイムシート)を依頼する

Please submit your timesheet for October by Monday, November 2, 2026.
Your total working hours will be used for the monthly invoice.

タイムシート(timesheet)とは、1か月に働いた時間を日ごとに記録した稼働報告書のことです。外国籍エンジニアには、提出日と使い道(請求に使う)を一緒に伝えると、提出が遅れにくくなります。

例文5:工数削減の提案をする

By automating the test process, we can reduce effort by about 20%.
This means about 6 man-days out of 30 man-days.

「reduce effort by 20%」と割合を書いたら、人日の数字も並べて書くと、お客様が社内で説明しやすくなります。

英語で工数を伝える前の確認手順

英語で数字を送る前に、次の5つを順番に確認すると、あとで「話が違う」となりにくくなります。どれも英語力より、前提をそろえる作業です。

  1. 1人日・1人月の時間を決める:1人日=8時間、1人月=160時間など、社内の基準を1行で書き添えます。

  2. 略語を初出で開く:「30 man-days (MD)」のように、最初の1回は省略しません。

  3. 通貨と税を書く:「JPY」「excl. consumption tax」を金額のたびに付けます。

  4. 日付は曜日と月名で書く:「10/1」ではなく「Thursday, October 1, 2026」と書きます。日付の並び順が国によって違うためです。

  5. 契約の種類は日本語も併記する:準委任・請負・派遣は、英語だけで済ませません。

営業チームで英語の窓口が複数いる場合は、社内で「英語の言い方の表」を1枚つくり、共有しておくと言い方がぶれません。

送信前チェックリスト(コピーして使えます)

  • 件名に案件名と要件(proposal / estimate / timesheet)が入っている

  • 換算の前提(1 man-day = 8 hours など)を1行で書いた

  • 略語(MD・MM・FTE)は初出で開いた

  • 金額に JPY と excl. consumption tax を付けた

  • 日付は曜日と月名で書いた

  • 契約の種類に日本語を併記した

  • 返事がほしい期限を書いた

チョータツで英語・日本語の案件情報をまとめて管理する

英語の案件メールが増えたら、メールの仕分けと条件の管理を仕組みにすると、見落としが減ります。まずは自分でできる方法から始め、手が回らなくなったらツールを使うのがおすすめの順番です。

自分でやる方法

  1. 英語の案件メール用に、メールソフトでフォルダを作ります。

  2. 件名に「Candidate」「Project」などが入るメールを、振り分けルールでそのフォルダへ移します。

  3. 工数・単価・稼働開始日・勤務場所を、Excelの案件表に日本語で転記します。

メールソフトでの振り分けのコツは、SESの案件メール整理方法|Outlook振り分けと見落とし防止策で解説しています。ただし、転記は手作業なので、件数が増えると抜けや写し間違いが起きやすくなります。

もっと楽にするなら:チョータツメールAIとチョータツ

  • チョータツメールAI:届いたメールをAIが処理し、案件メールと人材メールに切り分けます。転送設定で取り込め、案件・人材以外のメールはデータに残りません。

  • チョータツ:案件・人材の情報を管理・共有できます。パートナーへのメール配信機能もあります。他社と連携すると、他社の営業中案件・営業中人材をデータベース化できます。

英語で書かれたメールがどこまで正しく切り分けられるかは、自社に届く実際のメールで試して確かめてください。チョータツは無料で始められるので、まず登録して、英語の案件メールの扱い方を自社の運用に照らして確かめてから判断できます。

よくある質問

Q. 工数は英語で何と言いますか?
一般的には「effort」です。時間の単位で数えるときは「man-hour(person-hour)」を使います。
Q. 工数の「MD」「MM」とは何ですか?
MDは man-day(人日)、MMは man-month(人月)の略です。「30MD」は30人日、「3MM」は3人月を表します。
Q. 稼働率は英語で何と言いますか?
会社全体の稼働率は「utilization rate」です。1つの案件への参画割合は「allocation」と言い、週3日なら60%です。
Q. 常駐は英語で何と言いますか?
「on-site」です。客先常駐は「work on-site at the client's office」と書くと伝わります。
Q. 人月を「PM」と略してもいいですか?
おすすめしません。PMはProject Managerの略として広く使われているためです。人月は「MM」か「person-months」と書きます。
Q. 工数削減は英語でどう書きますか?
「reduce effort」や「effort reduction」です。「reduce effort by 20%」のように割合と人日の数字を並べて書くと伝わります。

まとめ

  • 工数は effort、単位で数えるときは man-hour(person-hour)

  • 人日は man-day(MD)、人月は man-month(MM)。人月の略に「PM」は使わない

  • 稼働率は、会社全体なら utilization rate、案件ごとなら allocation

  • 常駐は on-site、精算幅は billable hour range と文章で説明する

  • 数字を送るときは、換算の前提・通貨・税・曜日つきの日付を毎回書く

  • 英語の案件メールが増えたら、チョータツメールAIで仕分け、チョータツで条件を管理・共有する

運営:チョータツSES研究所(株式会社DrivenX)|編集方針|公開日:2026年9月30日|更新日:2026年9月30日

参考資料(2026年9月30日確認)

関連する記事